カテゴリ:名士が語る
ビジネス月刊誌「THE21」から
樋口裕一 白藍塾塾長 「頭のいい人、悪い人の話し方」の著者 バカにみえる人=思いつきで話す人 会議やミーティングの席で的外れな質問を連発しては 「あいつ、バカじゃないのか」と周りをうんざりさせる人 ありったけの知識を総動員して熱弁を振るっているわりには いまいち共感を得られない人・・・。 そんな人は少なくない。 そうかと思えば、何気ないたった一言で「できるな」と 周囲をうならせる人もいる。 その違いは、一体どこからくるのだろうか。 ※※ 口を開くたびに知性を感じさせる人とは対照的に 「バカにみえる人」共通の発言パターンがあれば教えてください。 よくないのは、思いつきだけでものをいう人ですね。 いっているうちに辻褄が合わなくなったり 例えを使って話しているうちにいつの間にか反対意見を擁護していたり というのがよくある。 それを回避するために、普段から四部構成で物事を考える訓練をすることです。 「私は~と考える(主張表明)」 「たしかに~しかし・・・(意見提示)」 「なぜなら(根拠)」 「このようなわけで(結論)」という型のこと。 これを口癖にしてしまえば、論理的な思考ができるようになります。 話し合いの場でいきなり応用する自信がない人は 手始めに400字程度の文章を書いて練習してみるといいかもしれません。 ※※ 四部構成の中でも、特に自分を 知的に見せるポイントとなるのは、どの部分ですか。 実践しやすくて、最も効果が大きいのは 「確かに~しかし・・・」という言い回し。 「たしかに」のあとには予想される反対意見が 「しかし」のあとには持論がきます。 ただし、しっかりと頭の中を整理してから口に出さないと、 自己矛盾に陥って自滅するので十分に気をつけてください。 ※※ 自滅する例としては、どんなものが多いですか。 「たしかに成果主義にはよい面がある。しかし」のあとには [成果主義はよくない]というニュアンスのことがこなければいけないのに、 「成果主義を採り入れているところは少ない」などと論旨からズレたことをいう。 「たしかに~、しかし・・・しかし・・・」と否定の否定をしてしまったために 元に戻って相手を肯定してしまったり、「しかし・・・しかし・・・しかし・・・」と 頭の中に次々と反論が浮かんできて収拾がつかなくなったり というのも、よくやりがちな失敗です。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2006.01.05 19:22:17
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