カテゴリ:名士が語る
インブルームLLC代表・公認会計士 山田 真哉
前回の続き ※ 「数字アタマ」に差が出る「ネット派」と「新聞派」 私の本職は会計士で、重要なのは異常値を見つけることです。 真っ先にポイントになるのが借金の多寡です。 額が大きいほど経営悪化を意味しています。 次に金利です。値が高ければ銀行以外の街金などから 借金をしているかもしれない。 逆に安ければ社長個人が借金をしていて、 危ない道を進んでいるかもしれない。 次に見るのは本業の営業利益で、金利支払いの原資になるからです。 会社の数字に優先順位をつけて調べていくことが大切です。 新聞は見出しの大きさや文字量の違いで、 ニュースの優先順位がわかりますが、ネットでは分かりにくい。 数字に強くなりたい人は新聞をきちんと読むべきでしょう。 ※ どんな数字の背景にも必ず「意味」がある 数字というのは、物事に0,1,2,3・・・・・と順番をつけることで、 理解困難なものを理会しやすくするために発明されたもの。 会社という得体の知れないものの活動を数字に置き換えて、 わかりやすくしたものなのです。 「物事をわかりやすくするために数字を使いこなそう」と 考えるのが正しいのです。 必ずその数字が表わす「意味」があります。 それこそが、物事の本質です。 数字を目の前にしたら、 「その数字の意味は何か」 「どの数字が自分にとって、いま一番重要か」を いつも考えることです。 ビジネス月刊誌「PRESIDENT」から お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2006.03.13 21:26:56
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