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カテゴリ:社会・政治・時事
著者は富田安紀子さん。
自称、売れない漫画家で、薬剤師の資格を持つ。 2015年5月15日に『日之丸街宣女子』(青林堂)を出版するが、 これが、著者自身とその周辺に様々な波紋を呼ぶことになる。 本著では、その当時の様子に加え、 著者が、なぜこのようなテーマの作品を書くに至ったのか、 その経緯について書かれている。 また、著者の取材の様子や活動についても触れられている。 あれほど連日テレビが騒いでいた事件のオチを、 知らなかった自分にも驚いたが、 報道すらしなかったメディアにもっと驚いた。 彼らはニュースの取捨選択をするのだ。 自らに都合の良いところだけを選ぶのだ。 それは「どの」ニュースを扱うか、という意味だけではない。 「どの」ニュースの「どの部分」を選ぶか、ということなのだ。 結末を報道しなくても、それは「報道の自由」だ。(p.150) これは、「NHK、女性国際戦犯法廷問題」に関わる記述の部分に見られるものだが、 まぁ、驚くほどのことではない。 マスコミとは、そういう存在。 個々が、ちゃんとしたメディア・リテラシーを身に付けるしかない。 本著に記されていた「街宣!街宣!」をweb上で見たが、 「この作品を一般誌に載せる編集部はありません。絶対に。断言できますよ」 という言葉にも頷ける部分はある。 しかし、青林堂はこれを見て著者に接触を図ったのだから、なかなかスゴイ。 とりあえず、『日之丸街宣女子』も読んでみることにした。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2016.07.31 00:29:18
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