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テーマ:病気のしくみ(154)
カテゴリ:美容と健康
こんにちは。 土日は、以前書いた原稿の中から、病気予防をテーマにお送りしています。 本日の病気のテーマは、本来は体を守るための痛みの感覚が、目的とは関係無しに痛みを起こす神経痛。 神経は、脳と脊髄からなる中枢神経と、中枢神経から全身に伸びる末梢神経があります。 末梢神経は、中枢神経を経由して脳へ情報を送ったり、逆のルートで脳から情報を受け取ったりする役割がありますが、痛みを感じるのも大切な機能のひとつです。 その末梢神経がなんらかの刺激を受け、神経の走行に沿って激しい痛みが起きるのが神経痛です。 高齢者の病気というイメージがありますが、二十代の若者や子供も発症することもあって、必ずしもお年寄りの病気とは言えません。 神経痛にはさまざまな種類があり、痛みが起きる場所によって名前が付けられています。 三叉神経痛は、突然、激しい痛みが目の周りや額、頬など顔の半分に走る病気です。三叉神経は、顔面の感覚を脳に伝えるもっとも太い脳神経で、眼神経、上顎神経、下顎神経の三本の枝に分かれています。 このうちどれか一本に、腫瘍などで神経が圧迫されて起きることが多いですが、原因不明のケースも少なくありません。 肋間神経痛は、背中から胸にかけて締め付けられるような鋭い痛みが走ります。あばら骨の間にある肋間神経が、脊椎から出るところで骨に触れたりして、神経が圧迫、刺激されて痛みが起こると考えられています。 挫骨神経痛は、足を曲げるなど体を動かしたときに、お尻、太ももの後面、ふくらはぎに鋭い痛みが走ります。 原因のほとんどは腰椎椎間板ヘルニアで、坐骨神経の神経根がヘルニアに触れ、腰を動かすたびに刺激を受けて痛みが起きるものです。 <今日のポイント > ●身体中に激しい痛みが起こる ・痛みが目の周りや額、頬など顔の半分に走る三叉神経痛 ・背中や胸に締め付けられるような痛みが走る肋間神経痛 ・お尻や足に鋭い痛みが走る挫骨神経痛 永嶋信晴著 よくわかる「病」の予防と治療を一部改訂 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2017年02月18日 14時02分36秒
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