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テーマ:お勧めの本(7171)
カテゴリ:本・書籍・出版
いろいろな過去を背負って山中温泉にたどり着いた人々。怒り、悲しみ、恐怖、絶望感 ・・ 表面上の華やかさとは逆に、この町にはドロドロした情念が交錯しています。ときには阿鼻叫喚の地獄を垣間見るような山中温泉絵巻。その絵師として深く関わる運命にある人々が、旅館の女将さんかもしれません。
今から10年以上前に発刊された「おあねさん」はある老舗旅館の若女将さんによる作品で、身の周りの人間模様を綴ったヒューマン・エッセイです。一読、筆者が優れた文学的素養の持主、ということが伺えます。卓抜な文才がありながら、嫌味な表現も、予定調和的なオチもありません。筆者自身をとりまく群像を、冷静な観察力と深い愛情とともに、筆を抑えた表現で描いています。 ちなみに、ここだけの話。山中温泉の若女将さん方々は、知る人ぞ知る、いずれも美人ぞろいで有名ですが、筆者はその中でも白眉だとか。この美貌だけで、☆一つ分をプレゼント。 ☆☆☆☆☆ ■ 吉本加代子さん関連の著作 ■ 吉本加代子さんのお宿・山中温泉/お花見久兵衛 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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