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カテゴリ:映画
『ありえねー。』
「少林サッカー」で私のド肝を抜いてくれたチャウ・シンチー。 その後スカイパーフェクトTVで放映された過去の数作品に魅了され、新作への期待はどんどん膨れ上がっていった。 そして、2005年1月2日午前9時20分開幕。 おかしい…。何か居心地が悪い。いや、爆笑している自分は確かにいる。しかし、なんだろう、この違和感は?。作品はいつものようにテンポよく、「少林サッカー」で誉めそやした要素は今回も健在だ。頭をかしげながら退場し、友人と意見を交換する。彼も同じくすっきりしなかったみたいだ。 当然のことながら、我々は自分のなかに描く理想像と実物が異なったとき失望感を感じる。特に期待感が高まっている時ほどその落差は大きい。映画は、小説や芸術作品と同様創作者がいて、我々は受け手(映画では鑑賞者)となる。そして、自分の期待に沿わない作品には身勝手にも落胆する。当たり前のことなのだ。 今回、私にとっての落胆はハリウッド資本に起因する気がしてならない。良くも悪くも世界市場を意識しているのだろう、チャウ・シンチーの持ち味である「毒気」は控えめで、脚本はシンプルすぎ、なんちゃってオリエンタルなうすっぺらい演出・小道具に満ちている。そのぶん、分かりづらいところでマニアックさが発揮されているようだ。ああ、まるでタランティーノ。 まあ、『「少林サッカー」はちょっと気持ち悪かった…。』と感じた方々には今作品のほうが無難であろう。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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