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E-FORCE 『Modified Poison』('08/ Thundering Records) ・Track List: 01. Deviation 02. Modified Poison 03. Lobotomized 04. Agent 99 05. Malpractice 06. La Vie C'est Precieux * 07. Reborn Again * 08. Revolution Riot Act 09. Disillutioned 10. Exterminator 11. Perfexionist 12. Wired 13. Victory (VOIVODの未発表曲のカヴァー) *6,7=Bonus Track for Japan
*VOIVODの未発表曲「Victory」のカヴァー(?)が収録されているが、'05年8月に癌で亡くなったVOIVODのGt、"Piggy"ことDenis D'Amourに捧げられている。 日本盤はボーナス・トラックを追加収録して'08年7月にSpiritual Beast(http://www.spiritual-beast.com/eforce/index.html)からリリース。 ちなみに解説は、BURRN!誌の奥野氏、対訳も過去にBURRN!誌の編集者だった、さこたはつみ さんによるもの。
E-FORCEの中心人物、Eric Forrest(Ba&Vo)がそのVOIVOD在籍中の'01に地元カナダでE-FORCE(*VOIVODにおけるEricのステージ・ネームから拝借)を結成し、'03には1st『Evil Force』(日本盤未発売)をリリースしている。
話をVOIVODに戻すが、『The Outer Limits 』( '93)以降、Snake(Vo)が抜けた後のVOIVODにおいて、オリジナル・アルバムでは『Negatron 』('95 )、『Phobos』( '97)、その他編集盤やLive盤も含め、実質'94~'04の10年もの間、その穴を埋めたEric だが、『Nothing Face』から『Outer Limits』までのプレログレ.期のVOIVODが人気を博した日本におけるEric加入後の特にVoスタイルがThrash/Death Matalと化したVOIVODに対する評価ははっきり言って最悪だった。 しかし、元々VOIVODというバンドは、結成当初にはアグレッシヴなスラッシュ・メタルに傾倒しており、VENOM(*後にトリビュート・アルバムにも参加している)等、Black/Death 系のバンドからの影響が顕著だった。 その事からもEric加入後のVOIVODは本来のバンドの姿に戻ったともいえる。 実際に今聞き直してみても、エフェクかけ過ぎの歪んだGtの音やエリックのいかにもなデス声Voについては評価が分かれそうだが、当時の似たようなモダン・ヘヴィネス系バンドには到底真似できないテクニカルでカッコイイ演奏が聞ける。
VOIVOD加入時から逆算して10~15年ほど経過した現在、E-FORCEにおいてはVOIVOD時代よりもVoが上手くなっており、VOIVOD影響下の枠に囚われない曲づくりにより、独自のスラッシュ性を切り開くのに成功している。また、年齢的にも若い部類に入るGtのCyril Bernhardも技巧派ギタリスト(イングヴェイ、マーティ・フリードマンなど)の諸先輩方の影響下にある難解なコード進行を流麗なプレイにより、カッコイイソロを聞かせてくれる。
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