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・Member:(L to R) Bob(Ba),Jerry(Lead-Gt),Don(Side-Gt),Leon(Dr) 今回の日本ツアーは結成50周年を迎えた記念公演であり、6月14日に亡くなったオリジナル・メンバーのボブ・ボーグル(Ba)へ捧げられている。 今回の参加メンバー:(担当) ドン・ウィルソン(サイド・ギター / 太っちょじいさん。お笑い担当。デカい声) ジェリー・マギー(リード・ギター,ベース,E・シタール / 物腰穏やか。アクション少なめ。微笑み) ボブ・スポルディング(ベース,リード・ギター / ボウリング・シャツ。ボウリング投球フォームの連発。一番背の大きい人) レオン・テイラー(ドラム,メインMC / 亡き父メル・テイラーの遺志を引き継いだ孝行息子のドラマー。もちろん最年少。じいさんたちへの気配り) 昨日、義理の母に「一人だとつまんないから一緒についてきて!」と誘われたのでベンチャーズのコンサートに一緒に行ってきました。ちなみに義母さんが時間を30分間違えていたので会場入りしたのがギリギリで始まる8分前だった。 開演は数分後に迫っていたが、義母さんにチケット代払ってもらったので青いツアーT-Shirtsをプレゼントする。 会場はというと、往年のファンであろうと思われる年齢層の50~60代が主と思われる。 雰囲気だしてアロハなどを着ているオジサンもチラホラと。 もともと狭い会場なので音響も良かった。 ブザーが鳴って緞帳が上がり、最初の編成ではがボブがセンター左側でモズライトのギターを弾いていて、ギターの名手であるジェリーが(ただでさえアクションが少ない彼が)ベースを(向って一番左側)地味に弾いていたのでびっくりした。 今となっては唯一のオリジナル・メンバーであるドン・ウィルソンのジャラジャラしたリズム・ギターがとても目立っていて耳触りも良かった。 最初の5~6曲(名曲「ミザルー」からアストロノウツの曲とメドレー形式でのプレイも)が終わるとボブがベースにジェリーがエレクトリック・シタールを手にして数曲プレイ。 MCはほとんどが最年少メンバーであるドラムのレオン・テイラーだったが、その他のメンバーも日本語も織り交ぜて話している姿がとても好印象だった。 一時間ほどで約20分間の休憩(!?)を挟んだので「おいおい宝塚かよ!後半はレヴューでもやるのか?」とかヤジを言いたくなったがメンバーも聴衆(?)も年配の皆様なので一息入れたいんだろうな~と。 後半にはジェリーのアコースティック・セットで、かつては“音の紡ぎ手”とまでいわれ、(*かつてDelaney & Bonnieで活躍し、その後任で加入したのがエリック・クラプトンだった!)ギターの名手の落ちついた含蓄のあるプレイを目の当たりにして感動。続いて日本でもヒットしたアニマルズの曲「朝日のあたる家」を演奏し始め、ソロに入るとジェリーがステージを降り、会場の内側をギター弾きながらぐるっと一回りした。 間近で見たギターの名手は菩薩のような微笑みを浮かべ静かに過ぎて行った。こんなに間近で海外アーティストを見たのは東京の某Barで室内が狭くてぶつかったロン・ウッド以来だ。 終盤に差し掛かり、レオンから「次は最後の曲です…」と発せられるのとほぼ同時に、 「何っ!!」とドン・ウィルソンが振り向きレオンを睨めつける。(会場爆笑) 「失礼しました、ではあと2曲…」とレオンが全員が聞きたがっている超名曲「ダイアモンドヘッド」と「パイプライン」をアナウンスし、会場内拍手喝采。そこでいったん終わりを迎える。 が、しかし拍手が鳴りやまずに早めにアンコールへ。 アンコールにはこれまた名曲の「キャラヴァン」をプレイ。 途中でドラム・ソロが始まり、レオン以外のメンバーがいったん引っこんでしまう。 レオンはというとステージを降りて腰につけた電子ドラムを客に叩かせ、ステージに戻るとボブのベースにレオンがスティックで叩いて弾くというお決まりのパフォーマンスもあり、他のメンバーも徐々に帰ってきて大団円を迎える。 いつもは立っているどころか、ヘッドバンギング&モッシュ・ピットにDive!というようなLiveにしか行っていなかったため、何も疲れることなく帰れることが奇妙に思えた。 エレキ・ブームの火付け役として、所謂テケテケと言われる“クロマティック・ラン奏法”で一躍有名になったベンチャーズだが実のところ「パイプライン」も「ダイアモンドヘッド」も「キャラヴァン」もベンチャーズのオリジナル曲ではないのだ。だが、それらを有名にしたのは紛れもなく彼ら。 特に「キャラヴァン」は元々はJAZZのスタンダード・ナンバーだが、そのことを知らない人の方が多いと思う。 今回のコンサートでも一通り披露されたが、これまで何十年もの日本ツアーを経て各地から生まれた「二人の銀座」、「北国の青い空」、「京都の恋」、「京都慕情」、「雨の御堂筋」といった楽曲は日本の風土からインスピレーションを受け、演歌~歌謡曲という日本人以上の感覚で情感豊かに表している。 楽しみにしていた自分の好きな曲「Surf Rider」(*映画「パルプ・フィクション」のEDテーマ曲。ベンチャーズの創始者であり、オリ゙ナル・メンバーのノーキー・エドワーズ作曲。)は結局聞くことができなかったのが残念だったが、半世紀もの間続く歴史の一部を間近で見ることができとても感動できた。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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