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◆◇黒衣の貴婦人の徒然日記◇◆

宝塚星組公演「ベルサイユのばら」

◇2006/01/17・01/24 宝塚大劇場◇
◆宝塚星組公演「ベルサイユのばら」~フェルゼンとマリーアントワネット編◆


◇一回目観劇 2006/01/17 霧矢大夢(きりや ひろむ)オスカル◇

今回プラチナチケットを握り締め、10ヶ月ぶりくらいに宝塚に行ってきました~。

「ベルばら」は2001年に当時TOPだった星組の稔幸(みのる こう)さんが大好きで、かなり足しげく通っておりました(笑)
あれから5年。なんだかそんなにたったかな?というのが正直な印象なんですが、やはり「ベルばら」は客席の空気も、生徒さんの意気込みも違いますね。
独特の緊張感でもって観劇するのも一種楽しみでしょう(^^)

今回私のお目当ては期間特別出演の月組の霧矢大夢さん♪
彼女のオスカルはどんななのか、稽古時間がかなり少なかったのでちょっと心配だったんですが・・・・・いらぬ心配でした(><)

オスカルは女性でありながら国のためにという姿がよく表現されており、その危うさをとてもうまく演じられておりました。何より歌がうまいから聞かせるんだ。「今宵一夜よ」のシーンでの安蘭さんとのデュエットはみごとでした♪


湖月わたる(こづき わたる)さんのフェルゼンはやっぱり背丈がある分、包容力がある頼もしいフェルゼンでした。
一部最後の「愛の面影」は鳥肌もんでしたね~。かっこよかった~(うっとり)安心して見られるフェルゼンでした。

アントワネットの白羽ゆり(しらはね ゆり)ちゃん。
これまた素晴らしく品のある王妃でした。演技がとてもうまい。様式のある独特なベルばらの話法をしっかり自分のものにしていて自然に聞こえるのはすごい。
母親として子供の心配をするシーンでは迫真の演技で思わず涙があふれてしまいました。
わたるさんとの並びもよくて、本当に見目麗しいアントワネットでした♪

アンドレの安蘭けい(あらん けい)さんは抑えた演技が逆に包容力になっていて安心して見る事が出来ました。でもあまりに出演場面が少なくてもったいない(><)もっと見たかった~!そしてもっと唄ってほしかった~!!



他に印象に残ったのは脇を固めるベテランの方々。

さすがの存在感はモンゼット婦人の出雲綾(いずも あや)さん。シッシーナ公爵夫人の高央りお(たかお りお)さんとの広間でのやり取りは最高~でした(^^)唯一笑いの起こるシーンでしたね。暗い展開が多いので息抜きには最高なスパイスでした♪
エトワールでは相変わらずの美声をあますことなく披露していただけて、心が癒されました(^^)さすがですわ。

ベルナールの立樹遥(たつき よう)さんも出番は少ないというのにとても印象に残る役でした。さわやか好青年ってかんじでした。

ジェローデルの涼紫央(すずみ しお)さんも脇で手堅くまとめてましたね。大分存在感が出てきたなと。成長したんだなぁと思わされました。

アランの柚木礼音(ゆずき れおん)さんは今回は出番少なすぎて可もなく不可もなくってところでした。前回のアランの真飛聖(まとぶ せい)さんが強烈に印象的だったからなぁ・・・・・ちょっと迫力に欠けるアランだった気がします。でも彼女は私の期待大なお気に入りさんです♪がんばれ~れおんちゃん(^0^)

ロザリーの陽月華(ひづき はな)ちゃんはかわいいんだけど、やっぱり彼女の話口調が気になったなぁ。こればっかりは持って生まれたものだからなぁ。
う~~む。
でも華があるのはさすが。出てきただけでぱっと目がいくもんね。役者には必要なことだよ。未来のTOP候補だからがんばって欲しいっす。




物語は淡々と進む中、ただひとつだけ気になったのはオスカルとアントワネットの関係。
劇中で一回も会話をしていないにもかかわらず、最後にオスカルが「王妃さま、あれほどのご信任をうけておきながら~」って言ってるのは台詞がしっくりこなかった。せめて1シーンでもそういう会話があればなぁと思いました。


今回の脚本は登場人物が多岐に渡っているので、人物関係がわかっていないとちょっとつらいところがあったんですが、それでも「ベルばら」というだけで原作を一度でも読んだことがあるなら共感できる部分は多いと思います。

おかげで見終わってからずっと頭の中が「あ~い~それは~あまく~♪」とベルばらの音楽が回りまわっておりますよ(笑)さすがだベルばらマジック♪(笑)




最後のショー

久しぶりにキリやんにふぉーりんらぶ~♪でした~(^^)
かわい~い~!!きゅ~と~!
最後のショーで深いブルーのドレスを着てTOPのわたるさんとデュエットダンスのシーンですが、これがもう!!なんとも言えず色っぽい♪
ダンスが得意なキリやんだからこそのデュエットだったと思います。動作の切れがいいんだ(^^)
笑顔満載で2列目で双眼鏡なしに見れたその表情にどきどきしてしまいました~(><)


薔薇のタンゴの安蘭さんたち男役選抜のダンスも掛け声とかまさに男(笑)
「お~~~ぅら!!」「はぁぁぁ~っ!!」とか、かっこよすぎですわ(笑)男がいましたね(わはは)


一転「ボレロ」
これは宝塚伝統のTOP二人のデュエットダンスです♪
いろんなスターさんが踊ってこられたんですが、またその歴史に一組の名が記されましたね。
わたるさんとゆりちゃん。とても息のあったダイナミックなボレロだったと思います。最後のキメポーズはシルエットがやっぱキレイだなぁ。娘役さんがいかにキレイに仰け反るのかがポイントだと私は思います。

(ちなみに・・・・・たった一度だけ生で見た稔幸さんと星奈優里(ほしな ゆり)ちゃんのボレロは忘れられません。ゆりちゃんのドレスさばきは本当に美しかった!!
見たい方は星組の「ベルばら2001」のDVDを買ってくださいな。それの映像特典で「ベルばらメモランダム」というのがあるので、それに収録されてます。絶品です♪)


最後に大階段を使っての黒燕尾服の男役によるオマージュはとってもかっこよかった♪
2001年の宙組で見たときは正直言ってみなさん動きがそろってなくて(たまたまだったのか・・・・)ちょっとがっかりだったんですが、今回はみなさんばっちりでした♪
核になるわたるさんが登場するとますますびしっとそろってダンスソロもかっこいいし、うっとり見てしまいました(^^)いや~よかった。堪能させてもらいました。











◇二回目観劇 2006/01/24 水夏希(みず なつき)オスカル◇

さて、今回のキャストは水オスカル♪
宙組時代の2001年の上演の時に一度見ているんで、安心しながら拝見しました(^^)

まぁ、さすがの演技力でオスカルを自分のものにされてましたね。
台詞と感情がリンクしてて素晴らしいオスカルでした♪
女性らしいオスカルだった気がします。
歌はやっぱりキリやんが上手いからちょっと物足りないんですが、それを補う演技力だったと思います。

最たるはアンドレが死んだシーンからバスティーユのシーンにつながるところ。
彼女は「アンドレーっ!!」と叫んだあと目を手で覆ったんですよ。それでアンドレを失った悲しみに終止符をうち、手を下ろした時には戦う表情に変わってたのがとても印象的で、オスカルの気持ちがとてもよく伝わってきました。「上手い!!」と感心させられましたね。鳥肌もんでした。



ラストのデュエットダンスでは、ショートヘアで登場。
きりやんがキュートな女の子なら、水ちゃんはクールビューティ♪
どっちもそれぞれよくて素敵でした~♪

今日は2階から見たんですが、やっぱり群集シーンは上からのが迫力ありますね。特にバスティーユのシーンのダンスは最高です(^^)
これは是非2階から見て欲しい!!(←S席でね。それより後ろだとバスティーユの白旗は見えないし、オスカルの部屋で星も流れない・・・・・・涙)








◇おまけ◇

今日は逸翁デーで、久しぶりに卒業生の方がゲストで登場されました。
歌劇団の創立者の小林先生の命日だそうで、それを偲んで小林先生の偉業に感謝する日です。
ゲストは3名いらっしゃったんですが、お二人は小林先生を知る方でトークで小林先生の人柄とかお話してくださいました。

3人目は日向薫(ひゅうが かおる)さん♪5代前の星組のTOPスターさんです(^^)
「紫禁城の落日」からテーマソングを熱唱してくださいました♪
私はビデオでしか見たことなかったんですが、すごくいい作品だったのと、テーマソングが頭に残っていたので、懐かしく拝聴することができました♪さすがの歌声でした~♪

そしてネッシーさん(日向さんの愛称)はやっぱり背が高かった(笑)
現TOPのわたるさんと並ぶと、あいだにいらっしゃった組長さんの英真なおき(えま なおき)さんが小さく見えましたよ(わはは)

トークがおかしくっておかしくって!!(笑)
わたるさんが研1の時にネッシーさんがTOPだったんで、すっかり下級生に戻ってしまったと、わたるさんはぺこぺこしてるし、英真さんはすっかり同窓会ノリに話してるし(^^)ネッシーさんは星組公演を見て「最後の牢獄のシーンってすごいいい話だったんだね~」とか言ってるし(笑)(←日向さんもフェルゼンやってたんだから知ってるでしょ!!笑)

や~。楽しかったです(^^)やっぱジェンヌさんのトークは面白い。







◇新人公演◇

たまたまチケットを譲っていただいて新人公演を見る事ができました。
今回は新人公演最後の主役となる柚木礼音くんのフェルゼンです。

もうねぇ。わたるさんをちょっと小さくしたって感じです。まんまわたるさん(笑)
礼音くんの新公は縁があってほとんど見てるんですが、や~。立派に成長しましたね~(^^)お母さんはうれしい(笑)
課題の歌もしっかりしだしたし、何より真ん中に立ってて違和感がない。もう十分TOPの資格を持ってると思います。
将来がとても楽しみですねぇ。
今回彼女の持ち味であるダンスシーンが一切なかったんですが、それでもフェルゼンの芝居を丁寧に作ってたと思います。
個人的には「行けフェルゼン!」が見たかったんですが、カットされてた・・・・・・残念(T_T)

新人公演はショーのない1本作品だとかなりカットされるから仕方ないんですが、今回個々のソロのシーンやアントワネットの見せ場のシーンもすべてカットされていたのが残念でした。←2部のバスティーユ以降がほとんどカットされてた(><)フェルゼンも王妃を助けに行くと決めてからすぐに牢獄シーンに飛んだんで、王妃の子供たちへの愛のためフェルゼンと逃亡するのをやめるというのがちょっと薄い感じがしました。個人的に母としてのアントワネットのシーンの華ちゃんが見たかったなと思いました。彼女にもかなり勉強になったろうに。


アントワネットの陽月華ちゃんは輪っかドレスに慣れてないのかちょっとドレスさばきが気になりました。足首を見せるのはいかんよ・・・・(><)
口調も様式を出そうとがんばってたんですが、いかんせんゆりちゃんが上手すぎて・・・・・・(><)がんばれ華ちゃん!!
でも雰囲気はよかったです。


オスカルの麻尋しゅん(まひろ しゅん)ちゃん。
ま~ぁ。なんてかわいらしいオスカルでしょう(^^)
学年が若いのもあって女性なオスカルだったんですが、健気に戦う姿はすごくよかった。
バスティーユのシーンでも他の生徒さんといい絵を作ってたと思います。
まだまだ男役というには迫力が足らないんですが、今後が楽しみなジェンヌさんであることにはかわりないでしょう。


アンドレの夢乃聖夏(ゆめの せいか)ちゃんは出番が少なくて目立たなかった。「白バラの人」を銀橋で唄ったのが「今宵一夜」以外の唯一の見せ場だったのでは。


ロザリーの南海まり(なんかい まり)ちゃんは私的に本公演でも彼女でいいんちゃうか・・・・・と思う出来だった(笑)かわいい♪急成長中の娘役さんです(^^)

ブイエ将軍の彩海早矢(あやみ はや)ちゃん。
今回はちょっと脇固めで登場です。でもやっぱり存在感があって新人公演ではさすがの出来でしたね。


一生懸命作ったことが伝わる出来でした。
挨拶で感無量になった礼音くんが涙をこらえながらお礼を述べるのがとてもほほえましくて、みなさん万感の拍手を送ってましたね。
最後は終焉アナウンスが流れているにもかかわらずなんとカーテンコールまでありましたよ。
新人公演ではめずらしい光景です。よかったなぁ♪











2回しか(新人公演は除いて)見れませんでしたが、大変満足です。
さすがの大作ですね。「ベルばら」ファンの方は是非一度ごらんになられたほうがよろしいかと思います。

♪「ごらんなさい。ごらんなさい。ベルサイユ~のば~ら♪」(笑)
ほら、音楽が聞こえてきたでしょ(^^)


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