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◆◇黒衣の貴婦人の徒然日記◇◆

宝塚星組「エル・アルコン-鷹-/オルキス」

星組には何故か縁があるようで・・・。
今回も千秋楽のチケットを手にすることが出来まして見に行くことができました(^^)


今回は一番理想的な鑑賞だったのではないかな?
開幕してすぐ1回見て、千秋楽で見て・・・。

作品の完成度とか、みなさんの成長っぷりとかよく対比できたので、そういう意味で楽しめ公演でした(^^)

 

まずは青池保子原作「エル・アルコン-鷹-」

 

 

16世紀後半。ヨーロッパの海はスペイン、イギリス、フランスが覇権を争い、度重なる戦いを繰り広げていた。
その頃、イギリスの名門貴族の御曹司ティリアン・パーシモンは、24歳の若さでイギリス海軍の大佐となっていた。
彼の生い立ちは複雑なものだった。
ティリアンの母イザベラはイギリス人のエドリントンと結婚しティリアンを儲けたが、その風貌は黒髪に南欧独特の彫りの深い顔立ち。
エドリントンは妻を疑い息子に辛く当たった。
ティリアンに父親以上の情愛をもって接したのが、ジェラード・ペルーであった。
ティリアンは海軍士官である彼の話を聞く度に、大海原への夢を抱かずにはいられなかった。

 そんなある日、ティリアンは追っ手からジェラードを救い逃がす。
ジェラードはスペインのスパイであり、母国に亡命したのだった。
敵国のスパイを逃がしたティリアンにエドリントンは激昂し争いになるが、その時の傷がもとで死ぬ。
そして母と息子はパーシモン卿の邸に向かうことになるのだった。
ここでティリアンは冷徹な道を歩み始める。
海軍士官学校を優秀な成績で卒業し、海軍に入隊、異例の速さで艦長にまで上り詰める。
スペインに亡命し、世界に冠たる無敵艦隊を率いて、イギリスを撃破し、世界の七つの海を 制覇することこそ彼の夢であったのだ。

 ティリアンは商人のコールサックを利用して、武器、弾薬、スペインとの情報交換を行っていた。
そんな闇取引が暴かれそうになる。
だが彼は冷静に事を進めた。
プリマス一の大商人グレゴリーにスペインからの偽造の密書を忍ばせ、計画的に摘発したのだった。
市民から尊敬された大商人は、謀反の罪を着せられ死刑となる。
グレゴリーの一人息子ルミナス・レッド・ベネディクトは父の無念を晴らす決意をする。

 ティリアンのスペインへの亡命は間近に迫っていたが、一人の女が大西洋への行く手を阻む。
貴族の称号を持つフランスの女海賊ギルダ・ラバンヌ。
ティリアンとギルダは互いに尊重しあう、ライバル同士であった。
二人の船は激突する。
敗れたギルダをティリアンは抱きしめた。
ギルダもティリアンを愛した。
だが彼にとっての女は、己の野望への踏み台でしかなかったのだ。
ティリアンの船は進路をスペインへと向けた。
そこに一隻の船が現われる。
ルミナス率いる海賊船であった。
予期せぬ海賊の襲撃に怯むティリアン達に援軍が。
スペインの無敵艦隊であった。
ルミナスの復讐は、あと一歩及ばなかった。

 ルミナスは、ティリアンとの再会に備え、海賊仲間キャプテン・ブラックの力を借りて、その時を待つ。
ティリアンは己の夢...「七つの海の制覇」に向け、着実に力を蓄えていた。
黒く艶やかな長髪を海原に翻し、大海原を颯爽と進むその姿は"鷹"に似て、ティリアンは「エル・アルコン-鷹-」と呼ばれた。そして自ら設計した旗艦「エル・アルコン」に乗り込み、世界に冠たる無敵艦隊を率いて大海原を翔けるが......。

 


有名な青池さんの原作のこの作品。
私はこれは原作を知らなかったのですが、かなり大掛かりな作品になるであろうことは分かっていたので、楽しみにしてました(^^)

1回目の公演は私が東京帰りだったのもあって、寝たらどうしよう・・・って言う心配もあったのですが・・・。
これがこれが!!

場面展開が上手くて速く、でも話が分からないというわけでもないので、食い入るように見てしまいました。

感想は一言で言うと、面白かった!!


ただね、最初はまったく名前が分からなかったので、その名前が誰のことを指してるのかが分からなかったんですよ(><)
それだけがとっつきにくかった。

ま、それも中盤までくると気にならないくらいぐいぐい話しに引き込まれてしまいましたけどね。


ミュージカルってことで、楽曲も多いですし、曲も歌もいい。
テーマソングがちゃんと頭に残ったってことが私の中での成功の基準ですから。

「エ、エ~ルアルコ~~ン♪」

これがすっごい残る残る(あはは)


衣装も豪華で、それを見てるだけでも目で楽しめましたし、セットもさすがの宝塚だなぁって。

今回は回転舞台が効果的に使われてましたね。

あれで海での船の戦闘シーンを上手く表現してたなぁと思いました。
ティリアン側の船とギルダ側の船の攻防。

それを盆を回転だっせることで上手く両サイドを見せてくれたことは感心でした(^^)

あ、それと背景の映像ですね。
若干くどい感じもしないでもない場合もありましたけど、それでもそれが出てくるだけで豪華に見えますし、気分的にも違いますからね。

 


人を落としいれてでもスペインに亡命し、世界に冠たる無敵艦隊を率いて、イギリスを撃破し、世界の七つの海を 制覇することがティリアンの夢。

そんなダークヒーローをめっちゃ冷酷にかっこよく演じてくれた安蘭けいこと、とうこさん♪

正直、最初に見たときに役を把握してるなぁと思ったのはとうこさんとジェラードの立樹遥さんこと、しーちゃんかな。

印象に残ったというか。


ま、さすがに千秋楽ですと他の皆さんも、もちろんちゃんと役を把握されて自分のものにされてましたけどね。


何せ今回のとうこさん、ダークヒーローでタラシ!!(あはは)
久しぶりにラブシーンでドキドキさせてもらいましたよ!!(^▽^)

冷酷な男が「女は抱かれていればいい」って女を利用しつつも、激しいその言動に女は次々堕とされ、心奪われてしまうと(^^)

何せちょっとワイルドな感じがまた心をくすぐられましたわ。
とうこさんめっちゃかっこよかった~♪

やはりときめきは大切ですよね(^^)

 

そしてギルダのあすかちゃん。

今回は女海賊ってことで、勇ましい女性を好演されてました。
歌はちょ~~っと危なっかしいシーンもありましたが、そんなのも台詞回しが上手かったので気にならなかったですね。

貴族っていう凛とした美しさを見せてくれました。

何せとうこさんとのラブシーンがよかった(>▽<)/


最期も敵だったはずのティリアンをかばってルミナスに討たれるのですが、そこもよかったですしね。


ま、ひとつだけ。
女海賊の棟梁ってことなのですが、ドレス姿で剣を振るう・・・ってのは見目はいいのですが、いかんせん動きが悪い(><)

ドレスがめっちゃ重たそうに見えたのがなぁ・・・。

もう少し軽い素材でドレスを作ってって思ってしまいましたわ。

 

そしてルミナス。

ティリアンによって無実の父を殺されたことにより、彼に復讐を誓う青年。

礼音ちゃんなりに頑張ってましたけど、やっぱり相手がとうこさんなので、正直私はこの役はしーちゃんがやった方がとうこさんとつりあいがよかったのでは?って思いました。

やっぱちょっと礼音ちゃんでは弱い印象が・・・。
悪くないんですが、やっぱり坊ちゃんなんですよね。

復讐に燃える・・・ってのをもう少し前面に出してかな。


でも頑張ってた!!
それは確かなのでこれからですね。


あとの役で印象に残ったのは、ティリアンの憧れだったジェラードを好演した立樹さん。

こういう渋い役が合うようになってきましたね。

ぺネロープの琴まりえちゃんも恋に溺れて、最後はティリアンに殺された憐れな女性を上手く演じられてました。


悪女で、したたかなシグリットを演じた南海 まりちゃんもものすごいインパクトありましたね~♪
なにせ彼女色っぽい!!

悪女ってのがぴったりでした。
最近めきめきと頭角を現してきたのに、今回の公演で退団されてしまうのがめっちゃもったいない娘役さんですよ(><)

 

最期までティリアンと共にいた従者ニコラス。

彼は本当従順な青年でしたね。

ティリアンの夢が自分の夢。
七つの海を見せてくれるといったティリアンの言葉を信じて、いつもそばにいたニコラス。

綺華 れいちゃんがまたこの役を好演されてましたね。
最期のシーンまで一緒に・・・・っていうのが美味しい役でした。


でも彼女もまたこの公演で退団・・・。
お気に入りの生徒さんがどんどん退団されてしまうよぉ(><)

 

何せ今回のこの「エルアルコン」はとても見ごたえある舞台だったのは間違いないですね。

 

 

さて、続きましてショー「レビューオルキス」


こちらはねぇ・・・。
少々問題ありでした(><)

1回目見たときは正直寝ちゃいましたよ(><)


何せこのショーの問題は「色」

配色が悪いんですよね(><)

色を使えばいいってもんじゃなくて・・・。


羽付き衣装を結構使ってるんですけど、これも黒いレオタードに赤とか黄色とか原色をばんばんしょってるわけですよ(><)
なんて極彩色!!

黒地なだけに色味が悪いし、極めつけにあすかちゃんのレインボー羽!!

・・・・やっちゃったか・・・(はぁ)
でしたね。

色を多用しすぎて、見目が悪くなってる気がする衣装でした。

 

そしてタンゴ。

かっこいいんですけど、これが長く続くと飽きる・・・んですよね。
歌でもあれば違うんですけど、音楽で踊ってるだけだと、やはり場を持たせるのは難しいかなぁ。


千秋楽でようやく全部のショーを見たって感じだったので、ああ、こんな踊りしてたのねだったのが私的に笑いでしたけど。


印象に残ったのは最初の登場の老人と老婆のコミカルな歌。
楽では最初の登場でお2人が入れ替わってたりとかして本当遊んで遊んで笑いばっかり。

真面目に歌っていないのがまた可愛いというか。
会場大ウケでしたよ。


それと中締めからの流れで始まるラインダンス。
これが黒一色で、今回人数多くて迫力でした。
よかったです。


そして最後の大階段での黒燕尾!!

これはやっぱさすがでしたね~♪
みなさんかっこいい!!


これがあったからこのショーも許せたかな。

 


笑えたというか、やっぱショーもとうこさんは自分のものにされてるなぁと思ったのが、老人のシーンもそうだったのですが、
やはりトークちっくな『オルキス・ダンス』のシーンですね。

赤いスーツでタンゴのステップを説明付きで実地紹介してくれるのですが、とうこさんのしゃべりがまた上手い。

「このコーナーがやってきました」

って挨拶から始まり、途中で「千秋楽?」って。
会場爆笑でしたよ。

 

2回目見てようやくショーが見れるようになったなぁって感じでした。

何せ色をなんとかして・・・なショーでした。

 


今回の退団者は5人。

みなさんの挨拶はやはり涙でした。

挨拶を聞くとやはり宝塚っていいところなんだなぁって思います。
同期ってことで花渡しにタニちゃん登場されたし!!

みなさん、新しい場所で頑張ってください!!

 

とうこさんの最後の挨拶は、泣くのを我慢して・・・低い声で(^^)

ダークヒーローを演じるにあたって、どこまでやって大丈夫なのか?
悩んでいたところ、とある上級生から、

「悪役を演じられる人は、本当は心の優しい人」

って話を聞いたとうこさん。
その言葉に、心置きなくティリアンの悪を演じたそうです(^^)


2007年の締めと2008年の始まりの公演ってことで、今後も頑張りますという挨拶でした。


本当ステキ悪役ありがとうでしたよ。
とうこさん♪


次回の公演も楽しみです~♪

まずはドラマシティですね。
こちらも見に行けたら行きたいです。

来年は他の組も見に行きたいなぁ。
ちょっとチェックしてみよう。

ってことで楽お疲れ様でした~!!


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Le Cing (ル・サンク) 2007年 12月号 「雑誌」
エル・アルコン-鷹-/レビュー・オルキス-蘭の星-[2枚組]



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