事件解決・終幕へ-----------!!
あぁ、ようやく難解で毎回レビュー書くのにものっそ気を使った作品が終わって行くのですね・・・。
最後にすべて胸のつかえが回収されるのか?
それだけを願って見続けた1クールでございました(^^)
美馬坂の研究所の今の身体は・・・久保。
だが久保もまた被害者だったと京極堂は言う。
彼の当たった通りもの・・・。
それは雨宮が持っていた加菜子の首が収まった匣。
彼は義母の葬式に出るため夜行列車に乗り、その時、加奈子の首を持ち出した雨宮と向かいで座ったのが運命だった・・・。
そっか、初回のアバンの映像自体がここへ繋がる話だったんだ。
関口が久保。
黒づくめの男が雨宮だったというのか。
そして匣の中身は加菜子だった・・・。
わ~この種明かしだけでちょっとぞくっとしちゃったわ♪
すべては久保の書いた小説に繋がると!!
更に、雨宮が愛していたのは、実は陽子ではなく、加菜子だった--------!!
陽子はどうやらそれを分かっていたようで・・・偽りの家族ごっこをそれでも続けていたというのだ。
ただ平穏で変わり映えのない日常を過ごすこと。
それが愛情を育てること。
それが陽子の願いだったから・・・。
だがあの事故が起こり、状況は一転。
須崎は遺産をもらうため、加菜子の両手足を切ると言い出した。
それに猛反対したのはもちろん雨宮。
だが、腕は生きていた-------。
美馬坂はそんな実験をしていたという京極堂。
なるほどそれで死の時期を操ることが出来るというわけね。
で、雨宮もそれを承諾。
ただし、残りの3本の手足は自分にくれという交換条件を出したというのだ。
その3本。
それを雨宮は水葬にしたという。
加菜子の行きたがったあの湖に!!
それが最初のバラバラ事件。
あれは加菜子のものだったのだ!!
そう繋がったのか(><)
雨宮!!もう少し見つかりにくく水葬にしとけ!!ってのは突っ込んじゃダメ?
残された左腕。
その隠し場所は焼却炉。
だがあの日、木場はその上で寝転んで考え事をしていた。
そこへ現れた雨宮は、人知れず加菜子との密会を楽しんでいたということだったようで・・・。
で、それを木場に見られてしまったと。
木場がいたのは予想外だったんだ。
雨宮は・・・・加菜子の右手に、まるで恋でもするかの如く妄想世界へ行ってしまったという。
あちゃ~
でも雨宮、ある意味しあわせな男だったのか。
そこまで妄執出来るのはすごいよね。
そして、右手を持ち出せば死んでしまうことも、どうでもよくなってしまった雨宮は、それを持って逃げようとしたその時、更に彼の心を揺さぶるものを持ってきた須崎と遭遇してしまったのだ!!
それが加菜子の頭部。
しかも機会から離したすぐなので、生きている!!
あぁ、そりゃ雨宮には一番欲しいものさ。
で、彼は須崎を殺してその頭部を持ち出してしまったというわけね。
たった1日の余命しかなくとも・・・ってまぁもう雨宮にはそんなことどうでもいいんだろうけど。
そこで少女の頭部と出会ってしまった久保。
その出会いが彼を彼岸へ連れ去ってしまったというのだ。
その妄想ともとれる話が・・・全て小説に書かれていたこと。
久保は同じ少女を作ろうとして次々と少女を殺したというのだ。
そして彼は頼子と出会ってしまった。
加菜子の写真と頼子の話で美馬坂の研究所へたどりついた久保は・・・。
今度は自らがこの匣の身体になると言い出したという。
・・・でもそれを実際にやってのけるのか、美馬坂(><)
あんた本人から許可もらえたら何でもしていいのかよ。
医療行為?
そりゃ無茶な言い分やわ
美馬坂。
彼が求めるのは永遠に生き続ける機械の肉体。
美馬坂が肉体を憎悪する理由。
娘をどうしようと勝手って・・・。
流石にこの台詞には木場がキレてしまい、美馬坂を殴ろうとする。
だが陽子がそれを阻止するため叫んだのだ!!
「加菜子は父の子なのです!!」
陽子の母・絹子。
難病に侵されていた彼女を救おうと、美馬坂は必死に研究を重ねていたという。
だがそんな美馬坂を、病も治せないのかと、ののしっていた母。
そんな母の姿が許せなかった陽子。
そして・・・自分から父を誘ったというのだ!!
彼女が本当に愛していたのは・・・父である美馬坂だったのだ!!
加菜子は・・・雨宮かもしや美馬坂が父なのでは?と思ってました。
でもまさか陽子がそれを望んでいたというのは意外だったね。
絹子になりたかった陽子。
だから芸名も絹子にしたというのだ。
美馬坂も、最初は確かに絹子を救うためだったのだろうけど、どこかでゆがんでしまったんだね・・・
この人もまた生命の神秘に取りつかれたひとり。
魍魎が生まれた人・・・。
人は衰える肉体はいらない。
それが至福の千年王国--------。
だが京極堂は言う。
「脳は鏡。
機械で作られた脳が生み出すのは、機械の意識だ!!」
その言葉に呪をかけられる美馬坂。
一瞬でも自分の信じるものを疑ってしまった時点で彼の負け。
久保は健康体だった。
それを解剖したということは何らかの罪に問われる。
そう言われ、咄嗟に久保の頭部が入った匣を持って逃げようとする美馬坂。
・・・関口もあと一歩でその匣に魅入られようとしてるし(><)
匣を開けたら彼岸に行っちゃうって!!
この人、本当一歩手前でぎりぎり踏ん張ってるよなぁ。
怖いわ
そして美馬坂は陽子を呼びよせる。
行くなと手を引く木場を・・・メスで刺して「許して」と行ってしまう陽子。
ひ、酷い(><)
だが彼がエレベーターで向かったのは上部。
どこへ?
そして久保は・・・自分はもう人ではないと察しているようで・・・。
自分は魍魎になってしまったと。
「私は魍魎の匣だ!!」
そして・・・雷が匣に落ちる!!
榎木津は自害しようとした甲田の前に現れ、何やら機械を触ってる。
榎木津さんって機械にも強いの!?
でも何事もなかったように「や」って現れるのが彼らしいね。
甲田死ぬ気もそがれるわ。
涙を流しているのは謝罪?
そして・・・すべては終わる。
木場たちが駆け付けた、そこに見えた光景。
そこには久保に噛みつかれ絶命した美馬坂の姿が!!
それを殺したと告白する陽子。
空にあがったのは・・・花火。(←えのさんの仕込みってまさかこれ!?)
そして、陽子に手錠をかける木場。
だが彼は言う。
こういう役は陽子の方が得意だったのではと・・・。
「悪者、御用じゃ」
映画のセリフを言ってのける木場。
それに涙を流す陽子だった-----。
・・・上手い!!
そして昭和28年。
TVが出回った頃。
あんな箱は怖いという関口。
そこへイサマヤが現れる。
島根にある神社で一緒になったという男の話をしてくれたのだ。
その男は鉄箱を抱え、その匣に語りかけているというのだ。
そこには・・・・真っ黒い干物みたいなのが入っていたという。
「京極堂、雨宮は今もしあわせなんだろうか」
「そりゃそうだろうよ、しあわせになることは簡単なんだよ。
人をやめてしまえばいいのさ-------」
そして関口は想像する。
匣を抱えた雨宮。
「降りてしまわれるのですね、残念だな。
折角どこまでも行けるのに---------」
そう言って男は笑みを浮かべる。
どこまでも続く列車を降りた関口。
それは彼岸への道か・・・。
だが関口は、そんな男を、少し羨ましいと思うのだった-----------。
ってことで、はい!!
ようやく終着点へ参りました!!
あ~すっきりした!!
種明かしをする京極堂はまさに千里眼な男でしたねぇ。
でもよくここまで複雑に絡んだ糸を紡いでくれましたわ。
何せ最後の余韻までよかったし。
「しあわせ」の基準は推し量れない。
それが加菜子だと信じている雨宮はしあわせだろうしね。
陽子は木場に救われたね。
彼女はまだしあわせになれるチャンスはまだある。
でもまさか美馬坂がああいう形で退場とは・・・。
まさに因果応報。
でも自分の考えは正しいと証明した形での死だったことがまた皮肉だったよね。
機械につながれた脳でもちゃんと自由意志を持ってるって・・・。
怖い怖い。
関口はとても危うい存在でしたが、彼がこんなだから逆に視聴者視点でものを考えられたので、こういう存在は必要だったと思う。
最後まで彼だけが理解はできずとも、分かりやすい存在だったもんね。
いやぁ、途中どうなるか全く分からない迷宮でしたけど、これぞまさに「終わりよければ~」でしたね。
難解だったこと。
伏線をどこで拾うか分からないこと。
たとえがどこに繋がるかとか、本当頭がトリになりそうでしたが、最後に落ち着いたのでよしですわ。
絵もキレイでしたし。
声も何せ豪華だった。
もう一回最初から見たら納得できる部分が多いだろうし、本を読むのもありですね。
今までで一番レビューに困った作品でした。
でも最後まで書けてよかったです(^^)
今年最後にすっきりできました(あはは)
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