◆◇黒衣の貴婦人の徒然日記◇◆

僕が好きなのは、恋の歌----------！！





百人一首を題材にした、その句を紹介して行くという新訳ならぬ超訳な作品。

しかも百人一首を編集したという藤原家定のナビゲーションで始まるというもの。



原作は未読ですけど、これはまた個性的な作画だなぁというのが第一印象。


ちはやふるで和歌の世界に触れる機会があっただけに、これはタイムリーではないかしら。

内容を余計に理解できるでしょうし、背景も分かるというもの。


ま、超訳なので、脚色されてるのは楽しむ方向でって事で。


毎回2本ずつ短編集として放送されるのかしら。


それにしてもキャストが豪華だ♪
それだけでも楽しめそうだよ。



◆キャスト

藤原定家：梶裕貴
在原業平：諏訪部順一
藤原高子：早見沙織
小野小町：遠藤綾
良岑宗貞：内田夕夜
文屋康秀：千葉進歩
宇都宮頼綱：下野紘
式子内親王：大原さやか
在原行平：遠藤大智
弘子：小林沙苗
陽成院：森久保祥太郎
綏子内親王：宝木久美
紀貫之：代永翼
喜撰法師：佐藤祐四



◆「高子と業平　在原業平朝臣」


五節舞で舞いを披露する藤原高子に一目惚れをした、当代きってのプレイボーイ在原業平。


諏訪部さんの強烈ボイス炸裂な業平っすねえ（＾＾；）




今回の和歌は、



私が風ならすだれの隙間から入っていけるものをと言う内容。



で、それに対する高子の返事は、

あなたが風だったら何なのよ、隙間から入ってくるなんて誰が許すかだって。


キッツ（＞＜）



業平に対し、顔だけ男と断言する高子。

だが、月の美しい夜、その売られた喧嘩を買いに来たと、高子の屋敷に夜這いを仕掛けてきた業平。



高子の叫び声がギャグだ（＞＜）

口から「ひゃぁぁぁぁ」って吹き出しが出てるし（わはは）



でも、怯えて念仏を唱え始める高子を見て、爆笑し、何もしないと言う業平。


唐紅の着物が美しい高子だけれど、どうやら美しい見かけとは反して、彼女はウブなよう。

見栄っ張りな性格を見抜いていたか、恋のテクニシャンの業平はそこを突いて


「顔だけ娘さん」


と、高子に言って帰ろうとしてしまう。


で、まんまと乗せられてしまった高子は自ら、顔だけじゃなく、身体も確かめたらいいと叫んでしまったのだ！！


あぁ、自爆。
乗せられてるのにも気づかず、墓穴。

でも、それが可愛い♪



「また来ます」と言い残し、その夜は去って行く業平。


そして･･･男と女の関係になったふたり。



だが、高子はいずれ帝に嫁ぐ身。

遊びだと割り切ろうとするのだが･･･。


これがいわゆるツンデレの典型版って話だよなぁ（＾＾；）




すると、業平は高子に告げる。

「駆け落ちしましょうか」


そして、高子を背負って逃げる業平。


どれだけ重くても脱がなかった上掛け。

それは、業平が唐紅の内衣が美しいと褒めてくれたから･･･。




だが、ふたりには追っ手が迫る。

「戻りなさい」と告げた業平。


大粒の涙を流す高子。



それがふたりの恋の終わり--------。



そして、帝に嫁いだ高子は、東宮を産み、今はその子が帝となった世。


中将となった業平と御簾越しに再会した高子はここで一句読めと所望。



「ちはやぶる　神代も聞かず　竜田川
からくれなゐに　水くくるとは」



情熱の和歌！！
さすがっすなぁ♪

ここで生まれたのがこの句だったのね。



唐紅の意味を本当に知っているのは高子だけ。



水をくくれば、美しい体があったって･･･実は直球だった！？


ま、それはふたりだけの美しい思い出って事で。





恋愛はおしゃれな文化だった時代。





次は、そんな業平の兄のお話。



◆「行平と弘子 中納言行平」


今日は行平の昇進を祝う会。

寝込んでいるという業平に見舞いという説教をしに行くという行平。



ふたりは腹違いの兄弟。

母親の身分が低い行平は自分の部屋も持てないような子供時代だったよう。

そこへやってきた歳の離れた弟・業平は無邪気に母親の身分が低いと部屋もないのかと言ってきたのだ！！


第一印象最悪（＞＜）

でも、歳の離れた兄だからこその業平のお目付け役だったって事ね。


それは今も変わらず･･･。


病に臥せっているという業平は、どうやらさぼり。

仕事より、恋な業平。




誠実だった父を見て育ったふたり。

だが、それでも報われなかった父を見て、それでも行平は同じように生きる道を選んだ。


業平は自由を。



そして、出世が決まった行平は稲葉へ向かうことに。


愛しい妻を残し、単身赴任が決まる。


妻は夫の帰りを待つと言い、夫はあなたがいるから帰ろうと思えると想いを確かめる。



「立ち別れ　いなばの山の　みねにおふる
まつとし聞かば　今帰り来む」



私は行くが、君が呼べば必ず帰ってくる。


業平にも同じように思える人が現れればいいのだが･･･。




業平が高子に会うのは、この5年後----------。








うん。

とっつきやすい、面白解釈がいいのではないかしら。

何せ声がいいので、これは楽しめそう♪




でもひとつだけ。

やっぱ和歌なんだから、せめて日本語の歌にしようぜ（＞＜）


ＯＰもＥＤもなんだかイメージにそぐわない。
もう少しなんとかしてもらいたかったところだわ。




古典世界を楽しく、美しく、華やかに。


恋の駆け引きも面白いし、不倫とかそういうのも、何故かゲーム感覚に見えてしまう不思議な時代なんだよなぁ、平安って。


これからこの雅世界を楽しませてもらうとします♪





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