ボジョレヌーヴォー、解禁日-----------！！
管制官とワインと何の関係が？
さて、今日は香織はターミナルレーダー室での勤務に。
結城と近藤がいない間の変則的なチーム編成のようだが、はっきり指導を示さない矢野のやり方に苛立ちを隠せない竹内。
指示が多い香織のやり方では、１機に対し、１０分以上関わるターミナルレーダーでのやり方はすぐに詰まってしまうだろう。
的確なやり方の手本をというのだが、やはり矢野はぼちぼちね、と取り合わない。
一方、空港でワインの解禁イベントが企画されているよう。
その実行委員を任されたグランドスタッフの桐島たち。
だが、ワインの味の違いなど分からないとぼやきまくり。
するとそこへやってきた真奈がワインを一口飲むと･･･そのワインの特徴と品名を当ててみせたのだ！！
今回のイベントを企画し、系列商社で、ワインの買い付けをしている矢吹はそんな真奈の博識を喜ぶ。
どうやら真奈は資格マニアのようで、すでに１１個も持っているようで（＾＾；）
そのうちのひとつがワインエキスパート。
あぁ、本当無駄美人が勿体無い！！
これであのオヤジギャグさえなければ、引く手あまたなんだろうに。
樹齢１００年の樹から採られたぶどうで作られた特別なワイン。
その買い付けにようやく成功したという矢吹。
ピエールの作る最高級のボジョレを解禁日に飲むというイベント。
そのワインがついにフランスを出発するのだという。
翌日、真奈は矢吹に一緒に仕事をしないかとスカウトされたと大はしゃぎ。
管制官に未練もないようなさばさばさでどうしようかなんていってるし（＞＜）
だが、香織はそれどころではなかった。
出勤途中、香織を待っていたのは--------本上だったのだ！！
車イスに乗った彼は香織に管制官になったことを凄いといいながら、自分はパイロットにはならないと宣言。
「もう全部終わりにしよう」
もう違う道を行く。
だから自分の事はもう気にするなと言って去って行った本上。
揺れる気持ち。
仕事にはそれを出さないようにしていたものの、パイロットが香織の指示を聞き間違えるという失敗をしてしまったのだ。
矢野の指導で、すぐに適切な指示を飛ばすことが出来たけれど･･･。
「私はパイロットとの信頼関係を一番大切にしたい！！」
パイロットに安心して欲しいという気持ちだけ。
だが矢野は気晴らしして切り替えればいいとしか言わない。
そして空港の見送り場で夜景をぼんやり見ていた香織の隣に、矢吹がやってきたのだ！！
なんだか深刻そうな表情に、何かを悟った香織。
そして、彼女と一緒に今回の企画担当しているグランドスタッフたちが残業している場所へ行くのだが･･･。
なんと矢吹曰く、今回の特別ワインを造ったピエールが、後４日出荷を遅らせて欲しいと言い出したというのだ！！
そこから瓶詰めして出荷する課程では、解禁日に間に合わないのだ！！
風味が足りないからという理由なのだが、間に合わせるよう先に出荷してもらえばいいのではと言う桐島。
だが、それは彼の仕事を否定すること。
矢吹を信頼して今回の取引を承諾してくれたピエールを裏切るようなことは出来ないと頭を下げる矢吹。
だがその時、日程表を見ていた香織が諦めるのは早いと言い出したのだ！！
定期便が無理なら、チャーター便はどうか？
そう提案する香織。
そして、自らの進退をかけて商談を開始した矢吹。
だが、どうやらチャーター便を飛ばすには、その上空を飛ばす国の通行許可がいるというのだ。
それを調べる際、竹内に話を聞こうとした香織。
だが、竹内はやめた部署にこだわるなと、もっと自分の事を考えろと冷たい返事。
自分の事も満足に出来ないのに、他人の手伝いなどするなって言ってるのと同じだもんな。
でも、どうやら真奈のツテで、ぎりぎりロシア局からの返事待ちまでこぎつけることが出来たよう。
許可が下りて間に合うかどうかは後５日後。
だが、仕事中に気分が悪くなる香織。
そんな香織を見てしまった竹内は、担当の矢野に香織をどうしたいのかときつく問いただすも･･･。
やはり矢野は長い目で見てやるしかないとのらりくらりの返事だけ。
「待ってる間に潰れることもあります！！」
竹内はそう言って、判断に従ってもらうこともあると矢野に宣言するのだった･･･。
さぁ、解禁日まで残り２日。
桐島の話をする香織と桐島。
本上のためにやれる事はやったと励ます桐島。
でも、これでは管制官になった意味はないのではないのか？
「そんな事ない！！」
強く否定する香織。
だがその時、チャーター便の運行許可が下りたという矢吹からの嬉しい連絡がはいったのだ！！
だが、ぎりぎりの時間。
それでもなんとか荷はチャーター便に乗せられフランスを出発したよう。
だが、これに間に合わなければ矢吹は責任を取らされる。
その覚悟の話をしていた所に居合わせてしまった真奈。
軽く転職を考えていた真奈には衝撃だっただろう。
覚悟をしていた。
だから真奈に転職を勧めたのか？
だが、香織は、矢吹はこのイベントにかけていたのだ。
今日、ここでピエールのワインを飲むため。
だが･･･上空に積乱雲が発生。
しかも落雷を受けてそのワインを積んだチャーター便の計器に異常が発生してしまったというのだ！！
誘導を任されたのは、真奈。
最優先に案内する形にはなったけれど、計器がどこまで信用できるか、そして積乱雲の影響が懸念される状況。
そこで近くを飛行している飛行機の誘導も緊急を要する形に。
それを矢野は香織にやらせようとしたのだ。
まだ無理だとそれを止める竹内。
だがそれを矢野は身体を張って止めたのだ。
「篠田さんは大丈夫ですよ」
そう言って矢野は香織にすべてを託すことに。
そして、その期待に答えるべく、香織は大胆な誘導でそれをしてみせたのだ！！
無事着陸したチャーター便。
そこから桐島たちは必死でワインを会場へと運びこむ事に。
だが･･･カウントダウンに間に合わなかったワイン。
これで矢吹の進退も決まった。
その時、既に別のワインで乾杯があげられてしまったその会場に、ついにピエールのワインが届いたのだ！！
目ざとい客はそれを見つけ飲ませて欲しいと言い出す。
この遅れて届いたのもボジョレらしくていいと、逆にパフォーマンスと受け入れられたのだ！！
そして、それを飲んだ客は口々にワインを絶賛。
矢吹は桐島に背中を押されながら、客の前でそのワインは樹齢100年の樹から採られたぶどうで作られたものだと、感激で声を詰まらせながら説明。
「本当に特別なワインなんです」
ここはぐっときたなぁ。
皆の力でギリギリ間に合った～でなくても、ちゃんと結果が出たことが逆にいい流れに見えたもん。
そして、今日の自分はパイロットに伝達する情報が少なかったと竹内に謝罪した香織。
だが、竹内は言う。
「私は度胸あるなぁと思った」
矢野が大丈夫と言ったとき、無意識かもしれないけど、あの局面で香織はパイロットに逆にゆっくり話した。
それがパイロットに安心を与えたというのだ。
「パイロットには伝わったんじゃない、あなたがちゃんと見てるって」
そして、ちょうど結城と電話を終えた矢野と遭遇した竹内。
その時、今回の担当シャッフルは、結城の策略ではないのか？と気づいた竹内。
笑ってそれを誤魔化す矢野に、竹内は頭を下げるのだった･･･。
「矢野さん、勉強になりました」
やっぱり年の功なんだね（＾＾）
彼もまた見てないようで見てるんだって話。
普段は頼りなさそうに見えるのに、やっぱやるときはやるんだ、おじさん♪
無事解禁イベントは大盛況。
どうやら矢吹のお咎めも無くなったよう。
矢吹は本気で真奈をスカウトするのだが･･･。
真奈も今回のことで色々思うところがあったよう。
「今のままでいいのかなって」
ちゃんとした覚悟が出来たわけではないだろう。
でも、今ここにワインがあるのは、自分も関わったからこその結果なのだから。
「かっこいいですね、管制官って」
矢吹にそういわれて嬉しそうな真奈。
そんな二人を見ながら、桐島からワインを受け取った香織。
焦っていたのかもしれないと、今回の件で気づいたことを桐島に告げる。
「伝えようとするだけじゃなく、相手のために立ち止まったってよかったのかも」
そうかもしれない。
ひとまずワインで祝杯をあげる二人。
その頃･･･ついにリハビリを始めた本上。
彼もまた、一歩を進もうとしているよう。
彼はもう自分の人生に、言葉に香織は囚われないで欲しいと、あえてキツイ言い方をして、自分から離れるように仕向けたんだろう。
香織は管制官になったきっかけは、確かに本上だったかもしれない。
それでも今は自分の仕事だと、受け入れて、彼女も前に進もうと1歩を歩き始めたんだ。
なんか今回は前半は若干役者さんたちの演技がぎこちなく見えたのは私だけ？
妙な間というか、台詞しゃべってます的な印象だったんだよなぁ。
後半は毎度おなじみの事件発生で緊張感もあったし、「この仕事」に対する各々のプライドみたいなものも見えたし結果オーライって事で。
◆キャスト
篠田香織: 深田恭子
酒井真奈: 佐々木希
近藤幸宏: 要潤
山下佑司: 瀬戸康史
桐島悠: 佐藤江梨子
城之内玲子: 山口紗弥加
中島ハル: 野波麻帆
飯田博之: 浅香航大
本上圭介: 平岡祐太
竹内裕美: 瀬戸朝香(特別出演)
氷室一生: 別所哲也
矢野元治: 梶原善
結城昇: 時任三郎
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