もしクローンが現れたら----------?
「薄気味悪くて、私の前から消えてくれって思うわね」
数時間前まではそう思っていた。
でも、今は違う。
妹達計画の本当の意味を知ってしまった美琴。
助けに向かった目の前で、無残にコンテナに押しつぶされてしまったミサカを見て、怒りを爆発させた美琴。
許せない。
一方通行だけは!!
だが、怒りの美琴の攻撃を、すげぇと小バカにしたように褒める一方通行には、渾身の攻撃が通じないのだ!!
何故?
傷ひとつ負わせられない美琴。
だが、ちぎれて放り出されたミサカの脚を見てしまった美琴は、身体の芯が震えるほどの怒りを湧き上がらせてしまう。
今度はレールを次々と地面に突き刺し、一方通行を攻撃するのだが・・・。
またしても彼の手前でその攻撃が無力化され、反対に美琴へ向かってレールを投げ返されてしまったのだ!!
妹達とは違う存在。
それに一方通行の方も気づいたよう。
「そっかそっか、お前、オリジナルかぁ」
納得してにやりと笑う彼。
ちまちま実験を続けるのも飽きていた所。
オリジナルをやれば、その分早く実験が終わるという計算をした彼は美琴と戦う気満々。
美琴はコインを手に一方通行に問う。
「なんで、なんでこんな計画に加担したの!?
こんなイカレタ計画に協力する理由は何!!?」
「絶対的な力を手にするため」
自分に挑もうとすることすら許されない。
『無敵』が欲しいという一方通行。
そんな事で何人のミサカを。
妹達を殺したのか!!
渾身の超電磁砲を発した美琴。
だが一瞬後、それは自分の真横を通りすぎ、背後のレールに穴をあけていたのだ!!
呆然の美琴。
力の差がここまであるのか!?
同じレベル5なのに。
美琴が手も足も出ないのだ。
「ちったぁ、楽しませてくれよな」
そういって反撃に転じようとした一方通行だったが・・・。
「お待ちください」
美琴が振り返ったそこには・・・無数の妹達の姿が!!
予定外の戦闘は、この研究プログラムをゆがませるだけ。
オリジナルとの戦いならなおさら。
ミサカの説得にわかったよと戦闘意思を失う一方通行。
いまだショックから立ち直れない美琴の背後に近づき、一方通行は告げる。
「一方通行(アクセラレーター)だ。よろしくな」
そういい残し、去っていく一方通行。
「なんでよ!!」
こんなばかげた計画のため、殺されるために協力するとミサカたちが信じられない美琴。
生きているのに!!
だが、ミサカの一人が淡々と告げる。
ミサカは計画のために作られた模造品。
作り物の身体と心。
「単価にして18万円の実験動物ですから」
己の無力さに絶望する美琴。
ミサカが作られたのも、ミサカが殺されるのも、全部お姉さまのせい---------。
そう責められる夢を見て目を覚ました美琴。
結局寮に帰ることもせずにベンチで夜を明かしてしまった美琴。
その時、目の前に現れたのは----------布束!!
美琴の落ち込みように、すべてを知ってしまったことを悟った布束。
美琴はあの計画に加担している者はすべてイカレテいると呟く。
だが、
もし本当に病を治すための実験データーが必要な場合、彼女たちの犠牲は『仕方ない』になるのではないのか。
屁理屈だと突っぱねる美琴。
「同じ命なのに」
妹達は人工的に作られたモルモット。
だが、研究者たちに殺人を犯しているという認識はない。
かつては自分もそうだったと語り始める布束。
妹達計画がレベル6への進化法へシフトされた際にチームに呼び戻されたという布束。
そこで紅茶ひとつをとってもミルクをいれただけで、彼女が認識する『紅茶』とは違うと言い出すミサカ。
戦いのために初めて外へ出たミサカは、外とはどんな世界かと布束に問い、甘い方が好みだというのだ。
だが、実際に見た世界、体感する風や匂い、温度。
それは想像とまったく違うものだったと感動するミサカ。
「世界とは、こんなにもまぶしいものだったのですね」
ミサカのその一言で目を覚ました布束。
実験ばかりでゆがんだ自分より、よほど人間らしかったミサカ。
美琴もまた、クローンを認めたくない。
だが、殺されるものを助ける事も出来ない・・・。
「人のDNAマップをくだらない実験に使う奴らを見過ごすわけにもいかないわ」
そして、ようやく寮に戻った美琴。
戻ってこない彼女を心配して眠れなかった黒子は美琴を責めようとするのだが・・・ぼろぼろの姿を見て何もいえなくなってしまう。
同じように心配して電話をかけてきた初春や佐天にも大丈夫だとごまかすのだが・・・。
今は黒子の優しさに感謝する美琴。
そして心配かけたお詫びだと、皆にスイーツをおごる美琴。
何をしていたのか?
「星を見たかったの」
そういう気分だったのだと誤魔化す美琴。
だが、初春が昨日の暗号は何だったのかと問うと、あからさまに動揺した美琴。
皆が彼女が何かを隠していることを悟るのだが・・・。
「見えてるから・・・あたし、みんなの事、ちゃんと見えてるから」
苦しそうにそう吐き出す美琴を見て、佐天はゲーセンに行こうと言い出す。
また一緒に写真をとろうと話に乗る春上。
「それですっきりしましょう。
でも、これだけは忘れないでください。
御坂さんには私達がついています。
抱えきれなくなったら、いつでも言ってくださいね」
佐天にそう言われ、感謝する美琴だった・・・。
計画の関連施設は20を超える。
「ひとりでやるつもり?」
そう布束に問われた美琴の目には、強い意志が戻る。
「私を、誰だと思ってるの?
私が撒いた種だもの。
自分の手でカタをつけるわ-------」
布束もまた、本当はもうこんな悲劇を繰り返したくない、その一心でマネーカードを撒いて、実験阻止をしようとしていた。
ささやかな抵抗なのかもしれない。
だが、そうすることで、学園都市の死角で壊れていく妹達を救おうとしたのだろう。
だが、今の美琴は布束と同じ。
一方通行の前では無力で何もできない存在でしかない。
それでも黙って見過ごせるものではない。
自分がまいた種。
だから美琴はこれからどんなことをしてでも妹達を救おうとするだろう。
この結果は「魔術~」で既に出ているのだけれど、美琴側の心境と、その戦いをまた違う形で見れるのは面白いんじゃないかな。
放送が始まって、原作が売れているのはわかるんだけど、連動して「魔術」のDVDが売れていることも面白い傾向だなぁと思いつつ。
やっぱ人気作なんだなぁと、改めて実感しましたわ。
今後は布束と動くことになるのかしら。
会話も楽しみな所だよな。
次回からが美琴の反撃ですね。
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