これからはきっちりかたにはめたるわ----------!!
新しい月9。
1回目の視聴率は13.6%とまあまあな数字だったんではないかなぁ。
評価も悪くないと思うけど、世間的にはどうだったんだろ?
2回目も変わらない数字になると思うんだけど。
ある日、神崎薫(尾野真千子)は金子千秋(三浦友和)の命令で、とある予備校から運ばれたテレビ、パソコン、コピー機などを倉庫に収めていた。
金子は予備校代表の沌面(田窪一世)にそれらを売って出来た金を借金返済に充てろと指示。
薫は、借金を踏み倒して夜逃げしようとする沌面の片棒を担ぐことに不快感を示すが、金子に一蹴される。
そのころ、無人の予備校には、印刷会社の社長・橋呉(笹野高史)ら、沌面に金を貸している債権者たちが集まり激怒していた。
一方「小清水経営コンサルタント」では、小清水元(小林薫)が、冬月啓(椎名桔平)に薫が事務所に払う看板料2千万円を立て替えてやってほしいと頼む。
そこへ真矢樫キリコ(仲里依紗)が営むスナック「まやかし」で働き始めた茸本和磨(三浦翔平)が、店のメニューを持ってくる。
金子に言われ予備校の様子を見に来た薫は、そこで刑事の伊集院保(オダギリ ジョー)に尋問される橋呉を目撃。
予備校の様子が知りたかった橋呉は、無断でドアを破って中に入ったのだ。
橋呉は、沌面から400万円以上の未払いがあり、それが回収できなければ自分が倒産してしまうと訴えるが…。
事務所に戻った薫は、沌面が債権者たちから詐欺罪で訴えられるのではと金子に進言。
そんな薫に冬月は、看板料を立て替えた借用書を差し出した。
内容を見た薫は、利息が月10%、つまり200万円の支払いになると書かれていたことに驚愕する。
利子だけで月200万!?
そんなのは払えませんと言う薫に、冬月は容赦なくそれでは通じないと恫喝する。
そこで薫が申し出たのは・・・。
「お金の作り方教えてください」
そこで冬月は1回だけ教えてやると、
金は目の前にあるというのだ!
なんと、冬月は金子に気づかれず沌面の物を横取りしたらいいと教えてくれたのだ!!
抜け駆け、横取りはこの世界では当たり前のことだという冬月。
だが到底無理だと訴える薫。
それをやってこその世界。
だがその時、冬月から「まやかし」に入ったバイトがうまいポテサラを作ると聞き、和磨だと分かった薫は店に行くことに。
そこで最初の100万すら競馬ですったとキリコたちに暴露していた話を聞いてしまった薫。
ばれなきゃセーフだと誤魔化す和磨だったが・・・当然薫は許さない。
「セーフなわけないでしょ。
アウトじゃぁぁ!!」
一発強烈なパンチを食らわされ、伸びてしまった和磨。
だが、このおかげで殊勝な態度を見せ、本当は金を作るつもりだったという和磨。
そこで、薫は貸した金と合わせて300万円分しもべになれと和磨を追い詰めるのだった・・・。
一方、金子は沌面とグルになり、債権者たちに自分たちの商品を取り戻せるかと売りさばいた店に案内することに。
だが、そこはもちろん卸先もグルなわけで、既に製造番号などは剥がされ、商品確定は難しい状態。
そこで金子は債権者たちを更に追いつめるために債権を3%で買うと言い出したのだ!!
目先の救済に手を出す債権者たち。
そんな中、橋呉だけは債権を売らなかったのだ。
その頃、ある事に気付いた薫は、冬月に連絡を取り、弁護士を紹介してもらいたいと言い出す。
冬月に紹介された弁護士も結局は金次第だったが、それでも薫の考えていた事----強制執行は可能だと言ってくれたのだ。
そこで橋呉に会いに行く薫。
最初はもう騙されないと、すべて処分して保険金で清算するという橋呉を見て、母親の事を思い出した薫は、思わずまだ戦えるんですと叫んでしまう。
「こんなこと言える立場じゃないのは分かってますけど。
1回でいいから私を信じてもらえませんか?
どうせだまされても失うものはないんじゃろ!?
だから証書も工場も燃やそうとしたんじゃろ!?
だったら。
だったら私にだまされてみんさいや!
2人でこの勝負に懸けてみようや?」
沌面をかたにはめたると言う薫。
橋呉は薫の必死の訴えに、腹をくくることを決める。
「見とれよ、金髪!!」
そして、明日の引き渡しが決まっていた荷物を、和磨を使い、トラックを出させ奪った薫。
残ったのは沌面の私物や少しの家電物。
翌朝、鍵が壊され、空っぽの倉庫に愕然となる沌面と金子。
するとそこへ橋呉と執行官が現れたのだ!!
強制執行を申し出る執行官。
そして、沌面の財産差し押さえが決まってしまったのだ!!
こうなればゲームオーバー。
金子もさっさとこの件から手を引き、沌面を見限ってしまう。
結果、うやむやになってしまった情報源。
無事橋呉の印刷会社は持ち直したよう。
彼のために残していた外車が負債を救ったようで。
うっぱらった物は全部で700万。
これでまずは今月の看板料の利子の200万を冬月に払えると、得意げに彼に200万を渡した薫。
だが、冬月は笑って勘違いしていないかと言う。
「2,000万を俺に返さないかぎり、お前は永久に利息を払い続けるんだぞ」
その当たり前の話を思い出さされ、愕然となる薫。
目先の金に惑わされる。
根本は変わらないのに・・・。
人は使いようだと、所長の言葉を実感した冬月。
でも・・・やっぱ和磨がバカだから沌面の私物の時計をくすねていたのを見つかってしまったようで。
やっぱそんな落ちか。
薫の勝ち逃げはできなかったよう。
今回稼いだ金をすべて回収されるかと思ったが・・・。
清算して残った400万のうち、前回の救出料の200万を回収した金子。
借用書を返され、人助けまでしてええ気分だっただろうとイヤミを言われるのだが・・・。
「じゃがのう、それも今日かぎりじゃ」
すれ違いざま、金子に恫喝される薫。
次はないという勧告なんだろう。
いやぁ、本当和磨がバカすぎて彼のせいで足を今後も薫は引っ張られるんだろうなぁと思うけど、それもまたお約束展開って事なんだろうな。
簡単に稼げる金。
でも、その陰で泣いてる人は必ずいるわけで・・・。
こういう金稼ぎを痛快と取るか、モヤモヤを残すか。
割り切って見れるかどうかで印象は違うだろうなぁ。
そんな中で人情も入って・・・な内容ですが、それがある一定の方だけに傾かない事を願いますが。
でも、ドラマ的まとめ方はいい感じだと思います。
◆キャスト
神崎薫:尾野真千子
冬月啓:椎名桔平
茸本和磨:三浦翔平
真矢樫キリコ:仲里依紗
夏目大作:竹内力
抜道琢己:板尾創路
小清水元:小林薫
豊臣嫌太郎:宮藤官九郎
伊集院保:オダギリジョー
金子千秋:三浦友和
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