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音楽日記 ~ロックやジャズの名盤・名曲の紹介とその他の独り言~

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2009年08月18日
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再結成ツアーのハイライト、E・ストリート5名のヴォーカル


 80年代末から90年代にかけて、ブルース・スプリングスティーンのバックバンドであったE・ストリート・バンドは11年の解散期間を持った(1995年にベストアルバム編集のために一時再集合している)。その間、リーダーのスプリングスティーンはと言えば、1992年に別のミュージシャンたちと2枚のアルバム(『ヒューマン・タッチ』と『ラッキー・タウン』)を録音したり、アルバム(『ザ・ゴースト・オブ・トム・ジョード』)とそれに伴うアコースティック・ソロ・ツアーを行なったりしていた。

 きっとメンバーたちはいつか再会すると思っていたのだろう。1999~2000年の再結成では、ブランクを感じさせないどころか、ずっと一緒にやっていたかのような息のぴたりとあった演奏を披露した。この「イフ・アイ・シュッド・フォール・ビハインド(If I Should Fall Behind)」は、同再結成ツアーのハイライトを収録したDVDおよびCD(『ライヴ・イン・ニューヨーク・シティ』)の最後に収められた曲である。

 実はこの曲は上記のアルバム『ラッキー・タウン』に収められていた。すなわち、E・ストリート・バンド解散中にスプリングスティーンが別のメンバーと吹き込んだ曲だ。もとのスタジオ・ヴァージョンは3分足らずの短い曲で、それほど印象の強い曲ではなかった。ところが、このNYCライヴでは、6分ほどの長さに変わっている。しかも、大きく変わっているのは、曲の長さ(およびテンポ)だけの問題ではない。コンサートのハイライトとして、普段はバッキング・ヴォーカルを務める各メンバー(リトル・スティーヴン、ニルス・ロフグレン、パティ・スキャルファ、クラレンス・クレモンズ)がソロ・ヴォーカルとして全員参加、おまけにクレモンズのサックス・ソロもフィーチャーされている。スプリングスティーンを含めた全員が順にソロ・ヴォーカルを取り、最後は全員合唱で終わる。E・ストリート・バンド復活の感動は、『ライヴ・イン・NYC』に収められた他の各曲、とりわけ、以前から演奏していたナンバーを聴いてもよくわかるのだけれど、その感動が頂点に達するシーンがこの曲と言うわけである。シンプルなバック演奏にソロ・ヴォーカル回しをやってこれだけ息が合っていて感動的に決められるバンドって他にないと思う。確かに、皆ヴォーカルをとってソロ作を発表しているメンバーだから、それができて当り前なのだけれど、これだけのメンバーが普段はあまり歌わずに主にコーラスばかりやっているE・ストリート・バンドとは、やはり大物だと再認識させられる。筆者はニルス・ロフグレン(ギター)の歌がいい味を出していると思うのだが、皆さんは誰のパートがお好きであろうか。


(参考、ヴォーカル順)
第1ヴァース: ブルース・スプリングスティーン
第2ヴァース: リトル・スティーヴン
ブリッジ部: ニルス・ロフグレン→パティ・スキャルファ→ニルス & パティ
(サックス・ソロ: クラレンス・クレモンズ)
第3ヴァース: クラレンス・クレモンズ→ブルース・スプリングスティーン
繰り返し部: クラレンス・クレモンズ→パティ・スキャルファ→リトル・スティーヴン→ニルス・ロフグレン→全員


[収録アルバム]
ブルース・スプリングスティーン&E・ストリート・バンド 『ライヴ・イン・ニューヨーク・シティ』(2000年、CDおよびDVD)




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