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音楽日記 ~ロックやジャズの名盤・名曲の紹介とその他の独り言~

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2009年09月15日
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テーマ:Jazz(1961)
カテゴリ:ジャズ

秀抜なJJのスリリングな演奏とリラックスした演奏


 ジェイ・ジェイ・ジョンソン(J・J・ジョンソン)は、1924年、米国インディアナ出身のトロンボーン奏者(2001年没)。スイング全盛期(トロンボーンは花形楽器だった)から活躍をはじめ、ビ・バップ以降、トロンボーンが花形の座を失い、モダン・ジャズにおける主流楽器ではなくなった後も、見事な楽器さばきでトップ・プレイヤーとしての地位を確立した。
 本盤の"エミネント"とは、「高名な、秀でた、抜きん出た」といった意味。上で述べたように、トロンボーンが主流楽器ではなくなっていく過程の中で、超技巧を駆使し、見事にその地位を築き上げたという経緯を考えると、まさしく"エミネント"である。
 本作『ジ・エミネント・J.J.ジョンソン Vol. 1(The Eminent Jay Jay Johnson Vol. 1)』は、1953年の初リーダー・セッションの音源を含む1枚で、そうした秀抜な演奏が1曲目からフルに堪能できる。1.「ターンパイク」からして、非常にスリリングである。スリリングでぞくぞくする演奏という意味では、3.「ゲット・ハッピー」、5.「カプリ」、10.「コーヒー・ポット」がすぐれている。スリリングといっても、技巧に頼ったスピード演奏だけが持ち味ではない。どこかしらやさしさを内包し、リラックスした部分を残した演奏だからこそ、落ち着いて心地よく聴けるのだと思う。
 前半(A面、1.~5.)と後半(B面、6.~10.)でメンバーと録音日が異なっている。前半の方がややスリリングさが勝り、後半の方がややリラックス度が上がる。それは、前半のクリフォード・ブラウン(トランペット)、後半のウィントン・ケリー(ピアノ)の参加に追う部分が結構あるように思われる。
 ちなみに、個人的な好みで言えば、7.「オールド・デヴィル・ムーン」がいちばんのお気に入りである。親しみやすいメロディからのびのびとしたソロ演奏、さらにはバックのコンガがさりげなく効いていて、本盤随一のリラックス曲。それでいて、緊張感は失われておらず、4分足らずの短い時間(本盤の他の収録曲も概ね4分前後)にその魅力が見事に凝縮された1曲だと思う。


[収録曲]
1. Turnpike
2. Lover Man
3. Get Happy
4. Sketch 1
5. Capri
6. Jay
7. Old Devil Moon
8. It's You Or No One
9. Too Marvelous For Words
10. Coffee Pot

録音:
1953.6.20(1~5): Clifford Brown (tp), Jay Jay Johnson (tb), Jimmy Heath (ts, bs), John Lewis (p), Percy Heath (b), Kenny Clarke (ds)
1954.9.24(6~10): Jay Jay Johnson (tb), Wynton Kelly (p), Charlie Mingus (b), Kenny Clarke (ds), Sabu (conga)

Blue Note1505





 
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Last updated  2016年01月28日 22時12分37秒
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