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音楽日記 ~ロックやジャズの名盤・名曲の紹介とその他の独り言~

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2011年06月15日
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TOTOのシングル曲追想 ~その2~


 TOTOのアルバム作品としては第4作目の『聖なる剣(TOTO IV)』(1982年)のオープニング・ナンバーで、シングル曲としては全米2位(ついでにオランダでもチャート3位)を記録するヒットナンバーとなった。この曲によって、TOTOは翌年のグラミー賞を受賞するに至っている。

 曲自体はデヴィッド・ペイチの作だが、リード・ボーカルをとるのは、スティーヴ・ルカサーとボビー・キムボールである。ルカサーはバンドの中ではギター兼ボーカル、キムボールはこのしばらく後に脱退することになるボーカル専属というメンバーである。

 何といってもこの「ロザーナ」は、これら二人のボーカル、そしてルカサーのギター演奏が実にスリリング、の一言に尽きる。5分間というシングル曲としてはやや長めの演奏時間を通して、曲としてのドラマ性に富んだ展開が見事である。TOTOの代表曲を1つだけ選べと言われれば、個人的にはこれが圧倒的に第一候補の筆頭である。

 あと、この曲の特徴的なシャッフルの仕方は有名で、ミュージシャンの間では、“ハーフタイム・シャッフル”またの名を“ロザーナ・シャッフル”と呼ばれている。このシャッフルもそうなのだが、上で挙げた歌と演奏のスリリングさは、こういうプレイを難なくこなすTOTOメンバーのテクニックに裏づけられているということなのだろう。

 “売れ筋バラード”と揶揄する向きもあるけれど、これだけの1曲を通してのドラマ性(曲の展開)を支えているのは、結局はセッション・ミュージシャンとして鳴らした彼らの腕前、それが本領発揮されているといったところか。無論、単に腕利きミュージシャンが集まったからと言ってこういう作品ができあがるというわけではなかろう。デヴィッド・ペイチが言ってるように、「飛びつきたくなるような申し出には、決して事欠かなかった」にもかかわらず、そこに飛びついていかずに地道にグループとしての活動を心がけたからこそ、こういう大ヒットに最終的にありついたのだろう。その意味では、TOTOは“軽薄な売れ筋狙い”どころか、真摯に自己研鑽を重ねていった、そういうバンドだったとも言えるのかもしれない。

 ちなみに歌詞の内容は“君と一緒にいたい”系のラブ・ソング。詞の内容で聴かせるというよりは、繰り返しになるが、演奏の構成と精度で盛り上げるタイプの曲なので、部分的にしか聴いたことがない方には、ぜひ5分間通して一度聴いてほしい1曲。



[収録アルバム]

TOTO / TOTO IV(聖なる剣) (1982年)

その他、ベスト盤類(例えば下記)にも収録。
TOTO / Past To Present 1977-1990 (1990年)
TOTO / Best Ballads (1995年)



[関連記事リンク]

 TOTOのシングル曲追想(その1)「99」

 TOTOのシングル曲追想(その3)「アフリカ」

 TOTOのシングル曲追想(その4)「アイル・ビー・オーヴァー・ユー」






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Last updated  2011年06月18日 07時39分54秒
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