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音楽日記 ~ロックやジャズの名盤・名曲の紹介とその他の独り言~

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2012年01月19日
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テーマ:洋楽(3283)

語り手でありかつ歌い手であること ~その3(ボブ・ディラン編)~


 詩人とシンガーのバランス、もしくはその両方に秀でているという、ありそうだけれども実際には決して数多くはないパターン。これがテーマの連載第3回目(ひとまず最終回)は、このテーマでは外せないであろう大御所、ボブ・ディラン(Bob Dylan)の登場である。1回目(ヴァン・モリソン)と2回目(ブルース・スプリングスティーン)がともに90年代の作品であったので、ここでも遥か昔のディランではなく、比較的それらに近い時期のディランからお気に入り作を取り上げてみたい。

 そんなわけで、1990年リリースの『アンダー・ザ・レッド・スカイ(Under the Red Sky)』である。80年代から90年代に差し掛かろうという段階でのボブ・ディランは、年齢で言えば、もうすぐ50歳になろうかというところだった。ボブ・ディランの作品歴からすると、ちょうどトラヴェリング・ウィルベリーズの活動時期で、なおかつ、スタジオ新作の7年間のブランク(当時、本人は「もうたくさん曲を作ったので新しく作る必要を感じない」と発言していた)に入る前の最後のアルバムである。

 正直、リリース当時に最初に聴いた時は、ディランらしくないアルバムで、何を隠そう、“はずれ”な感想を筆者は持った。20年以上経った今、その感想は明らかに間違いだったと思う。今になって間違いだったと感じるのは、こちらが年をとったせいかもしれない(笑)。この時点でのディランは十分に“熟して”いて、当時の筆者はそれが理解できなかったのであろう。かつての(70年代のような)勢いのある怒りを求めていた筆者がまだ若かったというわけだ。

 ちなみにゲストも実に豪華で、タイトル曲の2.「アンダー・ザ・レッド・スカイ」にはジョージ・ハリスンがスライドギター、4.「ボーン・イン・タイム」(この曲はディランらしさの出たなかなかの名作)には、ブルース・ホーンズビーがピアノで参加している。また、同じ4.および7.「テン・サウザンド・メン」にはデヴィッド・クロスビー(ちょうど『オー・イエス・アイ・キャン』で復活の時期にあたる)がバッキングヴォーカルで姿を現している。これは、本盤のプロデュースにあたったウォズ兄弟(ドン・ウォズ&デヴィッド・ウォズ)の方針だったそうで、レコーディング当日にスタジオに入るまでディランは誰とセッションするのか分からない状態で録音がなされたのだという。結果、上記以外にも、アル・クーパー、スラッシュ(ガンズ&ローゼズ)、スティーヴィー&ジミーのヴォーン兄弟、エルトン・ジョンらが参加している。

 3回書き終えたところでふと気付いた。どうでもいいことかもしれないが、3人ともローリングストーン誌の「もっとも偉大なシンガー100人」に選ばれている。ちなみに、順位は、ヴァン・モリソンが24位、B・スプリングスティーンが36位、そして、ボブ・ディランは7位だった。これら3人は、同じローリングストーン誌でそれ以前に選定された「もっとも偉大なアーティスト」にも揃ってランキングされている(こちらの方は、ヴァン・モリソンが42位、B・スプリングスティーンが23位、ボブ・ディランが2位)。これがどれほど客観的データかはともかく、作品の制作者としてと同時にシンガーとしての評価も高いことをあらためて確認できる。


[収録曲]

1. Wiggle Wiggle
2. Under The Red Sky
3. Unbelievable
4. Born In Time
5. T.V. Talkin' Song
6. 10,000 Men
7. 2 X 2
8. God Knows
9. Handy Dandy
10. Cat's In The Well

1990年リリース。


[関連記事リンク]

 語り手でありかつ歌い手であること ~その1(ヴァン・モリソン編)~ へ
 語り手でありかつ歌い手であること ~その2(B・スプリングスティーン編)~ へ




  
Bob Dylan ボブディラン / Under The Red Sky 輸入盤 【CD】






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Last updated  2012年01月19日 08時12分21秒
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