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“ヴァン・モリソンにはまる”というのがどことなくわかり始めた1枚 実はヴァン・モリソン(Van Morirson)という人のことをあまりよく知らない。無論、一般的な情報としてどんな人であるのかはわかる。1945年、アイルランド出身のミュージシャンで、未来日の最後の大物とされるミュージシャンで、60年代にR&Bバンド、ゼム(Them)の一員としてシーンに登場し、ブリティッシュ・インヴェイジョンの一翼を担った。1966年からはソロに転向し、1968年の『アストラル・ウィークス』や1970年の『ムーンダンス』といった名作をリリースしていった。その後も多くの作品を発表し、上記2枚をはじめ、代表作とされるようないくつかの有名盤やその他単発的に彼のアルバムは聴いている。だけれども、筆者にとってのヴァン・モリソンは、まだ全体像がよく見えないアーティストなのである。そんな中で、実を言うと、最初にどこかピンと来たのは本盤であった。そこで、今回はこの1枚を取り上げようという次第である。 本盤『テュペロ・ハニー(Tupelo Honey)』の第一印象は、シンプルな“力強さ”だった。ちなみに、筆者がいちばん初めに体験したヴァン・モリソン盤は、『アストラル・ウィークス』だった。その時の印象を思い起こしてみれば、そのヴォーカルの印象がどこか頼りない感じで、しかもその内容がとかく難解に感じたように記憶している。しかし、これとは対照的に、だいぶ後になってから聴いた『テュペロ・ハニー』は、もっと真っ直ぐに筆者の耳に入ってきた。今では他にも好みのアルバムは複数あるが、ヴァン・モリソンを聴いて最初にいいと思ったのは実はこのアルバムだった。 1967年からスタートしたソロのキャリアとしては5枚目に当たる。英国ではチャートインの記録はないようだが、アメリカではそこそこ売れたアルバムとなった。曲作りは主にウッドストックで行われ、録音はサン・フランシスコでの吹き込みが中心となって完成された。1.「ワイルド・ナイト」と表題曲6.「テュペロ・ハニー」はシングルとしても売り上げた。 前作までとは異なるのは、制作地が米国で内容もアメリカ人受けしやすかったということだろうか。それもそのはず、当初はカントリー&ウェスタンのアルバムを計画していたとのことである。タイトルも、テュペロ(ニッサ)という米国南東部に生えている木の花から取れる蜜を指すもので、アメリカ人には近づきやすかったことだろう。カントリー&ウェスタンのアルバムにするという意図は結局変更されたが、2.や7.、8.の演奏などはアメリカ人に馴染みやすそうに思える。おそらくは、あまりに内省的に過ぎず、肩の力が少し抜いたぐらいの演奏とストレートな歌い口が同居し、そこに従来のヴァン・モリソンらしさがうまく調和した結果が、米国で受け入れられたのだろう。筆者の本盤の第一印象も、ここら辺から来ているのではないかなと思う。 ヴァン・モリソンを聴いたことない人でこれをお読みの方もいるだろうが、有名盤の『アストラル・ウィークス』や『ムーンダンス』は名盤この上ないのだが、案外とっつきやすそうな本盤から最初に聴いて見るのもいいかもしれない。 蛇足ながら、2008年の再発盤では、2曲が追加収録された模様(筆者が持っている盤はそれ以前のものなので未聴)。その2曲とは、もともとアルバムに収録されていた1.「ワイルド・ナイト」の別テイクと、トラディショナル曲の「ダウン・バイ・ザ・リヴァーサイド」である。 [収録曲] 1. Wild Night 2. (Straight to Your Heart) Like a Cannonball 3. Old Old Woodstock 4. Starting a New Life 5. You're My Woman 6. Tupelo Honey 7. I Wanna Roo You(Scottish Derivative) 8. When That Evening Sun Goes Down 9. Moonshine Whiskey 1971年リリース。 下記ランキングサイトに参加しています。 お時間の許す方は、ひとつでも“ぽちっと”応援いただけると嬉しいです! ↓ ↓ │<< 前日へ │翌日へ >> │一覧 │ 一番上に戻る │ |
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