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音楽日記 ~ロックやジャズの名盤・名曲の紹介とその他の独り言~

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2012年09月24日
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ソロ・アーティストとしてのジョン・メイオールの実力


 ジョン・メイオール(John Mayall)は1933年イギリス出身のミュージシャン。1956年から78歳になった現在まで半世紀以上にわたって現役を続けているブルース・ロックのゴッドファーザーである。巷では、ジョン・メイオールと言えばブルース・ブレイカーズ、ブルース・ブレイカーズと言えば優れたプレイヤーの養成学校と言ったイメージが強い。例えば、若き日のE・クラプトンが在籍した時のこちらのアルバム何かが代表例である。この手の評判は、下手をすると、ジョン・メイオールが素晴らしいのではなくて、彼のバンドから輩出されたミュージシャンばかりが優れているかのような印象を与えてしまう。

 そのようなイメージに反し、1967年の本盤『ブルース・アローン(The Blues Alone)』は、その当時のジョン・メイオールの実力がそのままに反映された1枚である。言い換えれば、決して彼がバンド・リーダーとしての才覚だけに長けていたのではなく、演奏者としても時代をリードできる人だったということがわかる作品というわけである。

 本盤におけるメイオール以外の参加ミュージシャンは、実はただ一人。なんとドラムのキーフ・ハートレー(この人は本作の数ヵ月後にレコーディングされたブルースブレイカーのアルバム『クルセード』にも参加している)だけである。残る楽器パートと歌はすべてメイオール自身が担当し、作曲も全曲メイオールの筆による。ヴォーカルはもちろんのこと、ギターにピアノ、オルガンにハーモニカ、さらには2曲(1.と5.)ではドラムも叩くという風に、メイオールがすべて演奏していて“ほぼワンマン録音”。

 ブルースブレイカーズを率いたメイオールの演奏にふだん馴染んでいるならば、バンドとしてのノリや一体感に欠けるというマイナス印象もあるかもしれない。けれども、その分、いつもの演奏にはない穏やかな部分や、メイオールの演奏(特にハーモニカ)の細かな部分が全体の音に埋もれることなく真っ直ぐに聞こえてくるというプラス部分がある。個人的に気に入っている曲をいくつか挙げるならば、4.「ソニー・ボーイ・ブロウ」は、明らかにサニー・ボーイ風を意図してそうなアップテンポのナンバーでハーモニカが効果的。逆にまったりした穏やかな部分をよく表しているピアノ中心のインスト曲5.「マーシャズ・ムード」。さらに、雰囲気として後者の延長線上にあって、本盤で抜きんでてよくできていると思うのは、8.「キャンセリング・アウト」。ヴォーカルがもう少し強ければ言うことなしなのだけれど、曲も素晴らしければ各楽器の演奏も見事に曲調に溶け合っている(ちなみにこの曲にハーモニカはなし)。

こうやって気に入った曲をいくつか並べてみるだけで、楽器(上述のようにほとんどの楽器を一人で演奏している)のばらつきがあることに気付く。ギターが強い、ハーモニカが特異、オルガンがいい、など楽器の好き嫌いの次元を越えて、いい曲ができ上がっているというのは、やはりメイオールの才能であるということになるのだろう。



[収録曲]

1. Brand New Start
2. Please Don't Tell
3. Down the Line
4. Sonny Boy Blow
5. Marsha's Mood
6. No More Tears
7. Catch That Train
8. Cancelling Out
9. Harp Man
10. Brown Sugar
11. Broken Wings
12. Don't Kick Me

1967年リリース。





  
John Mayall ジョンメイオール / Blues Alone 輸入盤 【CD】







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Last updated  2012年09月24日 05時30分25秒
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