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気まぐれ80s,セカンド・シーズン(その4)~やり過ぎ感もあるけれど、おかしくも懐かしい曲 70年代後半から80年代に入る頃、かつてはマニア向け(と言っては失礼なのかもしれないけれど、実際のところ聴き手は広く一般ではなく特定の愛好者層や“通のリスナー”に限られていたのも事実)だったプログレッシヴ・ロックの大衆化みたいな流れがあったように思います。ある意味、ピンク・フロイドはその先駆けだったのかもしれませんが、もうちょっと具体的には、ピーター・ガブリエルの抜けた後のジェネシスなどは、その典型例と言えるかもしれません。 この流れは別にプログレに限ったことではなく、ハードロック(70年代のディープ・パープルから80年代のボン・ジョヴィへ)も、ブラスロック(シカゴという同一バンドの音楽的変遷)も、大きな流れとしては同じ文脈で捉えていいのかなと思ったりします。“産業ロック”として括られる動きはこういう大きな流れの中で進んでいったとも言えるんじゃなかろうかと思ったりするわけです。 さて、上記の流れの中で、人気を博すことになったバンドの一つがこのスティクス(Styx)だったという見方もできるかと思います。当初はプログレ的サウンドを目指していたこのバンドは、70年代後半にトミー・ショウの加入後、ロック色を強めたりバラード系の曲を流行らせたりしていきます。そして、その経緯が頂点に達したのが、1983年、「ミスター・ロボット」のヒットでした。 いきなりの日本語の詞で“どうもありがと、ミスター・ロボット/また逢う日まで”、“どうもありがと、ミスター・ロボット/秘密を知りたい”というインパクトもあり、本邦でも人気を博しました。これがスティクスのベストかと言われると、私自身も首をかしげたくなる部分もありますが、彼らのいちばん有名曲であることは確かです。 ともあれ、やり過ぎ(?)がたたったのか、この後バンドは空中分解状態に陥ります。90年代には再結成へと動きますが、ドラマー(ジョン・パノッツォ)の死やメンバー間の対立(デニス・デ・ヤング脱退)などから元には収まりませんでしたが、バンドは現在も存続中です。なお、デニス・デ・ヤングの方はというと、バンドと分離した後もスティクスの曲を取り上げています。そちらの様子もご覧ください。 ビデオの映像は7,8年ほど前のものみたいです(ということは年齢的には60歳目前の頃と思われます)が、何とも健在というか、往時の声は変わっていませんね。もちろん現在もこの曲をやり続けているとのことです。 [収録アルバム] Styx / Kilroy Was Here(ミスター・ロボット)(1983年) その他、Styxの各種ベスト盤にも収録。 ↓こちらはオリジナルのアルバム↓ STYX スティックス / Kilroy Was Here 【SHM-CD】 ↓ベスト盤です↓ スティクス/アイコン~ベスト・オブ・スティクス 下記のブログランキングに参加しています。応援くださる方は、バナーをクリックお願いします! ↓ ↓ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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