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音楽日記 ~ロックやジャズの名盤・名曲の紹介とその他の独り言~

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2014年03月04日
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テーマ:Jazz(1961)
カテゴリ:ジャズ

地味なんだけど、落ち着いて聴くとそのタッチに惹き込まれて…


 ケニー・ドリュー(Kenny Drew)というピアニストは、少なくとも60年代に入って欧州に活動拠点を移すまでは個性の割に目立たない、損な役回りの奏者だった。 “通好み”と言われたりするが、それは裏を返せば、“一般受けしにくい”ということでもある。その理由は何だったのだろうと考えてみたりする。本盤『パル・ジョーイ(Pal Joy)』なんかは、その理由が少しわかる気がする盤であったりするように思う。

 楽曲的には、アルバム表題と同名のミュージカル(1940年初演で1950年代には繰り返し上演のほか映画化もされた)の楽曲をトリオ演奏しているもの。吹き込みは1957年10月で、上記映画(リタ・ヘイワースとフランク・シナトラが出演)の発表とほぼ同じ時期に録音がなされたことになるが、収録曲のセレクションはフィルム・バージョンと連動していたとのこと(ただし、本盤がLPリリースされたのはその2年後だった)。

 でもってその演奏内容はというと、…確かに“地味”なのである。テクニックよし、スウィング感よし、甘さもあり…と申し分ないピアノ演奏で、バックもウィルバー・ウェア(ベース)にフィリー・ジョー・ジョーンズ(ドラム)と安定感抜群。なのに地味にきこえるのは何故だろうか。

 ケニー・ドリューの演奏に影があるというのは確かにそうかもしれない。少し引きずるような重さを残したノリがそんな印象を与えるのだろう。やがて彼は人種差別に嫌気がさして活動の場をヨーロッパへ移し、そこで“受ける”ことになったわけだけれど、確かに、既存の米国のジャズのイメージの中で評価されるよりも、もう少し広い(欧州の場合のようにクラシックの素養も含めた)範囲の中での方が評価されやすい演奏者ということだったのかもしれない。さらりと流れるのではなく、どこか引っかかりながら流れていくピアノのタッチ。気を落ち着けて聴くと最高だと個人的には思うのだけど、それにしても本盤は全体の印象もジャケットも地味すぎて損をしているといったところだろうか…。



[収録曲]

1. Bewitched, Bothered and Bewildered
2. Do It the Hard Way
3. I Didn't Know What Time It Was
4. Happy Hunting Horn
5. I Could Write a Book
6. What Is a Man?
7. My Funny Valentine
8. The Lady Is a Tramp


[パーソネル、録音]

Kenny Drew (p), Wilbur Ware (b), Philly Joe Jones (ds)

1957年10月15日録音。







 
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Last updated  2014年03月04日 07時33分26秒
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