テーマ:心に残る歌詞(7)
カテゴリ:ラテン(ロック&ポップス)
海へ身を投げた女性詩人の物語(後編) 今日から12月ですが、記事内容は昨日の前編からのつづきです。引き続き、ペルー出身でメキシコを舞台に活躍する女性シンガー、タニア・リベルター(Tania Libertad)による「アルフォンシーナと海」の動画を取り上げてみます。 この曲の詞に歌われているアルフォンシーナというのは、人物名(女性の名前)です。しかも、それは実在の人物で、有名なアルゼンチンの女流詩人のアルフォンシーナ・ストルニという人です。 アルフォンシーナは1892年、両親が滞在していたスイスに生まれ、物心がつく前にはアルゼンチンに戻って、1910年代から詩人として活躍しました。しかし、若くして乳癌に侵され、1938年に46歳でマル・デル・プラタの水面に身を投げその生涯を閉じたのです。 彼女の死については、しばしばロマンチックに静かな自殺だったと言われたりします。「アルフォンシーナと海」という曲は、このストーリーが題材となっています。ひとり孤独に、静かに海に眠るアルフォンシーナ、というわけです。 こうした背後にあるストーリーを知れば、次の悲しげでかつドラマチックなヴァージョンの雰囲気も納得ということになるでしょうか。 最後にライヴのものも、ということで、比較的最近と思しきライヴの歌声をどうぞ。“アメリカの声”と呼ばれたメルセデス・ソーサ(2009年没)亡き後、「アルフォンシーナ~」を歌い継いでいくのは、この人しかいないと思ったりする次第です。 [収録アルバム] Tania Libertad / Alfonsina y el mar(1989年) その他、ベスト盤・ライヴ盤等にも収録。 下記のランキングサイトに参加しています。 お時間の許す方は、バナーを“ぽちっと”応援いただけると嬉しいです! ↓ ↓ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2014年12月01日 06時54分06秒
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