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音楽日記 ~ロックやジャズの名盤・名曲の紹介とその他の独り言~

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2014年12月26日
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テーマ:Jazz(1961)
カテゴリ:ジャズ
J.J.に続くトロンボーン奏者の第二作


 何やら意味不明のタイトルに見えるが、“ボーン”はトロンボーン、“バリ”はバリトン・サックスと言われれば、なるほど納得がいく。『ボーン&バリ(Bone & Bari)』は、トロンボーン奏者のカーティス・フラー(Curtis Fuller)が、初リーダー作の『ジ・オープナー』に続いて吹き込んだ第二作である。

 トロンボーンという楽器の性質上、ということかもしれないが、この2枚目の盤では、前作のテナーとは違って、バリトン・サックス奏者、テイト・ヒューストンとの組み合わせが選択されている。さらには、1曲目の「アルゴンキン」は、前作とは異なり、ゆったりしたナンバーではなく、マイナーのブルースでありながら、むしろこのトロンボーンとバリトン・サックスという組み合わせを強調するかのような演奏になっている(これがまたスリリングでカッコいい)。

 少しトーンを落とした2.「ニタのワルツ」に続き、表題曲の3.「ボーン&バリ」もまた、とりわけテーマ部分が何ともカッコよく、これらの楽器の組み合わせの妙がよく出ている。なおかつ、それを支えるソニー・クラークのピアノをはじめとするリズム陣の活躍もそれぞれのソロで聴くことができる。

 他にお気に入りは、同様に4.「ハート・アンド・ソウル」や6.「ピックアップ」で見られる勢いのよさ。前者はゆったりした曲調ながら、小気味よいトロンボーン演奏がミソ。後者は、文字通り勢いに溢れた緊迫感ある演奏で、さりげなくピアノのソロもなかなかいい感じの出来に仕上がっている。

 というわけで、どちらかと言えば“静”の印象が強い1枚目に対し、この2枚目では動的なカーティス・フラーの演奏という色合いがより濃いように思う。前作の“柔らかさ”を引き継ぎながら、バリトンとの共演、よりシリアスなソロ演奏と、その魅力を一層増やしているという風に感じる。




[収録曲]

1. Algonquin
2. Nita's Waltz
3. Bone and Bari
4. Heart and Soul
5. Again
6. Pickup

Blue Note 1572


[パーソネル、録音]

Curtis Fuller (tb)
Tate Houston (bs)
Sonny Clark (p)
Paul Chambers (b)
Art Taylor (ds)

1957年8月4日録音。







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