テーマ:洋楽(3372)
カテゴリ:洋ロック・ポップス
稀代のスター、追悼 1月10日、デヴィッド・ボウイ(David Bowie)死去。このニュースは大手の各種メディアでも取り上げられました。筆者としては、代表作のアルバム『ジギー・スターダスト』の記事を書きかけたまま放置してあって、書き終えないうちにこのニュースに接し、何だか沈んだ気分になってしまっています。 新しいアルバム(今年に入ってリリースの『ブラックスター』)の話は知っていましたが、正直、1年以上前から闘病生活を送っていたというのは、今回のニュースで初めて知りました。1970年代や80年代に活躍したアーティストたちが徐々に高齢化しつつあるとはいえ、69歳の誕生日の直後というのは決して“高齢”とは言えない年齢でしょう。ましてやここ数年の復活劇があった矢先だけに、突然の死去のニュースには言葉もありません。 デヴィッド・ボウイはどんな音楽家だったのか。こういうタイミングでは、メディアなどでは、“影響力の大きさ”をクローズアップしてやたら持ち上げるとか、“グラム・ロック”の部分だけを切り取って業績として紹介するとか、そんなような方向を向いているように思います。 そんなデヴィド・ボウイのどこに個人的には魅力を感じるのかというと、いくつかありますが、今回は敢えてあまり言われることがないであろう一点について触れたいと思います。それは、王道とは異なる先鋭的なことをやっていながらも、“異質性の中のほっとする瞬間”だったりします。そのほっとする部分というのは、メロディだったり、歌いまわしだったり、ステージ上での動きだったりもします。きっとこれがあるからこそ、多くの人から共感を得られるスターになったのではないか、というのが個人的に感じているところの一つです。 今回は、上記『ジギー・スターダスト』からのシングル曲「スターマン」をその代表例に挙げたいと思います。この頃(1970年代初頭)の彼の音楽は時代を先取りしていたのだと思います。にもかかわらず、このサビがきたら懐かしさを感じるようなほっとした感じになれる…。先進性とか異質性とかの一方で、万人を安心させられるこういうヴォーカルは、そう簡単にどこででもお目に書かれるものではないように思います。 この頃の彼は架空のロックスター“ジギー・スターダスト”として活動を展開していましたが、同じ時期のライヴ映像もどうぞ。 とにもかくにも、宇宙へと旅立ってしまった稀代のスターのご冥福をお祈りします。R.I.P. [収録アルバム] David Bowie / The Rise and Fall of Ziggy Stardust and the Spiders from Mars(1972年) ジギー・スターダスト/デヴィッド・ボウイ[CD]【返品種別A】 下記ランキングに参加しています。 お時間のある方、応援くださる方は、“ぽちっと”よろしくお願いいたします! ↓ ↓ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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