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音楽日記 ~ロックやジャズの名盤・名曲の紹介とその他の独り言~

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2016年05月08日
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テーマ:Jazz(1961)
カテゴリ:ジャズ

メロディックな速弾きピアノ+新進気鋭のヴァイブ


 1936年シカゴ生まれ(ただし育ちはインディアナ)のピアノ奏者、ジャック・ウィルソン(Jack Wilson)は、シカゴからロスへと進出して活動を展開した。彼のピアノの特徴とは、黒人的な泥臭さや東海岸ジャズの緊迫感のようなものとはまったく異なる地平にある。ジョージ・シアリングの演奏にインスパイアされ、バップの音楽理論を身につけて行ったという点からも、そうした志向がうかがわれるように思う。

 実際、ウィルソンのピアノは、バップを柔らかにのびのびとモダンに発展させたかのような演奏が身上とでもいったところ。ロスで活動をする中で、彼と意気投合したのが、本盤に登場するロイ・エアーズ。彼のヴィブラフォンもまた、ウィルソンに近いフレッシュで爽やかな響きを求めていたように思える。

 本盤『ジャック・ウィルソン・カルテット・フィーチャリング・ロイ・エアーズ(Jack Wilson Quartet featuring Roy Ayers)』は、1963年にアトランティックに吹き込まれた初リーダー作で、後にディスカバリーから別タイトル(『コルコヴァード』)でも再発された。

 初のリーダー作と言っても気負いは感じられず、むしろやりたいことを自由にやっている余裕が感じられる。選曲を見ても、唯一の非自作曲のボサノヴァ・ナンバー、1.「コルコヴァード」を冒頭にもってきて(ちょうどキャノンボール・アダレイやスタン・ゲッツがこの曲を取り上げたのと同時期の録音ということになる)、スピード感のある2.「ジャックレグ」では、滑らかなウィルソンのピアノにロイ・エアーズのテクニックが絡む。アルバム中盤以降(LPでは4.までがA面収録)にはややテンポを落としたナンバーも配置して、ゆったりとした中でピアノにヴィブラフォンの聴きどころが含まれていたりする(この点では、4.「ハーバー・フリーウェイ」が好み)。ピアノのテクニックとそれをサポートするヴァイブのテクニック、この組み合わせで本盤のように見事な演奏を繰り広げられたら、“思わず聴き惚れる”という状態に陥らない人がどこにいようか、と言いたくなる。それほど聴き手側の“引き込まれ感”の強い作品であると思う。


[収録曲]

1. Corcovado
2. Jackleg
3. Blues We Use
4. Harbor Freeway
5. De Critifeux
6. Nirvana and Dana


[パーソネル、録音]

Jack Wilson (p)
Roy Ayers (vib)
Al McKibbon (b)
Nick Martinis (ds)

1963年2月6日録音。







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Last updated  2016年05月08日 05時37分54秒
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