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カテゴリ:インストールCDの作成
isoファイル入手のための予備知識
先ではLinuxの「インストールCD」のデータは「iso」ファイルで配布されてますよ、という話をしました。で、結局のところ『Linuxの「インストールCD」のデータってどこで公開されてるの?』と思ったかもしれません。しかし、そのことを考える前に、Linuxにはたくさんの種類があることを知っておく必要があります。 具体例を挙げますが、日本で代表的なVine Linux、Red Hat系のFedora、Debian Projectが作成しているDebian、Debian系のUbuntu、Slackware系のPlamo Linux、ヨーロッパで強いopenSUSE、レスキュー用途に使えるKnoppixやSystemRescuCDなどです。これはほんの一部です。これらの中から好みのLinuxを自由に選んでいくことになります。 ちなみにLinuxの世界では「どのLinuxの種類を選ぼうか」とは言わずに「どの(Linuxの)デストリビューションを選ぼうか」と言います。「Linuxの種類 = デストリビューション」では無いのですが、そのようにとらえても差し支えないと思います。 さて、Linuxに始めて触れる人にはどのデストリビューションを選べばよいかわからないと思います。選ぶための知識や判断基準が現時点では無いわけで、わからなくて当然です。ですので初心者に無難と思われるUbuntuで今回はトライしましょう。 (ちなみにUbuntuはフリーです。) Ubuntu の isoファイル入手 まずUbuntu Japanese Teamにアクセスします。 ページをよく観察して、「Download」とか「ダウンロード」、「インストールCD」、「CDの入手」など、それらしき言葉を探します。 なんか左側に「Ubuntuの入手」ってありますね。とりあえずクリックしてみましょう。 なんだかいろいろ書いてありますが、サイトの説明を読んで次はどこを見ればよいか予想がつきますか? 「日本語 Remix CD イメージのダウンロード」がそれですね。 「~仮想マシン~」というのは今回まったく関係ありません。 ちなみにその下に「~PowerPC・IA-64・PlayStation 3用のCDイメージは~」とあるので Ubuntu はアップル系のPC(iMac)や、PlayStation 3 にもインストールできることが予想できますね。私たちが選ぶのはWindows系PC(i386系)のほうです。 (LinuxをインストールしようとしているPCがWindows系ではないという人が中にはいるでしょう。そういう方は該当のイメージを自分で探してくださいな。当然、ケースによってはそんなイメージは無いということもあります。) では「日本語 Remix CD イメージのダウンロード」をクリックしましょう。 またまたズラッと出てきました。 ~大学とか、~会社とかが出ていると思います。 とりあえず「富山大学」の所を見てみます。 http://cdimage-u-toyama.ubuntulinux.jp/releases/9.10/ubuntu-ja-9.10-desktop-i386.iso http://cdimage-u-toyama.ubuntulinux.jp/releases/9.10/ubuntu-ja-9.10-desktop-i386.iso.torrent md5sum: d65b381492153402a7276a8・・・・・・ ubuntu-ja-9.10-desktop-i386.isoがある!こいつは「iso」ファイルですね! でもubuntu-ja-9.10-desktop-i386.iso.torrentも「iso」がついていますな。それに「md5sum」ってのもある。 でちょっと補足説明すると、「ubuntu-ja-9.10-desktop-i386.iso.torrent」ってのは「iso」ファイルそのものではありません。極端な話まったく必要ありません。『じゃあ、こいつは何なのさ?』ということになりますが、こいつは「torrent」ファイルというやつで、ファイルを早くダウンロードしたいときに利用できるものです。つまり早くダウンロードするための裏技に使うためのファイルです。今回は裏技を利用しないので、使いません。(torrentファイルの利用の仕方については現時点では重要でないので、知識がたまったらチャレンジしてみてください。) 「md5sum」も今回は気にしなくてもいいです。「md5sum」の横にズラッと並んでいる文字列はMD5ハッシュ値と呼ばれるもので、これはダウンロードしたisoファイルが破損してないか確認するために利用するものです。(電子署名的な意味合いもあります。) ちなみにこのページにはありませんが、ほかの所(デストリビューション)では「SHA1」が利用されているケースもあります。役割はMD5と同じです。今回はMD5を使いません。特殊な環境下に無い限りファイルが破損することは少ないのであまり気にしなくてよいです。このMD5の利用も知識量が増えてからチャレンジしてみるとよいでしょう。 さて、富山大学のほうはわかったとして、各企業のほうはどうでしょうか? urlは一部違いますが、ubuntu-ja-9.10-desktop-i386.isoやubuntu-ja-9.10-desktop-i386.iso.torrentやMD5ハッシュ値は変わらないはずです。 これは何を意味するかというと、同じisoファイルを大学や企業がそれぞれで公開しているということです。 デストリビューションの開発者は自分たちだけでそのファイルを公開しているというわけではありません。(もちろん独力だけでやるケースもあるでしょうが。) そのLinuxのデストリビューションの開発や運用に何らかの支援したりする組織、具体的には大学や企業などの支援があり、快適な状態でisoファイルをダウンロードできるわけです。 感謝しつつ、使わせていただきましょう。 ちなみに ubuntu-ja-9.10-desktop-i386.iso ubuntu-ja-8.042-desktop-i386.iso と数値の値が違うものがありますが、この数値はバージョン番号です。 数が大きいほどバージョンは新しくなります。 新しいものほど、ハードウェアの対応状況は良くなりますし、機能も追加されます。新しいほうが基本的に良いことが多いので(むろん悪いこともある)できるだけ新しいバージョンのものをダウンロードすると良いでしょう。 ではお好みの所からubuntu-ja-9.10-desktop-i386.isoをダウンロードしましょう。 ダウンロードには通信環境にもよりますが、結構時間がかかると思います。 気長に待ちましょう。 以上のようにダウンロードできたら、isoファイル入手の完了です。 上図の場合はisoファイルを自分のPCの「デスクトップ」のところに保存した状態です。保存場所は自分が管理できればどこでもよいです。 お疲れさまでした。 次はLinuxの「インストールCD」の作成 (2) CD Manipulator の入手 & 下準備に入ります。 途中のページから飛んで来た人は Linuxの「インストールCD/LiveCD」の作成 WindowsXP編 へどうぞ。 ※ ダウンロードしたisoファイルに不安が残る方 MD5をどうしても使いたいという方へ 観察力がある方は気づいたと思いますが、Ubuntuのサイト内にMD5の使い方の説明がありますね。 Ubuntu Tips/Windows/ダウンロードしたファイルを確認するには 参考になさるとよいでしょう。 ※ Linuxの中には有料のものも一部存在します。良く知らない種類のLinuxを利用するときは入手先のサイトでよく確認してください。 ※ 参考 URLについて お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2010.05.19 05:48:09
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