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2011/11/09 楽天プロフィール Add to Google XML

【SF秋葉原シリーズ】 リアル・バーチャルタウン2 第一日目 VOL.222 連載小説を書いてみようv(43638)」
[ 【SF秋葉原シリーズ】 ]    

まあ、どうしても最後はこういうことになるから……、しかたないのでこの状況を受け入れるしかなかった。
自宅では私とあゆみとレイはいつも同じ部屋で寝ているので、それと同じと言えば同じである。
でも、せっかく女性専用の部屋を用意してやったのに、わざわざこっちに来る必要は無いハズだが。

あゆみはベッドに横になった。
そして両手を胸元で合わせて目を閉じた。
まだ接続が済んでないジャン!
なのに何かを期待するような無邪気そうな顔だち。

「……………………。」

なので私はあゆみのゲームマシンのセッティングをしてやった。

基本的にヘルメットから出ているプラグをゲームマシンに接続して、同じくスーツから出ているプラグを接続する。そしてゲームマシンの電源ケーブルをコンセントにさし込む。
モニターとキーボード、マウスもちゃんと接続されているかチェックする。それとセーブ用のフラッシュメモリもさしておく。これは”緊急バックアップ”もしてくれる。

これで接続は出来た。
でも普通は逆だろ?こういうのはアンドロイドがしてくれるはずだが。
あゆみはずっと幸福そうな顔をして目を閉じていた。
私は最後にあゆみのヘルメットのシールドを下ろしてやった。

レイは自分でセッティングを始めた。
レイは自分でしてくれるらしい。任せておいても問題はないだろう。
私はレイの方にはかまわなかった。
すると……、



レイ「ご主人様!!これでいいんですね?!」



と半ば怒った口調で聞いて来た。
私はレイの所にも行かずに、

「たぶんそれでいいと思う」

と答えると、今度はレイが軽くかんしゃくを起こした。
やばい!やばい!そんなつもりじゃかった。
レイなら任せておいても大丈夫だと思ったから……。

それで私はレイの所へ行き、丁寧に接続を点検する。
もちろん、ちゃんと接続されていた。
そしてレイの着けたヘルメットのシールドをしずかに閉じてやった。
レイのその印象的な瞳がずっと私のことを追っていた。

……………ふう。


私はマイさんに携帯電話で電話してみた。隣の部屋にいるんだけど。
たぶん向こうももう接続しているからベッドからあまり動けない。
ケーブルの長さはせいぜい3メートル程度しかないからだ。
するとマイさんから「セッティングは終了しました」との連絡があった。

「ゲームがスタートすれば、後はゲーム内で使う携帯電話で通話出来ますから!」

もう各ゲームマシンが『リアル・バーチャルタウン』の専用インターネットを通してつながったので、後はゲームを起動さえすれば「ゲーム内のバーチャル携帯電話」で連絡できる。それはもちろん”スマートフォン”である。

これで準備は全て完了した。
あゆみとレイはすでにベッドに横になって目を閉じている。
私もベッドに横になった。

「じゃあ、ゲームを起動するよ。」

すると、目の前、ヘルメットの透明なシールド部分に映像が映った。
ゲームタイトルである『迷宮都市』が表示されていて、その下に「START」の文字が点滅していた。
私は手を伸ばす。するとその画面がつかめそうになる。それで「START」を押す。

今、実際に私は「腕を伸ばした」のかどうかは不明。
神経に直接信号が送られているので、実際には腕は「かすかに動かしただけ」かもしれない。
でもゲーム内では腕をいっぱいに伸ばした感覚があった。


ゲームがスタートし、まずは女性の案内係が映った。
暗い背景に女性だけが立っている。目の前、数メートルの所に制服を着た女性がいる。
それは確かに本物の女性に見えた。単なる映像ではなく、実在しているように見える。

案内係「はじめまして。
『バーチャル・ロールプレイングゲーム』の世界にようこそ。

私がこのゲームの案内役を務めさせていただく”ミュウ”です。
ではこれより、みな様にはゲームの中に入っていただきます。
今回、お客様のご希望で”2時間でゲームがいったん終了”と設定されましたので、お時間が近づきましたらまたアナウンスいたします。
その時までにゲームが終了していなかった場合は、セーブされ、いったんゲームからログアウトすることができます。」

女性はゲームの概要の説明を始めた。

案内係「今回のゲームは基本的に『リアル・ロールプレイングゲーム』と同じシステムです。各プレイヤーがあらかじめ持っているHPが0になりますと”ゲームオーバー”です。
クリーチャーや悪人、モンスターなど、「敵と思われるもの」を倒しますと得点が得られます。
得点を得るとプレイヤーのレベルもじょじょに上がっていきます。
今回お客様が選択なさった『ストーリー』の最終目標は「お姫様を探し出し、この迷宮都市から救い出す」ことです。

ゲームの細かな説明などはそのつど、ゲーム内で使用するスマートフォンを見てください。そこにある”解説”というソフトを開きますと、いつでも解説が出ます。
行き詰まったら解説を見るようにしてください。そこに”ヒント”が隠されているかもしれません。

それでは、ゲーム進行中にも最初の方は解説が流れることがありますので、私からのご説明はこれにてひとまず終了です。

ではゲームをごゆっくりお楽しみください。」




女性の映像がスーーと消えた。
そして、映画館で「映画上映前に鳴る旧式のブザー音」のようなものがした。
目の前には大きなカーテンのような物が見え、それがゆっくりと開いていく。奥には真っ白な光を放つ大型スクリーンがあった。
まるでこれから映画が上映されるかのような雰囲気である。








Last updated  2011/11/09 10:08:23 PM
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