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ブルーアイの日記

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2011/11/21 楽天プロフィール Add to Google XML

【SF秋葉原シリーズ】 リアル・バーチャルタウン2 第2日目 VOL.264
[ 【SF秋葉原シリーズ】 ]    

やっとレイがベッドから出た。
私は自分の”パワードスーツ”のバッテリー残量を調べる。
自動充電されたので満タンだ!よし!

私は『ホテル』からレイを連れ出すことにした。
1階まで降りる。ロビーのあるフロントには例のごっつい元傭兵みたいなフロント係がいた。
私はその前を通過する。

フロント係「お?お?お?」

フロント係が驚いている。
私はチェックインした時には姿を消したままだったから。
今レイと2人で出て行くのを見て驚いているようだ。
だが、私は無視した!

フロント係「兄ちゃん!金は~~~~~~?!!!」

聞こえない!聞こえない!
ここはゲームの中!無視してもかまわない。
もういちいちこんなコンピューターキャラクターごときを相手にしているヒマはないのだ。するとフロント係が私につかみかかる。

フロント係「おい!待てよ!」

「泊まってないよ。”ここに泊まってた人”を連れに来ただけだ!」

フロント係「それでも金払え!」

私は”パワードスーツ”の胸ぐらをつかまれた。
だがしかし……、






グイッ!






私は逆に相手の胸ぐらをつかんだ。そして方手だけで高く持ち上げる。
元傭兵の身体は巨漢。それが完全に宙に浮いた。



フロント係「うわああああ~~~~~!!放してくれえ!」



私は両手を放す。
フロント係は床に落ちた。



ドスン!



フロント係「いたたたたたたた!!」



私はレイを連れて『ホテル』から出た。
フロント係は追って来なかった。

私はレイの手を取る。

レイ「あ?」

そして歩き始めた。もう”天秤状態”はコリゴリである!
さあゲームを思いっきり進めるぞ!

私はズンズン進む。

すると……、
また道ばたに並んでひなたぼっこしているじいさんたちの群れがいた。
前のじいさんたちとは別の一団のようである。
10人ほど通路の陽の当たっている部分かたまってしゃがんでいた。
そして眼を閉じて口を開けて動かない。

しかし、私とレイがその前を通り過ぎようとすると、じいさんの群れは眼を開けてレイを見て、




じいさん「うひょ~~~~~~~~~~~!!!」




と奇声を発した。
ああ、そうか。今回レイは姿を消していない。そして露出度の高いエルフの衣装を身にまとっていた。
”投影式迷彩装置”は入れてない。
だからじいさんたちの前をレイが通り抜けるたびに、じいさんたちが奇声を発した。



じいさん「うひょ~~~~~~~~~~~!!!」


じいさん「うひょ~~~~~~~~~~~!!!」


じいさん「うひょ~~~~~~~~~~~!!!」


じいさん「うひょ~~~~~~~~~~~!!!」


じいさん「うひょ~~~~~~~~~~~!!!」



かなりうるさい……。
でももういちいち”投影式迷彩装置”をつけるのはやめた。
このじいさんたちはひなたぼっこしているだけで、脅威ではない。
ただのNPC。それもたぶん”ザコキャラ”みたいなものに違いない。
だが無視して通り抜けるようとすると、最後にしゃがんでいたじいさんがヨロヨロと力なく立ち上がり、道の真ん中に出て来た。

じいさん「うひょ~~~~~~~~~~~!!!
良い女連れてるな!こっちによこせよ!
こう見えてもワシは空手家なんじゃ!
このワシにはかなうハズはない!おとなしく女を置いて行け!
うひょひょひょひょ~~~~~~!!!」

じいさんは進路上をふさいでいたので、私は思いっきりじいさんを足で蹴り上げた。






ドコーーーーーーーーーーーーーー!!!






すると、じいさんの身体はまるで蹴り上げられたラグビーボールのように高く宙に舞った。




じいさん「うひゃああああああああああ~~~!!」





私の怒りを買うとこうなるのだ。覚えておけ!(笑)
どうせゲームだ!こんなことしてもかまわない。
あのじいさんはゲームキャラクターの一人に過ぎないから!



マップを見ながら進む。
もうすぐマイさんたちが先にログアウトした地点に出る。
もうすぐだ!もうすぐ!マイさんたちと合流できる!





Last updated  2011/11/22 09:42:51 AM
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【SF秋葉原シリーズ】 リアル・バーチャルタウン2 第2日目 VOL.263
[ 【SF秋葉原シリーズ】 ]    

マイさんとネイも隣の部屋で準備が出来たらしい。
私はログインを開始することにした。
すると目の前に案内の女性が現れた。

案内の女性「お帰りなさいませ!
今回もご利用ありがとうございます。
では、今回のログイン地点ですが、2カ所ございます。
まず”あけみ様、ネイ様、マイ様”のパーティーにログインしていただきます。
ご準備はよろしいでしょうか?」

真っ暗な画面に[あけみ、ネイ、マイさん]の名前の文字が表示されており、それが次々と光っていった。

案内の女性「ありがとうございます。
ではログインします。




……完了です。
では次に……。」

私たちの番が来た。
そして私とレイもログイン操作を行う。

案内の女性「ではログインします。
道中お気を付けて。
see you again !」













「……………………。」










「……………………。」










「……………………。」










気が付くと……、私はあの『ホテル』の一室にいた。
前回ログアウトしたあの部屋だ。
レイがベッドの上に寝ていた。

さあ!新生ゲームのスタートだ!
行こう!

「レイ!行くぞ!起きろ!王女様を探すんだ。」

するとレイは……、ゴロリと寝返りを打った。
その顔は……、なんだか旅行に来たみたいな幸福そうな表情である。

「行くぞ!」

すると……、
レイは寝転がったまま、仰向け状態で身体を丸め、両足を両腕で抱きかかえるようにした。

「……………………。
”行くぞ”って!何してるんだ?」

レイ「はあ~~~~~~」

レイは深呼吸をする。
遅いなあ!女性はいつもマイペースだ。あわてない。
するとレイは脚をほどいて再びベッドで寝ころんだ。
”二度寝”する気だ!


もーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!


私はついに怒った!これじゃ、かんじんのゲームが進まない!!
私は寝ているレイのちょうど頭の横辺りに両手を着いた。





バン!!






するとレイが、

レイ「はいはいはい!」

”普通”に戻った。ちょっと驚いている。

「行くぞ!早く!」

すると……、
やっと身を起こしてくれた。
だが、ベッドから出る前に、手鏡を取り出して自分の髪の毛の寝グセを直し始めた!





ああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!





まったく、もーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!






さてと!
気を取り直して。
たしか、マイさん、ネイ、あゆみもわりと近い所にいるんだよな?
しかし、近くだけど、道は複雑だ。
この『ホテル』までたどり着くのに苦労したから。
やれやれ、あの道を戻るのか?覚えているかなあ?

待てよ!そうだ!
一度歩いた所はマッピングされるんだ!

私はスマホを取り出して、地図ソフトでマップを表示させる。
すると、いままで通った道順が表示されていた。
確か『酒場』で「酔っぱらいのじいさん」がいて……、
その後は「2メートルの幅の少し広い通り」があって……、
そうだ!そこでマイさんたちだけがログアウトしたんだ!

……待てよ!
待て待て!

マイさんたちは、このマッピングされた地図を持っていない。
私一人だけここまで来たから!
すると!
マイさんたちはもしかすると、あそこから動いていない?
動くと道が複雑だから。すぐに同じ所をグルグル回ってしまう。
じゃあ、マイさんたちがあの場所に留まっている可能性は高い。
だから私の方から迎えに行けば良い!この地図を頼りに!
賢明なマイさんなら、そのことを予想して、その場で私が来るのを待っているかもしれない。

よし!

「レイ!あゆみたちの所へ行くぞ!」

するとレイは……、

レイ「まあ、そんなに急に行かなくても……、もう少しここでゆっくりしていきましょう……、」





「行くの!!」





私は大声を出した。

レイ「はいはいはい!」







Last updated  2011/11/21 03:26:15 AM
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【SF秋葉原シリーズ】 リアル・バーチャルタウン2 第2日目 VOL.262
[ 【SF秋葉原シリーズ】 ]    



あゆみが無言でこっちを見ている。
あゆみがそんなことするなんて、今までなかったような気がする…。

あゆみ「……………………。」

私は方手を上げて、全員に向かって言った。

「あっ、あの……、午後からゲームする人!!」

あゆみ「……………………。」

あゆみが名乗りを上げると思っていたが……、上げなかった。
どうすればいいの?

……”天秤”だな?
あゆみがご機嫌になれば、レイのご機嫌が下がる。
逆にレイがご機嫌になれば、あゆみのご機嫌が下がる。

板挟み?
そう、私は今”板挟み”の状態に遭っているんじゃないか?

「……………………。」

どうしようか?

私は考える。
あのパンフレットを思い出す。
そう『リアル・バーチャルタウン』の綴じ込みページ。
たくさんの女性型アンドロイドに取り囲まれていた男性の画像。
あれは……、”女性型アンドロイド”だからできることだ。
本当の女性型アンドロイドってのは”感情”なんてないから。
だから出来る。女性型アンドロイドは感情ないからケンカしないし、不機嫌にもならない。

でも……、待てよ?
女性型アンドロイドにあらかじめそういうプログラムが組み込まれていたら?
天秤状態の関係を疑似で作り出すような。
そうか?
そういう「疑似の感情」みたいなものなら、そういうプログラムさえ入れて置けば再現することは可能だ。

「……………………。」

でもなあ、あゆみとレイのこれは……、おそらくプログラムなんかじゃない。
本物の”感情”だ。
プログラムにしちゃ、出来すぎている。
それにしつこい。(笑)

じゃあ、どうしようか?
またログインしても”天秤状態”になるだけじゃ、おもしろくない。
ゲームを楽しめないな。

「……………………。」


そっか!そうだよ!!
”ゲーム”だ!ゲーム世界に集中するんだ!
そうだ!ゲームの目的!行方不明になったお姫様を捜すんだ!
もーーあゆみとかレイの気持ちなんてどーーーでもいい!
考えなければいい!気にせず、ドンドンゲームを進行させよう!
そうだ!それだ!
さあ行くぞ!

「じゃあ、またゲームしますか?」

私は今度はマイさんに言ってみた。

マイ「ええ、しますか?」

マイさんは明るい。良かったな。

ネイ「私も行きます!」

ネイも明るい!

レイ「ご主人様といっしょなら行きます!」

レイも……、一応明るい!

あゆみ「……………………。」

あゆみは……、
無言だった。
私は恐る恐るあゆみの方を振り返る。
すると、あゆみは……、
あゆみの顔の表情は……、





もはや、あゆみの顔じゃな~~~~い!!





あゆみのかわいらしさが消えている。
なんだかおもしろくなさそうな表情。
それがはっきりと顔に出ていた。

いっ、いや、ゲームに……、
とにかくゲームに集中するんだ!!



あゆみは怒っていたようだが……、
またベッドでは3人並んで寝た。
あゆみ、私、レイ。
今度は私は両腕をそれぞれレイとあゆみにしっかり握られていた。
これじゃあ、身動き出来ない。

私はログイン前にあゆみとレイに言う。

「今回はゲームストーリーの方に集中しよう!!
ゲームクリアを目指すんだ!!」

あゆみ「……………………。」

レイ「……………………。」

やれやれ、返事が無いなあ。






Last updated  2011/11/21 02:36:29 AM
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【SF秋葉原シリーズ】 リアル・バーチャルタウン2 第2日目 VOL.261
[ 【SF秋葉原シリーズ】 ]    

目を開けると、"天井"が見えた。
ふう~~~~~~。帰って来たんだな……。

「……………………。」

思い出して見ると……、
なんだか楽しいはずの”ゲーム”だったのに……、
だんだん…、
じわじわと伝わって来る。”感情”がさ。
そう、レイやあゆみの”感情”が伝わって来るんだよな。

はあ~~~~~~~~~~~。

疲れた。精神的に。

私は上半身を起こした。
すると、隣にレイが寝ていた。”専用スーツ”を着たまま。

ギクッ!

ゲームの中よりもずっとリアルなレイがそこにいた。
その寝顔。どうみても”本物の女性”だな。
私は少しの間、レイの寝顔を見ていた。



「……………………。」



はあ~~~~~~~。



まあ、いい。
とにかく今回は疲れた。
辺りを見回して見ると、部屋にあゆみはおらず、脱いだ専用スーツだけがベッドの上に置かれていた。

「……………………。」

レイは寝ているようなので、私だけ着替えることにした。

「レイ!着替えてくるから!」

私はレイにそう声をかけて部屋を出ようとする。
時計を見るともう午後3時10分を回っていた。



別の部屋で着替えて、また帰って来ると……、レイはまだ専用スーツのまま寝ていた。
はん?まだ寝てるよ。まったく。

「レイ!レイ!」

起こそうと、レイの身体をユサユサ揺らしてみる。

ユサユサユサユサ……、

すると、レイは私のいる方向と反対方向に寝返りを打った。

なんだ?もーーーーーー!

「じゃあ、1階に行ってるから!」

こうして1人で1階に行く。



マイさん、ネイ、あゆみがリビングの前でお茶していた。
私の姿を見つけたマイさんは、こっちを向いてにっこり微笑んでくれた。

マイ「お疲れさま!紅茶いりますか?」

頷くとポットの近くにいたネイが私の分の紅茶を用意し始めた。
あゆみはソファーの上に両足を抱きかかえるようにして座っていた。
あゆみは……、なぜか私と目を合わせない。
私はなんだかあゆみのそばに行きたかったのに。そこから少し離れた所に私は座った。
あゆみは無言である。

あゆみ「……………………。」

いつもなら……、私が来たら何か言ってくれるのに。
ネイが入れてくれた紅茶が来たので口をつけようとする。
ゲームの中とは違い、本物はもっとおいしそうだった。その色合いといい。
温かい紅茶を一口飲むと……、やはりおいしい!!
するとあゆみがカーペットの方を見ながら……、

あゆみ「私を捜すのはやめられたんですか?」

と、言った。

ウップ!

思わず紅茶を吹きこぼしそうになった。

「……………………。」

なんだって?あゆみ捜しをやめた……?

「だって、あゆみは姿消すじゃないか?」

あゆみ「だからって、捜すのをやめられたんですか?」

あゆみの声が……、いつもの明るい声じゃない。
どうしろと言うのだろうか?
だったら姿現せばいいじゃないか?
毎回姿消して隠れるから、捜す気なくなるんだよ。

その時、レイがドアの所に立っていた。
レイが来ていたのだ。
レイは部屋に入って来て……、私のすぐ横に座った。

「……………………。」

レイの身体が当たっている。脚とかが。

あゆみ「……………………。」






Last updated  2011/11/21 02:06:20 AM
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