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気だるい。昨日寝すぎたせいか、瞼が異常に腫れているのが、触れずともわか
る。体が徒労感に包まれている。起き上がる事が非常に苦痛だった。土曜日は あんなにも調子が良かったのに、昨日一気に急降下した。休みたい衝動にから れるが、今日は診療の日。行かなければ。 酷い強迫観念に後押しされ、上半身を起こす。腫れた瞼を揉み解し、頭を左右 に振る。軽い眩暈に似た感覚を覚え、また横になりそうになるが耐える。今、 また体を倒すともう起きれないのではといった感情を頼りに上半身を辛うじて 起こし続けていた。下腹部に気合を入れ、一気に立ち上がり、そのままリビン グへと進む。 アモキサン25m×2、レキソタン5m、トリプタノール10m、スルピリド100m、テノ ーミン25mを服用する。そこで気付いた。薬が余っている。今日が診療日なので 薬は後一回分しかあまっていないはずだが、5回分くらいは余っている。飲み忘 れたのだろう。きっとそのせいで身体に波が齎されたのだろうと推測する。 やっきになって煙草を灰にし、覚醒を試みる。深く煙を吸い込み、体中にニコチ ンを巡らせるが、なかなか覚醒してくれない。苛立ちを覚え、壁に拳をぶちこみ そうになるが、なんとかその衝動は押さえた。 洗面所に行き、歯を磨き顔を洗う。またリビングに戻り煙草を灰にする。漸く少 しばかり覚醒してきたようだ。ここぞとばかりに身支度をする。 気合を入れて外に出る。外は鬱蒼とした空気が漂っていた。思わず顔を横にそら しそうなくらい湿度の高い粘り気のある空気が身体を包んだ。負けないように 自己に命じ駅まで歩く。駅についた頃には嫌な汗が身体を包んでいた。 電車が滑り込んできた。電車内に身体を押し込み、いつもよりも強い電車内独特 の匂いに耐え揺られていく・・・ オフィスに入る前に煙草を一本完全に灰にし、平静が訪れるのを待つ。灰になっ て行く煙草を見つめているとどこか寂しげな感じがした。僕の煙草が溶けていく。 自席に座り、メール等を一通りチェックする。今日の仕事のスケジュールを軽く 立て、仕事をすることにした。 午前中のノルマを淡々とこなす。 気が付くとお昼になっていた。昼食は妻とラーメンを食べた。妻のラーメン好き にもほとほと困ったものである。 アモキサン25m×2、レキソタン5m、トリプタノール10m、スルピリド100mを服用 する。 午後、仕事をしていたら問題発生。今までは情報が一元化されていたが、これか ら入れるべき情報が一元化されていない。困った。上司にそれを相談すると、妥 協案を提示してくれた。これで仕事が進む。と思われたが・・・その妥協案も力 をなさなかった。結局、今ある情報だけでも管理する事になった。 とりあえずやるべき仕事が固まったので、ホッとしたが、どこか中途半端な感も あり遣る瀬無い気持ちも湧き上がってきた。とりあえず、決められた仕事を淡々 とこなした。 気が付いたら夕刻になっていた。 アモキサン25m×2、レキソタン5m、トリプタノール10m、スルピリド100m、テノー ミン25mを服用する。 今日は診療日である。仕事も終わったので、心療内科へと向かった。待合室に人 はいなかった。すぐに僕が呼ばれた。薬の効き目のせいか2週間前とは全然違う 事、しかしまだ波がある事、それから昼間の眠気をどうにかして欲しい事を伝え た。そこで処方が決まった。全開からの変更点は、昼間のレキソタン5mを抜くだ けだった。抗鬱剤も少し減量してほしかったが、仕事をしながらの治療なので、 あくまで主治医の意見に従う事にした。 診療も終わり、帰ろうとしたとき友から連絡が入った。仕事の憂さ晴らしに自棄 酒に付き合って欲しいという事だった。あまり気乗りしないが普段お世話になっ ているのでたまには僕の方から合わせてあげようと思った。 三軒茶屋で待ち合わせした。改札を出ると友が笑顔で迎えてくれた。僕は苦笑に も似た微笑を返すだけで精一杯だった。飲み屋に入り、友の酒、話に付き合った。 上手に聞けたのだろうか、相槌を打つだけで一杯一杯だった。憂さ晴らしをさせ てあげるつもりが逆に気を使わせる結果になってしまった。気持ちが上向きでな い僕に気付いた友は早めにお開きにしようと提案してきた。僕は申し訳ない気持 ちで一杯になったが、これ以上付き合っても迷惑をかけるだけだと思い、その提 案を受け入れた。 帰りの道、友にしっかり話を聞いて上げられなくてごめん、といった内容のメー ルを打った。方が重い。だいぶつっぱっていたのだろう。酷い徒労感も襲ってき た。今度、しっかり埋め合わせをしてやろうと思い、家へと帰った。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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