今月の読書メモ《2009年12月》
朝起きたら外は一面真っ白。我が家の手前には、来た人だれもが驚く急勾配の坂道があり、私の軽自動車ではとてもこの雪道を上り下りできないので、子供たちを、歩いて学校へ送ってきました。(いつもは車で送迎。 山道で人気がないので子供だけで歩かせないようにと 全児童、家族の送迎かバス通学なのだ) 今頃になって去年の読書メモ…(´д`)アクセス 誉田哲也登録すればケータイ料金がタダになるというサイトにアクセスした若者たちが、別世界にとりこまれてしまう。彼らが現実世界に戻るための闘い…ってかんじのお話し。ん~いまいち。軽くグロ描写もあって気分悪いし。盤上の敵 北村薫北村薫といえばほのぼのミステリーというイメージですが、これはなかなか息詰まる展開。白のキングと白のクイーンが交互に独白するという形式で、だんだんと事件の全容が明らかになっていき、ぐいぐい引き込まれます。最後の最後までひっぱられ、読み終えて「う~ん巧い!」と唸りました。オイアウエ漂流記 荻原浩飛行機が墜落し、無人島に漂流した人たちのサバイバル。たまたま飛行機に乗り合わせた新婚旅行のカップル、祖父と孫、会社の上司と部下など人間模様もからめつつ、どの登場人物にも特技や性格を生かした大事な役割をもたせて、軽~い感じでさくさく読めました。最後、読者の想像にまかせすぎな感じで不消化~。もうちょっと描き込んでほしかったな。横道世之介 吉田修一横道世之介と彼をとりまく人たちの、学生時代とその後を描いたお話。バブルの頃の空気感など、同世代にはちょっと懐かしい感じ。あるキング 伊坂幸太郎「キング」となるべく生まれついた野球の天才・王求(おうく)の、伝記??伊坂ワールドも健在ながら、う~ん、これって、面白いのか…??賛否両論なのがよくわかる気がしながら読みました。ナイチンゲールの沈黙 海堂尊チーム・バチスタの栄光の第二弾。医療もの・警察もの・ミステリ・ファンタジー・SF…なんか欲張ってあれこれ詰め込みすぎてとっちらかっちゃった感じ。ミステリとしては謎ときの面白さもないし。この月は「う~んいまいち」って本が多かったわ1月はちょっと骨太な小説あれこれを読みたく、図書館にリクエスト中。 先月、片山右京さんが富士山で遭難するというニュースがありましたよね。それを見て、数年前に読んだ↓この本を思い出しました。 「凍」 沢木耕太郎生活の、人生のすべてを登山に懸ける登山家夫婦のドキュメンタリー。私には、命の危険をおかしてまで冬山に登るという行為がどうにも理解できない。理解できないだけに「どうしてこういう生き方をするんだろう、何に惹かれるんだろう」とずっと問いかけながら読んだ一冊でした。私の中の「忘れられない本 Best10」に入る印象深い本です。↓片山右京さん遭難に関する野口健さんのブログ2009年12月22日 片山右京さん遭難について さて、お昼過ぎたら子供たちを迎えに行かなくちゃならないんだけど、車を出せるかしら~~~それとも歩いていこうかしら~~~ハナを背負って雪かきしなきゃならないかしら~~~~