和泉式部さんのお歌いいね! @MOAのポスターにて
博物館のエントランスホールの一角に、近隣の博物館施設の展示会などを紹介するポスターが掲出されておりまして、上の写真は、そのうちの1つ、熱海市にあるMOA美術館の『開館40周年記念名品展』のお知らせポスターです。主要な展示作品3点が目を惹いています。 その中で、とっても気になったのは、これっ! 文字が配されていて、その感じからすると、和歌だな、ということまではわかりましたが、どなたのどんな作品なのか、気になって仕方がなくなりました。 右端にあるのは作者名らしい、和泉式部さんか。これをキーワードにネット検索すると、いくつも出てくる中にヒットするものがありました。そこの情報をもとに、読むことができました。次のとおりです。 秋くれば ときはの山の まつかぜも うつるばかりに 身にぞしみける そうそう、この書画の作品名は、『鹿下絵新古今集和歌巻断簡』だそうです。あの俵屋宗達さんがさらさらっと鹿の群れをお描きになったものに、本阿弥光悦さんが、和泉式部さんのお歌をさらさらっと書き添えられた・・・もののようです。 ともあれ、文化の薫り、いいですね。 ちなみに、11月1日から11月7日までは、文科省による「教育・文化週間」、昭和34(1959)年から始まり、今年で64回となるそうです。また今日は、「文化の日」でもありました。