感度を上げるとザラザラに
これは、博物館の通用口脇にあるスペースに生えているアカジソの葉の上にいた、オンブバッタの子ども(いまの時期はみんな子どもですが)を撮ったものです。 このところ、梅雨が抜けきらないまま、雲が低くたれこめ、時々に雨が降る状態が続く天候の中で、それでも博物館の周りには、いろんなおもしろい展開があるので手にするデジカメのISO感度の設定を高くして(感度を上げて)取り続けているなかでのオンブバッタの写真となったわけですが、ほんとにザラザラしてしまって失敗作といえます。 ところでISOって何だろう。 こんなときには、すぐにネット検索なんですが、わかりやすい答えはやはりウィキペディアの中にありました。 ISOとは、国際標準化機構(International Organization for Standardization)の英語表記の頭文字で、とくにカメラの感度に特化した意味ではないようです。ジュネーブに本部を置くスイスの非営利法人で、現在、世界中から162の関係組織が加盟している、とのことです。だからカメラの撮影感度の標準以外に、もろもろの世界の標準が取り決められている、ということになるようですね。 カメラの感度の話に戻しましょう。 「写真」の撮影は、カメラのレンズを通ってくる光をそのまま(「真」)に、記録メディアに固定(「写」)していくものといえますが、光の量が少ないと暗い(真っ黒に近い)写真になってしまいます。そこで記録メディアに取り込む時い感度をより高く設定すると、そこそこに写し取ることができます。これが、ISO感度の数字を大きく設定するということです。でも、そうした時には、画面が、今回のようにザラザラになってきたりします。 だから、いつもは、ISO80とか100とか、できるだけ低くして撮りますが、このオンブバッタの幼虫(不完全変態なので、幼虫という言葉はあまり適さないか)の写真を撮る時、その直前のチョー暗い場所で撮っていた時の設定を戻し忘れて、続けて撮ってしまったことに原因がありました。だめですね。