鍼灸治療が何に効くの?
鍼灸治療を提案させていただくと、かならず聞いてくださるのが、「鍼灸って何に効くの?」というお言葉(^^)そのとき私はこう答えています。「鍼灸治療は風邪から自律神経症状、筋肉痛から不定愁訴まで、幅広く対応しているのですよ。」鍼灸治療というと、腰痛や四十肩、筋肉痛など痛みを止めるだけのもの、と思っていらっしゃる方が多いのですが、そうではありません。ストレスなどから自律神経のバランスが崩れると、ホルモンの分泌が不安定になり、糖尿病や生理不順など、様々な症状が出てきます。また痛みを感じる物質などが滲出してくるため、神経の走行に痛みが出たり、重さを感じたりします。また、からだがこわばるような感じがして、思ったように動けなくなったり、逆に動く必要のないときにぴくっと動いたりしてしまいます。自律神経の働きは普段は意識することのない働きですが、私たちのからだを陰ながら調整してくれている、とても大切な機能なのです。鍼灸治療では、からだの皮膚や筋肉、に点在する つぼ という反応点を刺激していきながら、この自律神経を調整していくことができます。自律神経の働きが正常になれば、免疫力が高まりますので、風邪が治ったり、あるいは風邪を引きにくくなったり、壊れた組織が早く治ったりしていきますので痛みが消えていきます。鍼灸治療で自律神経のバランスを取り戻すといっても、闇雲につぼを刺激すればいいという訳ではありません。例えば同じつぼに鍼を置いても、皮膚だけに浅く留めるのか、筋肉層まで深く入れるのか、上半身を起こした姿勢で鍼を置くのか、寝た状態で鍼を置くのかなどで、自律神経の交感神経と副交感神経の、どちらを活性化したいのかが違ってきます。症状によって活性化したい方、交感神経と副交感神経とどちらを元気にしたいのか、元気すぎる方を少し落ち着かせたいのか、などが変わってくるのです。自律神経は内蔵の働きやホルモンの分泌、痛みの感覚などをコントロールして、気分、感情までも左右する、私たちにとってとても重要な神経です。鍼灸治療はこの神経に働きかけることができるので、様々な症状に効果があるのです。いろんな症状に効くと言われても、自分の症状がはたして鍼灸治療に合うのかどうか?とわからない方が多いのではないでしょうか?そうしたときはまず、私たち鍼灸師にご相談くださいませ(^-^)鍼灸治療はとてもすばらしい治療ですが、鍼灸治療を受けるよりもからだをゆっくり休めたり、食事や生活習慣を変えた方が、症状を早く治せることも多いのです。鍼灸治療を受けていただくよりも、もっと効果的な方法があれば、私たち鍼灸師はいつでもその情報をご提供する準備ができています。なので、まずはどうぞ、ご相談くださいね(^-^)takoage@aol.com