カテゴリ:書評
どうもお世話になります。川本さん書評、「主席・金日成」のPART3、要するに第3章ですね。ご紹介させて頂きます。
-- まずは畑中 知加子氏から逝きましょう。この人物は日朝協会理事長を務めた事がある平和運動家の畑中 政春氏婦人との事です。題名は「愛は南の子供達にも」となっており、否が応にも期待を刺激されますね。w この方の訪朝時の第一印象は「はじめてみる主体(チュチェ)の国。それは人民の楽園であった」様です。金日成主席と接見した際には「ほんとうに国をまかせることのできる人、人民が安心してついていくことのできる人だと直感的に感じ」、万景台の主席の生家に行った際にはそこからの風景で「日本の植民地支配から国を救い、きょうの社会主義朝鮮を築いた金日成主席の偉大さの一端」を見る事ができた模様です。ちなみに南に対する考えは「一日も早く南朝鮮からアメリカ軍がでていき、朝鮮が統一されて、南朝鮮の子どもたちも金日成主席のひざもとで幸せにくらす日が一日も早くくることを願ってやまない。」との事です。 次はチュチェ研絡みでは有名な尾上 健一氏を取り上げましょう。誌の文章はコレでもかって位に主席をマンセーしております。出来れば全文紹介したいですが、目に付いた箇所を羅列させて頂きます。 尾上 健一曰く―「チュチェ思想にそって生きる正しい道を示してくれた主席にたいする感謝の気持ちを禁じえない」「明日へのあてもなく暗中をさ迷っていた私に、明るい希望を与え、栄光のチュチェの道をさし示して下さった主席」「この地球上に、金日成主席のような偉大な指導者をもっているということは、新しいものを志向する世界の進歩的人民のみならず、私たち青年学生にとっても無上の幸せである」「偉大な金日成主席、主席はまさに朝鮮人民の偉大な父であるばかりでなく、世界人民の教師であり、われわれ日本人民の慈父でもある」「世界の人民は、チュチェ思想の創始者である金日成主席に最大の感謝を捧げている。わたしは、世界人民の一致した心情をこめてキムイルソン主義の創始者であり、自主性の時代の偉大な指導者である金日成主席に最大の敬意と感謝を捧げる」― これだけでも充分お腹一杯になりますが、この調子で主席マンセーが6ページ続きます。(途中に捏造が入るのはお約束ですねw) 次に北海道は函館市に合併されて今は無い亀田市の市長を務め、函館市功労者の称号を貰った吉田 政雄氏と逝きましょう。 氏は小中学校の教諭出身だけあって、主席と教育についても語らった模様です。氏は共和国の教育を「要するに子どもたちの自主性と個性を最大限にのばす教育をしている」と評価されています。この方は、きっと「自動車にのって通り過ぎると、道を歩いている子どもたちが手を上げて少年団式の敬礼をする。二人以上いてもみんなが並んでいっせいに手を上げる。遠足かなんかに行くらしい小学生の列をみていると足並みがそろっている」教育を日本でやりたかったんでしょうね。w 吉田市長は会見記の最後を「私は、金日成主席のような偉大な人に会えたことを、しかもその方の思想が現実となっている朝鮮民主主義人民共和国の姿を目のあたりにしえたことを生涯またとない光栄であり、幸せだと思っている。」と締め括っておられます。 -- いや~、バカばっかりです。一度、この手の本ばかり集めて、ロフトプラスワンあたりで朗読会などをやりたいもの。つづく…。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2006.02.24 08:20:39
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