テーマ:Jazz(1961)
カテゴリ:★★★★☆
デンマークのピアニストで、ビル・エヴァンスの影響を受けながら北欧独特の透明感のある演奏で・・・・というのが、今回の主役トーマス・クロウセン(本当にこんな読み方なのか疑問)の簡単なプロフィールとなるのだろう。これでイケメンの条件が揃えば、おなじみのSさんの大好物だと思うのだが、写真で見る限りはイケメンかどうかよくわからない。ただし、この人、案外キャリアが長く、現在56歳。デクスター・ゴードンのバックをつとめていたこともあるそうだが、実はあまり記憶がない。
このCDは、タイトルから想像すると、ビル・エヴァンストリビュート作品のように思えるが、半分はクロウセンのオリジナル曲であり、エヴァンスゆかりの曲もクロウセン独自の世界になっている。エヴァンスのエグ味は浄化されて透明感となり、間の使い方においては、エヴァンスが音の隙間を利用した(この点はマイルスそっくり)に対して、クロウセンはペルシャ絨毯のように隙間なくビッシリと音の隙間を埋めているように聞こえる。(実際の音の間隔を測ったものではなくて、あくまでも感覚です。) 結局、エヴァンスゆかりの曲よりも、クロウセンのオリジナル曲の方が聴いていて気持ちがよかった。ペデルセンのベースとの掛け合いが見事で、ペデルセンが主旋律として出てくるという面白さがある。ペデルセン目当てで聴く人も十分満足できる内容だろう。 猫麻呂ポイント:★★★★☆(4.5) Thomas Clausen / The Shadow of Bill Evans (Baystate) Thomas Clausen(p), Niels-Henning ?rsted Pedersen(b), Aage Tanggaard(ds) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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