昔話6
さて、花見が開始された。田村さんは既にお目当ての子と話し込んでいる。他の面々は・・・飲みまくっている。隣に座った看護婦さんに聞いてみた。「いつもこんな花見なのに来ていただいてるんですか?面白いですか?」「ええ、私は2回目なんですけど、皆さんが楽しそうに飲んでらっしゃるのを見てるだけで・・・」おお。そんなものなのか?しかし30分後、彼女達は・・・「おお新人!飲め飲め飲め!先輩がこんなに飲んでんだからな!」ああ・・さっきまでしおらしいと思っていたのに・・何でも飲んで騒ぐ女性を見たら看護婦と思えって格言?もあるらしい(今はどうかわからないけど)。何のことはない「波長ぴったり」なのね・・歯科グループも駆けつけ場はさらに盛り上がる。そして2時間。ようやくお開きとなった。転がる一升瓶1ダース、食べ物は跡形も無、そして飲み過ぎでひっくり返るような輩も無。なんて人達だ・・そそくさと後かたづけをして田村さんの車にゴミを載せる。「田村!女性を送ってさしあげろ!」寮長様さすが・・「え~!飲み足りないよ。私達も一緒に歩く~」何人かが帰りの酔っぱらい集団に同行することとなった・・・ホントかよ~こんなに酔って5キロも歩けるのか?そして、箱根駅伝ならぬ花見駅伝(ランナーは交代しないけど・・)復路がスタートした。さすがに往路そのままではなく、狭いとこや危なそうな場所はパスしていく。酒屋ではきっちり調達するが、日本酒ではなくチューハイ缶だ。そして酒屋は女性のトイレタイムにもなる。半分を過ぎたあたりで小柄な看護婦さんがダウン。「おい新人!お前おぶってけ、ゴザはゴルゴが持て」的確なご指示です、でもスカートはいた女性っておぶっても良いのかな?などと考える間もなく「お願いしま~す!」背中に乗ってきた。結構重い上に私も酔ってるしで、集団について行くのがやっと。どうしようと思った矢先に クラクションが鳴った。「お~い!リタイヤ組拾いに来たぞ!」普段は酒も飲まないし、変にすかしてて、風呂も一人で入って鍵しめちゃうし、洗濯機の使用順守らないし、夜中でも大音量でクラッシックなんか聴いているしヤナ奴だと思ってたけど、田村さん!あなたは偉い!と、その時は本当に思った・・女性陣を載せて田村カーが引き返して行くと、また行軍開始。飲んでは歩き飲んでは歩き、またまた5時間近くを要して寮にたどり着いた。陽もとっぷりと暮れている。「疲れましたね~。すっごく飲みましたよ。」サックスさんに話かける。「なんやお前、これからが本番やで!」サンマさんが歯をむき出して笑った。そして・・食堂には、おばちゃん、看護婦さん達(増えてるし・・)、参加できなかった仕事組(そうだよね可哀想だもんね)、ハゲ(酒屋!お前もか~)が、既に二次会?を繰り広げていた。 明日が日曜で良かった。