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本須賀海岸 カフェレストラン    ボナンザ(創作料理&自家焙煎珈琲)

本須賀海岸 カフェレストラン ボナンザ(創作料理&自家焙煎珈琲)

「コーヒーと健康」最新研究ルポシリーズ1



「コーヒーと健康」最新研究ルポシリーズ1



もう、なくてはならない嗜好飲料として、私達の暮らしにしっかりと定着したコーヒーが、
最近では“健康飲料”として注目されるようになりました。
これは、ここ数年、世界各国の一流研究機関から、コーヒーと健康に関する研究成果が続々と
発表され、コーヒーの心や体への効用が次々に解明されてきたからです。 
このシリーズでは、三回にわたり、そうした最新の研究成果のいくつかを紹介していきます。
第一回目の今回は、ストレスいっぱいの社会に暮らす皆さんにとって見逃せない、
コーヒーの脳や心への効用です。


 コーヒーを飲むとリラックスできるということは、以前から様々な大学や研究機関の発表がありましたので、皆さんも御存知だと思います。
 今回紹介するのは、そんなリラックス効果が、コーヒーの香りだけでも得られるというものです。
 昨年暮れから、様々なメディアで紹介され話題となったのが、「コーヒーの香りが脳を活性化させる」という杏林大学医学部精神神経科の古賀良彦教授の研究です。発表された論文によれば、人間がリラックスした時に出てくるアルファ波という脳波が、 コーヒーの香りをかぐだけで出現するというものです。
 テストに用いられた豆は、ブルーマウンテン、グァテマラ、ブラジルサントス、モカマタリ、マンデリン、ハワイコナの六種類で、その六種類全ての豆にリラックス効果が認められましたが、中でもリラックス効果の大きかったのが、ブルーマウンテンとグァテマラでした。
 また、同時に脳内の血流量を電位測定したところ、ラベンダーやレモンの香りに比べても強い活性力があることもわかったのです。「音を聞き分けたり、情緒を安定させて気持ちを温かくするような脳の部分の血流がアップすることも、新しい発見でした」と古賀教授。
 さらに、深煎(い)りコーヒーの香りは、リラクゼーション効果が高いのに対して、脳の活性度を高める効果は、中煎りコーヒーに強く認められるということも、興味深い研究結果でした。
 皆さんの日々の暮らしに、このコーヒーの香りの効用をぜひ役立てていただきたいと思います。


 


 昨年十二月二日の中日新聞「食と健康」というコラムで、浜松医科大学の高田明和名誉教授がカフェインの効用について詳しく解説されていました。中でも特に注目したい研究報告は「アメリカで九万人近くの看護婦さんを対象に調査した結果によれば、コーヒーを飲む人は飲まない人に比べて、うつ状態になる率が少ないこと、また、自動車事故死も少ない」というものです。
 最近、日本人もうつ病が大変増えているといいます。事実、近年の自殺者は年間三万人を大きく上回るという状況が続いています。高田名誉教授は「うつ病には薬も開発され、処方されているが、その副作用として性格的に不安定になったり、感情がむき出しになったり、逆に感情の表現が下手になったりする例が多くなっている。薬の作用で性格が変わってしまったという人も多い。だから、生活や食習慣を変えることで精神の安定をはかるべきで、そのためにもコーヒーやお茶の精神に対する作用を見直すべきだ」と解説されています。

 


 昼寝の前にコーヒーを飲み、目覚めたら外光を浴びよう・・・。文部科学省の「快適な睡眠確保に関する総合研究班」が今年二月、午後の作業能率が向上する、正しい昼寝の方法という研究報告を発表しました。
 内容は「人間は、夜十分に睡眠をとっていても、午後二時ごろになると眠くなる。日中の眠気は仕事の能率低下だけでなく、交通事故を起こす原因にもなり、手軽な眠気防止策が求められていた」というものでした。
 研究班の掘忠雄・広島大教授(精神生理学)によれば、「大学生十人に寝入り後十五分で起きてもらい、コーヒーの摂取や洗顔など、目覚めによいとされる行為を試した。効果を確かめるため、脳波を測定して、眠気の残り具合を調べてみたら、昼寝の後、最も目覚めが良かったのはコーヒーを飲んでから昼寝をしたグループだった」というのです。
 掘教授は、「コーヒーを飲んでカフェインが脳に届くのに三十分ほどかかります。二十分の昼寝なら目覚めのころにちょうど効き出すんです」というわけなのです。(読売新聞本年二月二十四日の記事より)
 「昼食後のコーヒーを楽しんだら、二十分昼寝をする」。これが、仕事が出来る人の合い言葉になるかもしれません。
 以上の研究成果の他にも、京都大学農学部伏木亨研究室による「コーヒーを飲むとコーヒーの持つ成分や香りが、自律神経のバランスを保つように働き、くつろいだリラックスした気分になれる」といった報告や、東京大学医学部生体防御機能学講座、丁宗鐵助教授の「コーヒーに含まれるカフェインは、中枢神経への作用が強く、精神機能や知覚機能を刺激し、活性化させる」といった報告がマスコミの注目を集めました。
 ここで紹介したコーヒーの心や脳への効用は、研究成果のごく一部ですが、今後も様々な研究の深化拡大に期待しましょう。







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