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Julia3835の日記 [全635件]
鬼平とは、『鬼平犯科帳』の主人公。 テレビドラマにもなったので(私は見たことがないのですが) ご存知の方も多いでしょう。 火付盗賊改方の長谷川平蔵、人呼んで「鬼平」です。 悪に対しては鬼のように容赦ないのですが、 人情味にあふれる人でもあったとか。 だからこそ『鬼平犯科帳』は人気なのでしょうね。 今度読んでみようと思っています。 その鬼平とキケロと司馬遷が、なぜ一緒にタイトルに 掲げられているのかといいますと、「著者の好み」だからです。 (私なら『プラトン、カエサル、高杉晋作』 としたいところですが、私の好みを 一緒に並べるなんておこがましいですね。) 著者の山内さんは、広範囲に読書の趣味をお持ちで、 そうした読書体験から思ったことを書き綴った本です。 イスラームの研究が専門ですが、専門以外の読書も楽しみ、 そうした楽しみの中からこの本が生まれたわけです。 第一章では、その鬼平と「対談」をしているのですから、スゴイ! 鬼平への思い入れが分かるというものです。 (私の場合、唯一言葉が通じる高杉晋作とさえ、 仮想であっても対談なんて無理ですね・・・。 「萩は良い街ですね」などという間抜けな話しか思いつきません。) 第二の登場人物キケロは、政治を考える上で重要だと 指摘しています。個人的にはプラトンが好きなので 「プラトンよりもキケロを読むべし」との主張には 「どちらも重要じゃない?」などと いい加減な感想をつぶやいてしまいます。 プラトンの国家はあくまで理想だったと、 私自身も思っているからかもしれません。 司馬遷は言わずと知れた史記の著者ですよね。 山内さんはもちろん司馬遷を尊敬していますが、 一方でいわゆる通俗小説を決して卑下していません。 「読みやすい本や面白い本から入ればよい」のであって、 自身の読書体験も三国志演義を楽しんだことなど書いています。 年齢を重ねるうちに正史も読めるようになるとも。 私の読書の好みは偏っていますが、 「およそ読書に関する限り、どのようなものであっても無駄な部分は少しもない」 という著者の言葉は、嬉しいものでした。 山内昌之著 『鬼平とキケロと司馬遷と』 ![]() 目次 序 章 歴史の楽しみ ―― 司馬遷からマスぺロへ 第一章 江戸のロマン ―― 鬼平と河内山のピカレスク 第二章 政治リアリズム ―― ローマ・徳川日本・イスラーム 第三章 「歴史とは何か」 ―― イブン・ハルドゥーンと内藤湖南 第四章 幕末騒動始末記 ―― 新選組のぐるり 第五章 明治という時代 ―― 夏目漱石と乃木将軍 終 章 新しい教養へ ―― 江戸情緒と泰西趣味を超えて あとがき 書名・著者名索引
今日は待ちに待った金環日食がありましたね。 皆さんご覧になりましたでしょうか。 私も2009年に頂いた日食グラスで観察しましたよ。 残念ながら長野市では、月が太陽の下の方を通過していったので 部分日食にしかなりませんでしたが それでも、こうした天体ショーは興味深いですよね。 実は、3月ごろ、日食の観察会の計画を聞きました。 前日から泊まり込みで、講演会やおはなし会 さらには酒盛り(!)をしようというもの。 そこで私たちのおはなし会のグループも 参加させてもらおうということになり、 いくつか絵本を選んで準備をしていました。 講演会の講師も、個人的に依頼してあったのですが 残念ながら主催者の都合で、5月の初めに中止になってしまいました。 大勢で、わいわい楽しむ観察会もいいなぁと思っていたのですが・・・。 6月6日には、金星が太陽の前を通過するそうです。 月に比べると、見かけ上とてもちっちゃいですが こちらも楽しみですね。
昔から絵本が好きで、独身の頃から買っていました。 オズボーンコレクションなどの復刻版も、いくつか持っています。 とは言えこれらの本は英語・ドイツ語・ラテン語・・・。 読むためではなく、観賞するための本ですね。 これらの絵本が面白いのは、当時の風俗が分かるからです。 どんな服装だったのか、お庭の様子はどうだったのか どんな家に住んで、どんなものを食べていたのか、 街の様子はどうだったのか・・・。 そんなことが観察できます。 先日、図書館で、そんな私のために書かれたのではないかと 思ってしまうような本を発見しました。 木原 貴子著 『挿絵を読む』 ――ヴィクトリア朝女性挿絵画家の視線(まなざし)―― ![]() 目次 はじめに 序章 第一部 ヴィクトリア朝の女性挿絵画家 第一章 ヴィクトリア朝の女性芸術家 第二章 メアリー・エレン・エドワーズの生涯 第三章 メアリー・エレン・エドワーズの先行研究 第二部 メアリー・エレン・エドワーズの女性像 第四章 感傷的女性像の系譜 第五章 『クラヴァリング家の人々』における女性像 第六章 ヘレン・パタソン・アリンガムの女性像 第七章 扇情小説(センセーショナル・ノヴェル)の女性像 第三部 メアリー・エレン・エドワーズの少女像 第八章 児童書の誕生 第九章 ヴィクトリア朝の「無垢な子ども」の系譜 第一〇章 ヴィクトリア朝のもうひとつの少女像の系譜 終章 註 おわりに 図版一覧 参考文献・初出一覧 補遺 索引 この本を書いた目的は、「はじめに」で、次のように述べられています。 19世紀英国ヴィクトリア朝という時代において、 ジェンダー・イデオロギーが当時の女性に及ぼした影響を、 挿絵という媒体を通して多角的に考察し、 その背景にあるヴィクトリア朝の社会的、文化的特徴を探ろうとするものである。 「挿絵」は時代を映す手鏡とウォルター・クレインは表現しました。 ウォルター・クレインはヴィクトリア朝の挿絵画家・美術史家であり、 オズボーン・コレクションの中に、彼の絵本もあります。 ウォルター・クレインの描く挿絵に 「アラジンと魔法のランプ」があるのですが (オズボーン・コレクションではありません) その絵はなんとも不思議なアラジンです。 この舞台は「シナの国」つまり中国なのですが アラジンは日本的な雰囲気もあります。 閑話休題。 ヴィクトリア朝といえば、以前にも 『挿絵画家の時代』を紹介しました。 読み比べて見ると面白いですね。 本書にも、著者の清水一嘉さんの名前は登場します。 ヴィクトリア朝。まだまだ私の中では「密かなブーム」です。
今度の朗読会では『源平絵巻物語』を取り上げます。 『ひよどりごえ』など3つの作品を読みます。 毎年、図書委員の生徒がそのお知らせポスターを作成して 昇降口に掲示してくれるのですが 今年はいろいろ忙しく、とてもその準備ができないとのこと。 やむを得ず私たちで作ることになり 先日、善光寺さんにお参りがてら写真を撮りに行ってきました。 善光寺さんには、源頼朝が信仰していたということで それにちなんだ「駒返り橋」という橋があったりします。 ![]() 頼朝が馬で善光寺に参詣しようとしたところ この穴に馬の蹄が挟まってしまい、 頼朝はそこから徒歩で行ったということです。 写真は本堂の側から撮りました。 お参りを済ませて本堂から階段を降りてくると、右手の方に 「伝 佐藤兄弟供養塔」という看板が見えます。 ![]() ![]() 奥に見えるのが本堂の屋根です。 言い伝えとはいえ、善光寺さんに そんな供養塔があるなんて、ちょっと驚きです。 さらに善光寺さんではないのですが 市内には「姫塚」があります。 源平合戦で活躍した熊谷次郎直実は後に出家し、 蓮生坊と号し善光寺で修行を積んでいました。 ある朝、紫雲に導かれ犀川の近くまでやってくると 尼僧が行き倒れになっているのに出くわします。 よく見るとそれは郷里に残した娘の玉鶴姫でした。 玉鶴姫も出家し、善光寺を目指していたのですが 途中で病気になり、力尽きたのでした。 しかし世を捨てた身である蓮生坊は父親であることを明かさず 念仏を唱えながら娘の最期を看取りました。 玉鶴姫のお墓は姫塚と呼ばれるようになったということです。 ![]() 悲しいお話ですね。 私はこの話を、10年ぐらい前に息子から聞きました。 小学生だった息子が、学校で聞いたのですが そんなお話を語り伝えているなんて素敵ですね。 今でも続いているのでしょうか。 ところで、今回の朗読会では、パワーポイントで解説も作りました。 生まれて初めての経験です。 発表は2分弱の短い時間ですが、制作に費やした時間は1週間・・・。 慣れないというのは、そういうことですね・・・ でも、楽しい時間でもありました。
書店とか図書館が好きです。 本の背表紙を眺めて何時間も過ごせます。 へぇ、こんな本があるんだ・・・ この人の本、たくさんあるなぁ・・・ あら、この本、文庫本になっている・・・ そういえば「いきなり文庫」という本も、意外とあるらしい・・・ これは絶対に文庫にはならないだろうな・・・ というか、文庫本になってほしくないな・・・ こういう本は、誰が読むのだろう・・・ 著者はどんな人? 誰に向けて書かれた本? こういうテーマがあったのか・・・ このタイトル、ほんとかなぁ・・・ 私は違うと思うけど・・・ もちろん、言葉に出すことはありませんよ。 心の中でつぶやくだけです。 先日も、書店でほとんど全部の棚を見て歩きました。 個人的な印象では、考古学の棚に新刊が増えていて興味深かったです。 最近の考古学の本は、かなり読みやすくなりましたね。 科学的な検証も行われていて面白いです。 地震や津波に関する本や防災の本も、かなり増えています。 さらに原発の関連から生き方に関する本まで 3・11をキーワードとした本がたくさん出版されています。 一方、数学の本も多いですね。 『数学ガール』のシリーズやそのほか 「数学的思考」をキーワードにした一般向けの本など。 和算の伝統もありますし、日本人は数学が好きなのでしょうね。 宇宙の本も、金環日食が近いこともあり 多くのスペースを占めていました。 そんな書店の散歩の後、本を購入しました。 本が本と「つながる」ことや 本が人と「つながる」こと、 どちらも私にはとても魅力的に思えたからです。 日垣 隆著 『つながる読書術』 目次 第一章 仕込みとしての読書術 ――選別力と読解力の基礎トレをする―― 第二章 知的体力を鍛える読書術 ――おもしろい読書で、激しく脳を活動させる―― 第三章 書いて深める読書術 ――読書で得た知識を「自分のネタ」に変換する―― 第四章 話してつながる読書術 ――読書を介したネットワーキングを構築する―― 第五章 電子書籍時代の読書術 ――電子書籍と紙媒体の共存共栄は当然―― 特に印象に残ったのは第四章です。 読書会について述べられているからです。 どこかで読書会があったら参加したいなと思うのですが 身近でそういう話は聞いたことがありません。 以前、とある文学講座に参加したことがあったのですが 講師を含め同年代の人がいない講座で、 あるのはテキストとホワイトボードだけ。 パワポもスクリーンもパソコンもありません。 講師の話を遮って「質問があるのですが」と 手を上げる勇気も雰囲気もありません。 さすがの私も、この眠くなりそうなペースには降参です・・・ それ以来こうした「講座」には二の足を踏んでいます。 まあ、読書会はこうした講座と別物ではあるのですが なんだか別物には思えないというのが本当のところです。 でも、この本を読むと「参加したい」と思えるのです。 自分で主催すればいいのですが・・・。 なんとか誰かを炊きつけて読書会をやらせようと企んで・・・ いや、計画を練っているところです。
3月に読み始めたこの本ですが やっと読み終わりました。 読み始めた後でKindleを購入したりしたので 他の本を先に読んでしまい、今日やっと読み終わりました。 途中で「あれ?どっちの事件だっけ?」 「そもそも、これは何が起こったんだっけ?」 「あの人は、こっちの事件の犠牲者だったかな。」 ・・・・・・ 『Shades of Earl Grey』(電子書籍版)と ごちゃごちゃになりそうなのを 頑張って前の方を思い出しながらの読書でした。 なにしろ、登場人物が重複していますから・・・。 それでも、読み終えたことが嬉しかったです。 辞書を引かずに読んだところが多かったので 内容を誤解している(もしくは理解していない) 可能性は高いのですが・・・。(^^; また、そのうちに読み直すつもりです。 物語の中でTheodosiaが砂糖を入れていいか尋ねる場面があります。 それに対して聞かれたほうが "A spoonful of sugar helps the medicine go down?" と言うのですが「これ知ってる~♪♪」と嬉しくなりました。 こんな些細なことも、読書の喜びのひとつです。
ご存じのとおり、本屋大賞を受賞した作品です。 読まれた方もたくさんいらっしゃることでしょう。 三浦しをん著 『舟を編む』 ![]() 私は「受賞したから」といって読むか読まないかを 決めることはあまり無いのですが、 内容が辞書の編纂に関わる話だということで それならば、おもしろそうだと思い、購入しました。 テンポよく物語が進んでいって飽きることがありません。 登場人物もユニークで魅力的です。 言葉に対する著者の熱い思いも伝わってきます。 このテーマで重厚な小説になっていたら 多くの読者を獲得することは難しかった気がしますが この本は良い意味で「軽いタッチ」で描かれていると思います。 ちりばめられている蘊蓄も楽しいですよ。 |一覧| |