|
カテゴリ:SF・ファンタジー
1979年に始まった栗本薫の『グイン・サーガ』シリーズ。シリーズ物は続きが読みたくなるので間が空くと興味を失いがちですが、このシリーズはほぼ毎月新刊が出るのでまったく飽きませんでした。
豹頭の戦士グインが主人公。まったく架空の世界、架空の時代の物語。彼を中心とするさまざまな人物の生と死の波乱を描いたサーガ(大河小説)。『三国志』を彷彿させるような、国と国とのあいだで繰り広げられる戦争、策謀、興亡の歴史を背景として、その宮廷、あるいは市井に生きるさまざまな人物の野望、妄執、友情、決別、恋愛といった愛憎が織りなす壮大な人間模様を紡ぎだしていく。(参考:ウィキペディア) この物語は、文字通り、栗本薫氏のライフワークでした。100巻が発売されたのが、2005年4月。当初の構想では100巻で完結する予定だったそうですが、全然終わらず、その後もハイペースで刊行。2009年5月29日にすい臓ガンで作者が死去するまで続きました。最終巻(130巻)『見知らぬ明日』(未完)は2009年12月発売。これで終わりかと思っていたら、外伝が2011年2月に発売されました。それが写真の『ヒプノスの回廊 (外伝 22)』です。 この本は、百巻達成一周年記念限定パンドラ・ボックスに収録された表題作や限定アニメDVDの原作、『ハンドブック』などに掲載の作品集未収録作品全六篇を集めたものです。 このシリーズはとにかくひと言では語れないほど、思い出がある作品です。読書人生はこの作品とともにあったとも言える、非常に思い入れのある作品です。引っ越しで売却/廃却したので手元には全巻残っていませんが、心に焼き付いている作品です。 非常に長い物語ですが、おすすめです。第1巻は『豹頭の仮面』です。通販ではなかなか見つからないかもわかりませんが、書店や古本屋に行けば見つかるはずです。 ●『ヒプノスの回廊 (グイン・サーガ外伝 22)』 (栗本薫著、ハヤカワ文庫、税込/送料無料 609円) … 2011年2月発売の最新刊(外伝)。 ●『見知らぬ明日 (グイン・サーガ 130)』 (栗本薫著、ハヤカワ文庫、税込・送料無料 420円) … 2009年12月発売の正伝最終巻(未完)。 2011年、早川書房は同年5月より雑誌形式の文庫本『グイン・サーガ・ワールド』(仮題)を季刊ペースで刊行すると発表。久美沙織や牧野修がグイン・サーガを外伝形式で執筆するほか、栗本の未完原稿の一部が公開されるとのことです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2011年02月07日 17時13分05秒
コメント(0) | コメントを書く |