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2011年03月03日
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テーマ:お勧めの本(7255)
カテゴリ:SF・ファンタジー
上遠野浩平(かどのこうへい)の戦地調停士シリーズ(事件シリーズ)。

舞台は発達した魔法で文明が成り立った世界。世界最大の通商連合である七海連合に雇われた、口先だけで戦争を終わらせる戦地調停士ED(エド)。特殊な交渉を任され、常識では解決できない困難な事件を次々と解決していきます。

シリーズの第一作となった『殺竜事件』。人類が生まれる前から存在している最強・不死身・無敵の絶対的存在、竜が刺殺されます。EDはこの事件の謎を解くため、1か月という期限の中、仲間とともに世界に散らばる容疑者を巡る旅に出ます。

ジャンルとしては、ライトノベル、SF、ファンタジー物ではありますが、しっかりミステリー仕立てとなっています。殺人ではなく、殺竜。殺されるわけのない者が殺される。そこに隠された謎とは…。

このEDという主人公、言葉遣いはていねいですが、誰に対してもマイペースで話を進め、権力者の前でもそれを押し通す強引な性格です。こういう性格の人がうらやましい…。

また、表紙の画像を見てもらえばわかるように、EDは仮面をつけていて、いついかなるときも外さないと来ています。素顔を見せずにずっと仮面をつけたままの生活というのも面倒なようで、気がラクかも…。

●戦地調停士シリーズ(上遠野浩平著、講談社ノベルス)
『殺竜事件』
『紫骸城事件』
『海賊島事件』
『禁涙境事件』
『残酷号事件』

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最終更新日  2011年03月03日 17時31分58秒
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