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カテゴリ:本・作家
南博といっても高名な社会心理学者の方ではない。
ジャズピアニストの南博だ。 この音楽家が書いた珠玉の自伝エッセイ。 『白鍵と黒鍵の間に -ジャズピアニスト・エレジー銀座編-』(小学館文庫) その昔、山下洋輔のエッセイに耽溺したことがあったが、 ジャズピアニストの書いたものにグッと惹かれたのはそれ以来か。 南氏は幼い頃からクラシックピアノを学び、高校でキース・ジャレットの音楽に 出会ってからジャズに興味を持ち始める。 そして気がつけば銀座のクラブで演奏するようになっていた。 しかし「こんなことをしている場合ではない」と、アメリカのバークリーに留学しようと思い立つ。 入学手続きは整い、あとはクラブに「辞めたい」と言うだけ。 しかし銀座のクラブを仕切っているのは、その筋の方々でもある。 さて、いったいどうなってしまうのか・・・! 音楽青年の青春小説としても読める実話エッセイ。 自分に正直に生きることの大切さが痛いほどよくわかる。 続編もあるようなので、そちらも楽しみだ。
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Last updated
2010.12.22 13:59:24
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