恐ろしき上海女性
いつものように、週末の朝、1週間分の食材の買出しに出かけるため、バス乗った。しばらく走ると、後ろの方に隣同士で座っていた小姐とおばさんが猛烈な勢いで口論を始めた。どうやら、日差しが入ってくるので、カーテンを閉めて欲しいおばさんとカーテンを開けたい小姐の意見が正面衝突したらしい。バス全体に響き渡る大声で罵り合っている。もしかして、殴り合いに発展するのでは?といった勢い。(雨の日、タクシー争奪戦を繰り広げた上海女同士が殴り合いのケンカをしている光景を何度も目撃しているので、女性同士の殴り合いに発展してもここでは決して不思議ではないのだ。)見るに見かねて、その2人のすぐ前の席に座っていたおじさんが、小姐と席をかわってあげた。おじさん、なんて優しいんでしょう!これで一件落着ね、と思っていた私が甘かった。。。おばさんは、まだ腹のムシがおさまりかねているようで、前に座っている小姐にまたしても、いちゃもんをつけ始めた。「あんた、頭おかしいんじゃない?」「そっちこそ!」とまたしても、人の迷惑かえりみず、バス全体に響き渡る大声での罵り合い。見るにみかねて、またしても仲裁に入ったのは、後ろの方に座っていたおじさん。よく言われることだけど、つくづく上海って女性が恐ろしく男性が優しいのね、と思いながらバスを降りた。そして、スーパーで買い物をして、レジに並んでいたところ、後ろから来たおばさんに、「ちょっとお、私はこれ一つしか買わないんだから先に会計させてよ。」みたいなことを言われた。一瞬「はあ?」と思ったけど、先ほどのバスの中での上海女同士の罵り合いを思い出した。ここで、もし私が「いやだ。」などと言おうもんなら、あのバスの中のオバサンのように、大声で罵られるのでは?とふと思い、すごすごと順番を譲った。あら、私、意外に気が弱いのね。それにしても、言っちゃあ失礼ながら、上海女って至上最強ではないだろうか?