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テーマ:中国&台湾(3299)
カテゴリ:平和/メディア/世界
中国で起こった反日デモと中国政府のメディア規制について、新聞で読みつつ
なぜか現実味がないような、時代に合ってないような、漠然とそんな気がしていました。 単純に「いつか中国旅行行きたいと思っていたのに、行きにくくなっちゃったよ~」という程度の反応。 そんなところへ、購読しているメールマガジンが届きました。 長文なので、とくにいま響いた部分だけ抜粋します。 *** 2005年4月14日発行のJMM [Japan Mail Media]より抜粋 [JMM318Th] 「見知らぬ隣人」:現地メディアに見る中国社会 (前略) 先にも書いたとおり、すでにマイホームやマイカーを手に入れた彼らの消費欲は今の日本に勝るとも劣らない。中国の大都市の消費はそんな彼らによって支えられている。そんな彼らの身辺に、日本製品が、または中国で生産された日本ブランド品が全くないはずがない。なのに、そんな彼らが「日本製品不買」を叫んで商店の店先から日本商品を引っ込めさせ、日本製品の広告を破り、和食レストラン(これもまたヤンエグたちの新たな消費メッカである)の窓を叩き割る。そして家に帰れば、ドアを閉めて「ああすっきりした、愛国活動だ」といって日本製品でなごむという構図。 (中略) 日本では「事件」として繰り返して激しい映像がメディアで流れ、それをまた繰り返し見た人たちには、北京の群衆が皆怒り狂っているように見えたかもしれない。が、冒頭で述べたように大渋滞にもまれた以外は、わたしの周囲にはなにも起こらなかった。土曜日も次の日も、そのまた次の月曜日も、中国人の友人たちともいつものように会って、食事をしておしゃべりして笑って過ごした。いったい、あの怒りを爆発させた群衆とわたしの周囲の友人は何が違うのだろうか。 外務省のウェブサイトによると、中国の在留邦人は77000人あまり(恐らく香港、台湾居住者を含めた数)だという。少なくとも、破壊的なデモに参加した2万人にとって、この77000人は「オレの範囲外」の人たちだったのだ。いや、ここに今暮らしているだけではなく、かつて中国語を学び、中国に関わっている日本人の数はもっと多いはずだ。なのに、あの若い大学生やヤンエグたちの目には、日本は、日本人とは、自分とは関係のない、見知らぬ存在に映っていたのである。 日本「製品」は深く中国人たちの生活に入り込み、もしかしたら彼らも意識しないほど彼らの生活の一部となってしまっている。日本「人」はどうなのだろう? そんな彼らの生活に「製品」と同じように日本「人」が入り込めれば、彼らが日本人を理解することが出来るようになれば、日本人が「オレの範囲外」でなければ、少なくとも電話でメールでわたしの安否を確認してきた友人たちのように、そんなに簡単に破壊行為に走らなかったのではないか。 今、中国の人々にとって日本「人」の存在感が日本「製品」に及ばないというのなら、今回破壊されたのが「製品」で良かったと胸をなでおろすべきかもしれない。 そして、破壊活動を繰り返し報道したマスコミには、次に「なぜデモに参加しな かったか」をきちんと取材していただきたい。すでに報道された映像や画像にはデモ参加者2万人が映っていた。しかし、それ以外の、2000万人もの日本人が見知らぬ北京の人々の姿はなかったのだから。そうすることで、そこからまた何かの答や方法が見つかるはずだ。 ---------------------------------------------------------------------------- ふるまいよしこ フリーランスライター。北九州大学外国語学部中国学科卒。1987年から香港在住。近年は香港と北京を往復しつつ、文化、芸術、庶民生活などの角度から浮かび上がる中国社会の側面をリポートしている。著書に『香港玉手箱』(石風社)。 個人サイト:http://members.goo.ne.jp/home/wanzee ***抜粋ここまで 自分が行ったことのない国で、 親しい友人のなかに中国人がいないということ、 中国滞在中の友人や家族もいないし・・・ こういう条件が重なると、どうしても「他人事」なニュースになってしまう。 思考停止状態。 かといって「身近」すぎたら、きっと冷静に見ることが難しい・・・とも思う。 主体的に感じつつ、客観的に見る練習。 この春、ヴィパッサナー瞑想のコースに参加して「こりゃあ、なかなか難しいわ。でもかなり有効。」と思った瞑想法は、ふだんの生活にもずいぶん関係がありそうです。 あいかわらずテレビ見ない生活なのですが、新聞はぼちぼち読んでいます。 わたしが定期購読している新聞や雑誌、メールマガジンなどのニュース・リソースを近日中にリストアップしようと思います。 自分の部屋を少しずつ掃除するように、 ごちゃごちゃいろんなアウトプットのかたまり、このlightful HAUSも整理してあげなくちゃ。 反日デモというケーキがあって、A新聞というナイフで一部分をカットする。 lightful HAUSというお皿にのっけて、誰かが食べる。 どんな味がするんだろうね。 ところで上記記事の抜粋元、JMM最新号がJMMのページで読めます。 http://ryumurakami.jmm.co.jp/ おもしろいけど長文記事が多いので、じっくり読みたい派の人にはおすすめです。編集は村上龍さん。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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