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ぼたんの花

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2004/06/06
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テーマ:戦争反対(1190)
カテゴリ:戦争反対 2
なんとなく書いたことで質問のメールがあり、土曜日に図書館に行ってきた。
午後から出かける予定が入っていたので、一時間くらいしか予定がとれなかったけれど。

古い新聞の圧縮版を読もうとしたが、朝日新聞は書棚にあったが、
他の新聞の古いものは書庫から出していただいた。
読んでいくと、とても面白く肝心な御巣鷹山のニュースより、
他の気になるニュースもゴロゴロと出てくる。

事故の後に日を追って明らかになってくるが、日を追って記事も小さくなる。
でもこの見落としそうな小さな記事に私はいつも興味を覚える。
案外、大切なもの、後々ニュースとしての判断材料になるものが多い。

御巣鷹山での捜索に使うヘリに関しての記述もあった。
サーチライト付きのヘリを自衛隊は所有していたが、
どうも実際に使用するには役立たずだったようだ。
当時、東京消防庁の所有しているヘリのほうが、実際の捜索に役に立つヘリだったようだ。
(詳細は「ニュースを見るとき」・の日記のコメントに記載)


事故発生から13時間後に救出するという、なんとももどかしい状況は、
当時、国会でも議論されていたようだし、国民からも不満の電話が殺到した。
そして、『ぎりぎり努力。幹部反論』という記事も出ている。
そんなことがあったからヘリでの川上慶子さん救出場面の映像が、
後に多く流されたのかもしれない。

事故は、1985年8月12日だということはネットで検索しておいた。

その時、中曽根総理大臣、後藤田官房長官だと思うが、中曽根さんはさておいても、
後藤田さんは有事の時の咄嗟の判断力はある人だと思うけれど、何故、そんなに対処が遅れたのか、そして米軍の支援を断ったのか。

その件の本は読んでいないけれど、やはり縦割り行政の仕組みが邪魔をしたのか、
それとも他に考える問題があったのか。後藤田さんに当時のことを直にお聞きしたいと思ってしまう。


1985.08.21の毎日新聞に『墜落ジャンボ機・尾翼の「重し」劣化ウラン』との記事が載っている。
この重しが未回収のままになっていて、「無害なのであえて公表しなかった」
と日航側のコメントが載っている。
しかし実際は日航でも整備員が取り扱う時には、マスク、手袋を義務付けているという矛盾。
そして今日から手袋着用、と墜落現場でも決められた。
ジャンボ機の「カウンターバランス」に使うようで、鉛より比重が二倍あり、
コンパクトに取り付けるのに便利だということだ。


『関係者の話によると、放射線被爆による人体の影響は殆ど無いが、長時間素肌に触れると炎症を起こす危険がある。この為、ジャンボ機劣化ウラン使用部分には、「この部分を削ったり塗膜をはがしてはならない」と英語で注意書きが書いてあると言う。(中略)この件は劣化ウランの取り付けを公表するかどうじかをめぐってかなり議論があったが、結局これまで伏せてきたという』となっている。

『かなりの議論があった』ということは、危険だと思う人も多かったのではないだろうか。
御巣鷹山の件で、検索したら個人の方のHPに『捜索が遅れたのは劣化ウランも原因の一つ』
であるように書いてあった。

自衛隊のあり方の議論は置いといて、さて、有事のときの実際の活動についての評価は別だと思う。
こんなことを言うと実地訓練が必要、と思われると困るけれど。


私が、自衛隊について否定的では無い(肯定ではない)のは子供の頃、夏休みにテレビを観ていたとき、
台風の時の自衛隊の活躍だった。

中州に取り残された人の救助の様子を上空からヘリコプターで撮影、
たくましい自衛隊員が必死で救助する映像だった。ところが最近での印象は、
潜水艦なだしおの事故の時に、目の前で溺れている人を甲板から眺めている
自衛隊員のなんとも情け無い姿だった。命令が出なくては動けないというらしいが。



『辻栄一・科学技術庁原子力安全局長の話。「日航など航空会社から飛行機のバランスをとるために劣化ウランを使用したいと申し出があったので各社ごとに一括して使用許可を与えている。(中略)劣化ウランの放射線レベルは極めて低く、近くに立っているぐらいではなんの影響も無い」』

『原子力資料情報室。高木仁三郎世話人の話(元都立大助教授)ウランは酸化しやすいので、何かで封じ込めて使っているのだろうが、
放射物質としての危険性もさることながら、化学毒性が強いので、
飛散して体内に入れば極めて危険であり、問題だ』

この記事の新聞には、関連記事が3、22、23面に載っているらしいが、
時間が無く読むことができなかった。
今度、図書館に行ったらもう一度、書庫から出してきてもらおう。

この年は日米貿易摩擦も問題になっており、アメリカのメーカーを批判することも
躊躇していたのだろうか。

あの頃、私もこんなに詳しくニュースを読むことは無かったと思う。
もっと時間があったら、古い新聞の圧縮版を読みたい。小さな記事を見逃さないように。


『』部分は1985.8.21毎日新聞から引用






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Last updated  2004/06/06 11:24:05 PM
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