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テーマ:戦争反対(1190)
カテゴリ:戦争反対 2
高遠さんたち三人が拘束されたとき、私は『こまったな』と思うほうが大きかった。
拘束した犯人グループの若者達は、その時のファルージャの状況を世界に知ってもらいたい という想いが大きかったのだろう。 しかし、そのために日本政府がどう対処できるのか、殆どの情報が無いだろうと 外交官二人が殺されたときを見れば一目瞭然だったから。 もし危険が増したとき撤兵する用意があったのならこれで撤兵が難しくなることもある。 『テロに屈しない』というお題目を唱えているわが国の首相だから。 『「アメリカが悪いと私が憤れば、イラク人はそうだと怒って報復に走る。そして若者が子どもが死んでいく。解決の糸口は何も見えないんです」。イラクで武装勢力の人質となった高遠菜穂子さん(34)は22日夜、東京都内の集会で1300人以上の聴衆を前に、ときに震え、涙で言葉を詰まらせながら語った。 拘束中も武装勢力のメンバーらに「米国を憎むな。米国の悪口を言わないで。誇り高い民族なら、もっと建設的なことをしてほしい」と訴え続けたという。』 この高遠さんの言葉、『誇り高い民族なら』という言葉、私もイスラームのお話しを 何回か先生にお聞きしたときにイスラームの教えは『誇り高くあれ』ということがかなり織り込まれている。 それは言葉で『誇り高い』と言っているのではなく、事細かに日常起こることに ついての対処の仕方だ。それがコーランに書いてある。 その対処のしかたそのものが『なんと誇り高い』のだろうと思うのだ。 それはその昔、日本でも『男ならそんなことするな』とか『お前は女の腐ったような奴だ』 と言ったことにとても 似ている。 (コーランの一部をコピーしたものを読んだ。コーランも何時か読んでみたい) 女の腐ったような奴という表現は、男が男に対して言う言葉で、『男ならそんなことをするな』 という言葉と同じ表現。 最近、私の女友達は言い方を変えて『男の腐ったような奴』と女性が男性に 対して言うことが多いけれど・・・ 『最近、ファルージャの友人からのメールに、武装グループの一人が高遠さんの言ったことを理解し、仲間を説得してファルージャの再建に自分たちの手で取り組み始めたことが書かれていた。空爆で破壊された5校の学校の再建が最初の仕事になる。 』 こういう日本人が、今までNGOとしてたくさん活躍されていた。 日本の自衛隊が派兵されることにイラクの国民が歓迎した、 期待が大きかった一つの要素になるのだろう。 『が、9日の新たなメールには、同じファルージャで72歳の老人が、侵攻してきた米軍に28歳の長男を殺されたうえ、自宅を兵舎にされ、庭に埋めてあった長男の遺体まで掘り返された話が書かれていた。高遠さんは、最後にそれを嗚咽(おえつ)しながら読み上げた。 』 こういうことをされても米軍を憎むなと私はイラク国民に言えない。 私達の国の代表である小泉さんが、『支持する』と真っ先に言ったのだから。 少なくとも戦争とはそういうもので、日本に対してイラク国民は憎悪などまったくなく その逆に日本を尊敬し、日本人を拘束した犯人について『日本人を殺したら私達の社会 で彼らは生きていけない』とまで言い放ったイスラームの聖職者の方々の言葉。 友好条約、同盟も結んでいない国でここまで日本人を守ってくれる人がこの地球上にいる。 これは、私達の多くの先輩方、企業でありNGOであり、私達日本人の先輩方の遺産なのだ。 この先輩達日本人、素晴らしい日本人をこの高遠菜穂子さんの中に見る。 何十年か後、イラクの子供たちが日本に対して憎悪を抱いても私達はちゃんとその事実を 受け止めなければいけないと思う。 イラクの破壊を日本は支持し、復興支援をしながら米軍によるイラクへの破壊支援を 同時にしていること、その現実を直視するのが、私達『国民の自己責任』だ。 『「米国を憎むな。米国の悪口を言わないで。誇り高い民族なら、もっと建設的なことをしてほしい」と訴え続けたという。』 この言葉は、米国に対しても言える。米国をテロに変えて。 そして、この言葉は去年観た『新三国志・完結篇』の中で最後に謳凌(おうりょう)が言った言葉と同じ。 歌舞伎の世界で語り継がれた日本人の心意気が高遠さんの心の中にも ちゃんと息づいている。とても嬉しい。 (新三国志完結篇の舞台は、調度、イラク攻撃のさなかでしたので市川猿之助さんが、 世界へのメッセージを込めて最後の台詞など一部、書き換えたということです。) コーランではなく、日本は歌舞伎や落語の中で自然に語り継がれた日本人の心のように思える。 日本は戦後、原爆を二つも落とされても、こういう心の下地があったから 復興できたのではないだろうか。 そして、アメリカが京都を空襲しなかったのは、文化遺産がたくさんあったからとも聞く。 その頃のアメリカにも話の通じる人が、もちろんいたのだろう。 http://www.asahi.com/national/update/0722/035.html お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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