2084259 ランダム
 HOME | DIARY | PROFILE 【フォローする】 【ログイン】

書評日記  パペッティア通信

書評日記  パペッティア通信

【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! --/--
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x

PR

Calendar

Category

Favorite Blog

桜木町駅ビルに110形… GKenさん

─ 灼熱 ─ HEAT1836さん
余多歩き くれどさん
tabaccosen breton005さん
ミョウの魅 stadanさん
ぶらぶらブラジル日記 Gaobrazilさん
沖縄でよんなよんな sinarsinarさん
りゅうちゃんミスト… りゅうちゃんミストラルさん
再出発日記 KUMA0504さん

Comments

山本22@ ブランド時計コピー 最高等級時計 世界の一流ブランド品N級の…
山本11@ 最高等級時計 店舗URL: <small> <a href="http://www.c…
よしはー@ Re:★ 小島毅 『近代日本の陽明学』 講談社選書メチエ (新刊)(09/26) 作者の独善性、非客観性をバッサリ切り捨…

Recent Posts

Archives

Apr , 2024
Mar , 2024
Feb , 2024
Jan , 2024
Dec , 2023
Nov , 2023
Oct , 2023
Sep , 2023
Aug , 2023
Jul , 2023

Freepage List

Keyword Search

▼キーワード検索

Dec 14, 2005
XML


うわ。見つかってしまった。

どうも、このブログでは、コミックやサブカルをレビューすると、あまり 人気がでないのですよね。個人的には、ちょっと残念なんで、みんなに気づかれないように書こうとしたのですが…見つかってしまいましたか。残念。見捨てないでくださいまし。

前回、由貴先生の本をとりあげたとき、尊敬する遊鬱さんからこんな返事を頂いてしまいました。

不肖わたしめもorz  遊鬱さん

私が白泉社の少女漫画に耽溺するきっかけとなったのが由貴香織里先生です(画集に留まらず、限定天禁セットとかドラマCD総べて収集しました)。

現在の価値観、(耽)美至上主義をビジュアルに明示してもらった(認識させられた)という点でおっしゃるところ総べて共感します。超美麗な絵で禁忌、狂気の境界を蹂躙していく恐るべき力がありました。天使禁猟区は読み返すと使い切れていない設定というか穴もちらほら目に付きますがそんなことはどうでもいいだけの圧倒的な密度がありました(初期の短編も)。


遊鬱さんが「orz」となるのは、無理もありません。こうなることもあろうかと、こんなことも書いていましたっけ。↓

読んでいる女性に出くわすと、困難はさらに倍加する。話があわない。

だいたい、読んだ絶対量の問題が横たわるので、こちらの話なんて歯牙にもかけてもらえない。そもそも「体系的に読む」なんて行為は、女性のいわば身体言語といえるジャンル、少女漫画のジャンルにおいては、男性「だから」やる行為にすぎない。とても太刀打ちできない。まあ、それですら序の口にすぎない。本当の恐怖とは、「話があってしまった後」に訪れるのだが、それは後回しにして…


話があってしまった後、「う~ん」と思ってしまうんですよね。
「なんか間違えてしまったかも?」と。


遊鬱さん指摘の「耽美至上主義」「超美麗な絵で禁忌」「狂気」…
由貴先生のファンなら、何ひとつ差し挟むべきことはありません。作中に登場するキャラ、ロシエル様に「萌え萌え」にならない由貴香織里ファンなんて、この世にはいないでしょう。しかし、ロシエル様は男性で、僕は男性なんですよね…

少女漫画は、女性が男性を賞味するためのジャンルです。
どんなに女性が綺麗に描けていても、それは作品の出来不出来とは関係ありません。あくまでどこまで男性をきっちりと描くことができるか?が勝負なんですよ。少女漫画を「正しく」楽しむには、女性の視点から男性を味わうことができなければならない。ところが、正しく楽しめることができればできるほど、「男性として」みればまったく「正しくない」状態になってしまうのです。

厄介ですよね。

これがクリアできれば、実は「やおい」と「少女漫画」の間には、線引きなど引けないことに気づいてしまう。そうなると、少女漫画を楽しむ要領で、「やおい同人誌」も楽しめてしまうのですが、この障壁は意外と高いらしい。こうした修行を積むと、男性でありながら、ちまたの可愛い男の子たちをみかけると腐女子妄想変換(どっちがウケでどっちがタチか?)できるようになれます。これができるようになったときには、さすがの私もひどく落ちこんでしまいました。ちなみに私ですが、ホモ漫画の大傑作、羅川真理茂大先生『ニューヨーク ニューヨーク』全4巻(白泉社)が体質的に辛くって読めなかったことから分かるように(今は随喜の涙を流して読了しております)、ホモの気はまったくありません。ところが、私以外に実践している一般男性には、お目にかかったことがありません。参ったね、こりゃ。


閑話休題。


冒頭のコミックに戻りましょう。
少女漫画の王道のような作品です。
主人公ハルヒ(なぜか女性なのに男装して、ホスト部に入っている)
をのぞけば、女性は<つけたし>みたいなもの。

豪華絢爛の男性ホストが女性を歓待する、
そんな夢のような少女漫画(←ここ笑う所です)

金持ちボンボンたちの集う学園ドラマとくれば、神尾葉子『花より男子』(集英社マーガレットコミックス)【台湾では『流星花園』という名でドラマ化され、F4ブームが巻きおこったそうです】を思いだされる方も多いでしょう。あれよりも、もっと荒唐無稽にして、もっと恋愛色を薄めた、ラブコメディーといったら、分かってもらえるかもしれません。なにせ登場人物は美男子揃い、おまけにホスト部。

むろん、どうみてもホスト部に集う男性陣、ホスト部に遊びにくる女性陣、ともども「ホスト」なるものを根本的に勘違いしている訳ですが、むろんこの差延を賞味するのが醍醐味な訳でして、いちいち突っ込みを入れるのは野暮というものでしょう…勢いにまかせて、物語を消費するだけです、、、いかん、動物化しかねん。

ここまで、女性をいい加減に描く少女漫画は、すがすがしい。
津田雅美先生以来、LALAの久しぶりの大型新人ですし。
ぜひ、ご一読あれかし。

ところで、本巻メインの聖ロベリア女学園ですが…

紅薔薇様
白百合会


『マリみて』のパロディですか???
ヅカ部の文字をみて、大受けしたんですけど。


評価: ★★★☆
価格: ¥410 (税込)

  ←このブログを応援してくれる方は、クリックして頂ければ幸いです 






お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  Dec 25, 2005 02:22:04 AM
コメント(1) | コメントを書く



© Rakuten Group, Inc.