三夕の和歌とは‥
三夕の和歌とは‥「新古今和歌集」秋上に並んでいる、第五句が「秋の夕暮」である三首の和歌。すなわち寂蓮の「さびしさは其の色としもなかりけりまき立つ山の秋の夕暮」、西行の「心なき身にもあはれはしられけり鴫(しぎ)立つ沢の秋の夕暮」、藤原定家の「み渡せば花ももみぢもなかりけり浦の苫屋の秋の夕ぐれ」をいう。新古今和歌集 上 (角川ソフィア文庫) [ 久保田 淳 ]価格:1,100円(税込、送料無料) (2023/11/25時点) 楽天で購入 勅撰集の中でも、最も優美で繊細な歌集『新古今和歌集』。人口に膾炙した歌も「心なき身にもあはれは知られけり鴫立つ沢の秋の夕暮れ 西行法師」をはじめ、多数収録されています。「春の夜の夢の浮橋とだえして峰に別るる横雲の空 藤原定家」のような妖艶な名歌、また難解と思われる歌もありますが、いずれも秀抜な着想とことばの優美な流れは我々を魅了してやみません。上巻には、古典和歌の王道、四季の歌を中心に哀傷歌・羇旅歌など約千首を収載。‥‥