『黒蜥蜴』
美輪明宏様主演の舞台『黒蜥蜴』を鑑賞して参りました。この舞台は演出・美術・衣装も 美輪様(さま、と呼びたくなるのです)御自身が手がけておられ、脚本は 三島由紀夫氏が美輪様のために書いた、というもの。前々から 常々観たい、観たい、と思ってはいたもののとても人気のある この舞台、東京公演など 殆どのチケットは即日SOLE OUT,他のライブやイベントにばかり気をとられているうちに気がつたら 発売日を過ぎていた、、、ということが続いておりました。今回も 発売日をとうに過ぎてからチケット関係のメルマガで 関西公演があることを知り、急ぎHPで確認したところ何と! 日曜日の公演で まだ空きが!3階の一番後ろの席だったものの、ほぼ中央だったので 即決。見事 チケットを手に入れることが出来ました。-----------さて 舞台の感想はと申しますと 「さすが 美輪様!!」で ございました。演技力も 舞台上から放たれるオーラも他の方と全く「格」が違いました。圧倒的な存在感、と申しましょうか舞台に立っている、というただそれだけで「一枚の絵」になるのです。--ある宝石商のもとに 女盗賊『黒蜥蜴』から 令嬢と宝石の強奪を予告する脅迫文が届き 宝石商は私立探偵、明智小五郎に娘の身辺警護を依頼する。 娘は一旦は誘拐されてしまうが、 既に手の内を読んでいた明智に無事救出される。 『黒蜥蜴』は明智のトリックに対する優れた分析力や美意識、 容姿の美しさや冷徹さなどに、宝石にも通じる美を感じ、 次第に魅かれ始める--- この舞台、場面転換がとても多いのですがベッドのシーツや 壁紙など細部の模様などまで凝っていて特に 黒蜥蜴の美術館が舞台となる第3幕は柱や絨毯など豪華絢爛、圧巻です。美輪様演じる黒蜥蜴の衣装も どれも遠目からでも美しく唯一無二に宝石を愛する黒蜥蜴が身を纏うのにぴったり。また 衣装の裾の引き、指先を伸ばす方向、視線など美輪様は セリフ以外にも常に何かを発し、演じ続けていておられるのです。 すごいです。 これだけ1回の舞台にエネルギーを使ったら さぞやぐったりと疲れ切ってしまうのでは?と 心配になってしまうくらい。最後のカーテンコールでも(拍手がなりやまず、5回も幕が上がりました (^^;)心の底から「ありがとう」とおっしゃっている美輪様のお気持ちが ダイレクトにワタクシの胸にも伝わってきてそのことに感動して またより一層力を込めて拍手をおくってしまいました。今度は 『毛皮のマリー』を観に行くぞ!と ココロに誓ったワタクシでした。